新GMとしてチームの強化部門トップに立った1年を
鈴木健仁GMは「超ハードな1年」と笑顔で振り返った。
結果が出なかった前半戦、「13戦無敗」の後半戦の裏側で、
何が起きていたのか。GMの立場からシーズンを振り返る。

インタビュー・文=細江克弥

超ハードな1年

鈴木健仁GM

―― (鈴木)健仁さん、忙しい時期にお時間いただいてすみません。

いえいえ、ぜんぜん大丈夫ですよ。今日は今シーズンの総括的な話ですよね?

―― そうです。終わり方がポジティブだったからということもあるんですけれど、やっぱり、立場ある人からのシーズン総括的な話は必要なんじゃないかなと思いまして。

わかりました。

―― こういう記事は過去に何度かチャレンジしているんですけれど、やっぱり、ネガティブな終わり方をしたシーズンはすごく難しいんです。1年の“締めくくり”としてクラブから発信することの大切さを主眼においていても、ネガティブな時期はどうしても揚げ足取りのような解釈をされてしまうことがある。だから、話してくださる人のコミュニケーション能力がめちゃくちゃ重要であると思っているんですけれど、その点で健仁さんはとても頼もしいし、何よりポジティブな終わり方をした今がチャンスじゃないかと。

そう言っていただけるのは嬉しいですね(笑)。うまく質問してくださいね。

―― わかりました(笑)。では、まずはわざとざっくりとした質問をしますね。GMという立場から、2021年をどう振り返りますか?

そうですね……。ひとことで言ってしまえば「超ハードな1年」でした。

―― なるほど。

強化の責任者という立場は他のクラブでも何年も経験してきましたけれど、過去のどの1年と比較しても「最もハードな1年」でした。僕にとっては、それくらい大変なシーズンでした。

シーズン序盤はなかなかうまく結果につながらない状況の中で、強化の責任者として監督を中心とする現場とのコミュニケーションを密にしていく必要がありました。尹(晶煥)監督とはかなりいろいろな話を……というよりかなり突っ込んだ議論を積み重ねてきたんですけれど、僕自身、今までそこまで熱く監督と何度も議論を繰り返したことはありませんでした。そういう意味ですごくハードな、でも、すごく充実した時間でした。

―― 「熱く」というのは、「感情的に」ということですか?

そうです。その言葉が皆さんにどういう状態を想像させるのかわかりませんけれど(笑)、かなり真剣に、時には感情的になったり、ぶつかったりしながら何度も話しました。

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『理想を追った前半戦』

―― シーズン開幕前にお話を聞いた時は、2020シーズンとは違うサッカーを作ろうとする決意を感じました。でも、序盤戦はそれをうまく表現できなかった。

キャンプを経てシーズンに入ったわけですけれど、開幕戦を含めた数試合については、開幕前にチーム全体の目標として確認し合ったサッカーを目指そうとしていたし、監督が先頭に立ってそれを表現しようとしていました。でも、結果は出なかったし、失点も多かったですよね。

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