結果が続かない、苦しい日々が続いている。
シーズン前半戦を終えて、白星はわずか「5」。順位は18位にまで沈んでいる。
それでも指揮官は言う。「今は我慢しなきゃいけない」
はっきりとした理由が、江尻篤彦の頭の中にある。

インタビュー・文=細江克弥

腹を据えて、やるしかない

江尻篤彦

―― ジェフの現状をどう捉えるかは人それぞれだと思うのですが、江尻さん自身は、感じている手応えと順位表のギャップに対して、どのように折り合いをつけているのでしょう。

江尻僕がここでどれだけ「手応えを感じている」と言っても、現実は順位表に表れていますからね。あってはならないこと、つまり降格についてはちゃんとクリアしなければいけないけれど、ただ、そこに目を向けても上は見えてこない。すごく難しい状況ですよね。でも、なんとかして突破しないと。

ホームでV・ファーレン長崎に1-4でやられた時(第16節/6月2日)は、前半から何回か決定機を作りながらも、セットプレー1発でやられてしまった。後半も立ち上がりはある程度のチャンスを作ったにもかかわらず、あってはならないミスから追加点を奪われてしまった。

あの試合の後、僕は選手たちにものすごく怒りました。そこにあったクーラーボックスを蹴飛ばして、そのせいで足がめちゃくちゃ腫れたんですよ(笑)。なぜそれだけ怒ったかというと、「これだけは絶対にやらなきゃいけない」と言ってきたことを、彼らはあの試合でやらなかったからです。

例えば、2失点目。あれはミスが3つくらい重なっているんですが、そのすべてが、僕が監督になってから徹底してきたはずのことばかりだった。ここで詳細を言うことはしませんが、ああいう失点が生まれてしまうのなら、僕が監督をやる意味がなくなってしまう。そういうミスは絶対になくさなければならないし、逆にそれが完全になくなるチームになれば、順位表の見え方も変わってくるのではないかと思っているんです。

―― 監督としては、周囲の目が順位表に集中してしまうもどかしさを感じていると思うのですが。

江尻こればっかりは、仕方がないですよね。僕らの仕事はそういうものですから。前回の監督経験からそのへんのことは理解しているつもりですし、メンタル的に左右されないようにと思っています。

ただし、監督という立場ですから、結果とはちゃんと向き合わなければいけません。ただ指をくわえて結果が出ることを待っているわけでは決してないけれど、結果が出なければ何を言われても仕方がない。出てきた結果は、すべて僕の責任です。

腹を据えて、やるしかないんですよ。いいサッカーを続けられるように。いい結果を出し続けられるように。