2017年、「育成のジェフ」の再構築を託されて来日。
U-12の創設をはじめ過去3年間でアグレッシブな改革に乗り出し、
昨年はU-15が6年ぶりの全国大会出場を成し遂げるなど結果も出始めた。
アカデミーダイレクターとして、ホセが描く理想像とは。

インタビュー・文=細江克弥

次の仕事は“質”を高めること。

ホセ マヌエル ララ

―― ところで、ホセさんはジェフのアカデミー強化において、どのくらいの時間的プランをお持ちなのでしょう?

もちろん、ジェフでずっとこの仕事を続けたいと思っています。できるだけ長くここにいて、少なくとも、小学生から見てきた子どもたちがトップチームでプレーする姿を見届けたい。クラブが与えてくれる環境と責任に対して、とても感謝しています。だからこそ、できるだけ長くこのクラブに残って私の力を還元したい。

―― 3年かけてアカデミーの“土台”を再構築しました。ホセさんが考える「次のステップ」とは?

この3年で道筋を作ることはできました。次にやらなければならないのは、すべての分野、すべてのセクションにおける“質”を高めることです。新しいことにもどんどんチャレンジしたいと考えていますが、その第一歩として、技術の向上に特化した「テクニックコース」をU-12のプログラムとして新設します。同様に、4号球から5号球に変わる中学1年生にも技術的なメソッドを追加し、GKのエリートプログラムも実施します。これらの試みは長く続けていくことで結果が出るものですので、長期的なプランの1つとして考えています。

それから、佐藤勇人さんの存在は非常に大きいと考えています。これまでに何度もミーティングをしてきましたが、彼自身もアカデミーのことをもっと知りたいと考えているし、アカデミーに対する強い思いを持っている。クラブのレジェンドである彼が関わってくれることで、アカデミーにポジティブな影響が出ることは間違いありません。

―― 最後に、ホセさんが考える、プロサッカークラブにおけるアカデミーの意義について聞かせてください。

アカデミーとして果たすべき役割の中で最も重要なのは、やはり優秀な人材を育成してトップチームに送り出すことです。育成年代とはいえ、どのチームも「勝ちたい」と願うのは当然のこと。しかし、それに加えて「自分たちのスタイルで勝つ」ことが何より重要であると私は考えています。勝つだけでは意味がなく、育てながら勝つことに意味がある。そこにアカデミーの役割があると思いますし、そうして育った選手を1人でも多くフクアリのピッチに立たせたい。そう強く願っています。

手応えもあるし、自信もあります。ジェフのアカデミーは、これからもっと成長していきますよ。