父・浩平はアカデミー出身。次男・遙馬もアカデミー(U-13)に在籍。
ジェフにとって史上初となる“アカデミー出身親子”の誕生は、
創設30年の歴史を象徴する出来事の1つと言えるかもしれない。
2人にとっての「次の10年」は、ジェフにとっての「次の10年」でもある。

インタビュー・文=細江克弥

同じチャントが流れていたりしたら

工藤親子

―― さて、この対談にはジェフにとっての「次の10年」を一緒に考えようという意味も込められているのですが、「10年後の自分」をどのようにイメージしていますか?

遙馬難しいです。

浩平だよな(笑)。10年後ってことは、遙馬は23歳になってるのか。

―― お父さんが23歳の時は?

浩平ジェフで試合に出させてもらっていました。

遙馬すごい。

浩平でしょ?尊敬して!

―― ちなみに、遙馬くんにはどんな選手になっていてほしい?

浩平今のところ、いつ聞いても「プロになりたい」と言うので、できればそのままジェフのユニフォームを着続けて、阿部(勇樹)くんみたいに日本を代表するような選手になってほしいですよね。もちろん自分なんかよりもはるかにすごい選手になってほしい。

―― 遙馬くんはどういう選手になりたい?

遙馬自分は……お父さんみたいなパサーじゃなくて、ネイマールみたいなドリブル系の選手になりたいと思っていて。

浩平そうなの?(笑)

遙馬うん。それから、いつか海外でプレーしてみたいです。

―― ジェフは?

遙馬あ、まずはジェフに上がってから。でも、まだ自信はぜんぜんなくて、今のままじゃお父さんみたいにはなれないかなって。

浩平もちろん遙馬にも頑張ってもらわなきゃいけないけれど、やっぱり、10年後にはジェフというクラブがもっと大きく、もっと注目されるクラブになっていてほしいと思いますね。自分も遙馬もアカデミーで育ってきたし、ジェフはもともと育成に力を入れてきたクラブだからこそ、アカデミー出身の選手がたくさん活躍するクラブでもあってほしいなと。そういうクラブのほうが、きっと長く愛されると思うんですよ。サポーターやファンの皆さんが「応援したい」と思ってくれるだろうし。

「ジェフはいい選手を育てるよね」って言われたら、やっぱり嬉しいじゃないですか。自分もそう言われたかったし、これからもそういうジェフであってほしい。

―― アカデミー出身であることを誇れるジェフを、次の10年で取り戻すというか。

浩平そうなったら、すごくいいですよね。僕らの上の世代なんて本当にすごかったですから。山口智さん(現・湘南ベルマーレ監督)や酒井友之さん(現・浦和レッズ・ハートフルクラブコーチ)や阿部くんは高校生の頃から試合に出ていたし、その世代の先輩みんなに憬れていました。そういう選手がいるチームに、自分もいるんだって。アカデミーにいる選手がそう思えるクラブだったら、未来は明るいと思うんですよ。“憧れ”が持つパワーは本当に大きいというか。

―― 本当にそうですね。

浩平10年後、もしも遙馬がトップチームに昇格していて、フクアリで僕と同じチャントが流れていたりしたらヤバいですよね。

―― さすがに泣いてしまいそう。

浩平泣きますね。そうやって歴史が作られていくんだとしたら、遙馬にも頑張ってほしいなと思います。

―― わかりました。遙馬くん、最後にお父さんに言いたいことがあれば。

遙馬最近はちょっと一緒にボールを蹴ってくれないので、もっとたくさんボールを一緒に蹴ってくれるお父さんでいてほしいです。帰ってきてもだいたい疲れてるからあまり一緒に蹴ってくれなくて。たまにやってくれる時はすごく楽しいんですけど、すぐに終わっちゃうから。お父さんが一緒にサッカーしてくれればうまくなれると思うし、そうすれば、将来、ジェフでも活躍できるかもしれないかなって思います。

―― 泣ける(笑)

浩平また一緒にボールを蹴ろう(笑)

工藤親子
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