フクダ電子アリーナ 10th Aniversary

REPORTERS記者が語るフクアリ

REPORTER01

フクアリ全体を覆い包む夕日が見せてくれた
初勝利の余韻を、今も忘れる事ができない。

オフィシャルカメラマン今井 恭司

広くて大きな敷地、朽ちかけていて今は使われなくなっている工場の中を歩きながら、本当にここにスタジアムが立つのだろうかと思いながら、最近では使わないフィルムカメラでシャッターを切っていた日から10年以上の日時がたっていた。

スタジアムが完成するまでも何回か足を運び途中経過の様子を記録した際、客席もピッチの周りもどこもかしこも土足禁止で、冬の寒い日に靴下一枚で足が凍るのではないかと思った事が懐かしく思い出される。

開幕戦は2005年10月16日横浜マリノス戦、阿部と巻のゴールで2点を取るも追いつかれ2-2のドロー 17,087人の観衆を前に勝利することが出来なかった。

2005年10月22日ヴィッセル神戸戦、23分ポペスク、60分巻、63分ハース、83分中島のゴールで4-0としてフクアリでの初勝利をあげることが出来た。

試合終了と同時にフクアリ全体を覆い包むかのように綺麗な夕日が一面に広がり、美しい姿を神々しく見せてくれたこの景観と初勝利の余韻を、今も忘れる事ができない。

自論だが、スタジアムは劇場でなければならないと常に周りの人に話していたことから、ついにこの日が“来た”と思ったのは小生だけではなかっただろう。

このスタジアムで一日でも早くJリーグでの優勝を叶えてもらい、真の「フクアリ劇場」となることを望んでやみません。

スタジオ・アウパ  今井恭司

(ジェフユナイテッド市原・千葉 オフィシャルカメラマン)