横浜FCに敗れ、愛媛FCに敗れ、ジェフが直面する状況は、より一層厳しさを増した。
それでも、だからこそ、ここからの“姿勢”と“結果”が問われる終盤戦だ。
町田也真人は最後まで、覚悟を示すことをあきらめない。
(取材日/2018年10月4日)

インタビュー・文=細江克弥

心の底では、受け入れられない

町田也真人

―― さて、今日は10月4日です。チームは愛媛FCに敗れて2連敗。状況としてはかなり厳しくなってきたこともあって、このインタビューの人選についてもやや困りました。

町田僕で大丈夫ですか?(笑)

―― いや、ここは也真人選手にお願いするしかないなと。

町田意味は理解しているつもりなので、頑張って話します。

―― ありがとうございます。では、まずは現状から。ここに来ての2連敗は、あまりにも痛すぎた。

町田そうですね。もちろんシーズンがまだ終わっていないこと、可能性が残っていること、あきらめていないことを前提として話します。ここまでのことを言えば、今シーズンは“いい時期”が続くことがほとんどなかった。それが現状だと思います。ジェフは戦力が揃っている、力はあると今シーズンも言われましたけど、順位表を見ればJ2の下のほうにいる。ひとケタ順位にもいないから……。うん……。やっぱり、改めて弱いチームと言わざるを得ない。

―― 確かに、結果を見ればそれが現実かもしれない。でも、それって本当に受け入れられますか? 正直に言えば、僕自身はまったく受け入れられない。

町田そうですね……。うん……。今シーズンに限ったことじゃないから、受け入れられなくはないんです。でも、本当に心の底では、やっぱり受け入れられない部分があるし、恥ずかしいという気持ちが強くて。

昨シーズンの最後はものすごくいい形で終わることができたけれど、だからと言ってJ2が簡単じゃないことはわかっていました。やっぱり、結果を安定させることが昨シーズンから得た教訓で、それがなきゃいけないのに、結局それができなかった。確かに攻撃ではいい時もあるし、点も取れているかもしれない。でも、勝つためのリスクマネジメントができているかというとそうじゃない。やっぱり、これだけ失点するのはあり得ない。昨シーズンの教訓が生かしきれていないというのは、誰の責任というわけじゃなく、やっぱりまずはピッチに立っている僕ら選手に責任があるんじゃないかなと。

―― 僕はチーム内部にいる“当事者”じゃないから、結果に対してはそれほど一喜一憂しません。だから、極端な話をすればJ1昇格だけがゴールじゃないと思っているけれど、ただ、普段から見ている選手たちが存分に力を発揮している、楽しそうにプレーしている、ファン・サポーターがめちゃくちゃ盛り上がっている、そういう充実感があればいいなと思っていて。だけど、そういう瞬間も今シーズンについては“たまに”しか訪れない。

町田わかります。正直なところ、どの試合でも、例えば1点取った時に「いける」という感覚が昨シーズンよりもないのかなって。でも、その理由って、わかっているようで全くわからないところもあるんですよ。ピッチ上では昨シーズンよりも間違いなく声が出ているし、ひとりひとりの責任感は増していると感じていて。

町田也真人

―― それはすごくよくわかります。選手たちの表情から感じる雰囲気とか、気迫とか、そういうのは伝わってくるから。だからこそ「なんで勝てないんだ」とイライラするのもわかる。

町田そうなんですよね。具体的なことを言えば、例えば、自分は攻撃の選手だから、もう少し互いに通じ合うようなパス交換がなきゃいけないと思っていて。昨シーズンの最後にはあった感覚だけど、今シーズンはあまりない。ボールは持っているけど、どこでアクセントを入れるか、スイッチを入れるか、それを探っている感じが強いんですよね。それは今の課題なのかなって。

―― なるほど。

町田よく言われるように、選手個々のスキルが高いことは間違いない。それがチームとして機能していないとは言わないけど、機能し切れていないからこういう結果なのかなって。いや、というより、何を言ってもこの結果だから、そう言わざるを得ないところもあるんですけど。

そういうことの責任を監督に求める声もあるのかもしれないけど、僕はちょっと違うかなと思うんです。監督にはビジョンやその試合ごとのプランがあるけれど、基本的には選手の力を最大限に発揮させようとする人で、1対1で話すと「自分の好きなプレーをしろ」「持っている力を思う存分に発揮しろ」と言ってくれる。だから、“イケイケ”の状態の時は、チームとしても個人としても本当にいいものを出せていますよね。問題は、それをなぜ続けられないのか。ダメな時に立て直す力がないから、いい時も持続することができない。

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