Vol.11「頑張れ!夏芝ティフトン」

報告日 2020年8月13日

報告者 SSP UNITED 石井幹生

2020年8月13日のアリーナ

昨晩は久々にホームで勝利したトップチーム。救われます。
ここ最近はなでしこ2部やJ2と連戦が続いたため、フクアリのピッチは品質が低下している状態です。今後は23日のJ2徳島戦までフクアリのピッチは使われないため、芝生にもお休みを与えてあげたいところですが、そうはいきません。徳島戦に向けて改善作業開始です。
踏圧により固い状態にあるピッチを改善するため、孔をあけて補修作業です。
現在のフクアリは梅雨明け以降の猛暑で残存していた冬芝のペレニアルライグラスが衰退しており、夏芝のティフトンと混在している状態です。ティフトンが少なく、衰退しつつあるペレニアルライグラスが多い箇所は損傷も大きく改善が必要です。前回紹介したカップ補修も進めていきますが、ディボット補修にひと手間加えたヴァージョンを実施中です。
芝生には栄養繁殖するタイプと種子繁殖するタイプとに分かれます。冬芝のペレニアルライグラスは種子繁殖なので、種を播けば増えていきます。夏芝のティフトンは栄養繁殖なので苗を植えて増やしていくことが出来ます。

ティフトンの苗です
ティフトンの苗です

魚と同じようにティフトンにも旬があります。生育適期を向かえた現在はまさに旬で、納品した苗の品質は非常に良い状態です。この苗をディボット補修に追加して植えこみます。

損傷個所に苗を入れて、砂を充填してあげます
損傷個所に苗を入れて、砂を充填してあげます

乾燥しないように気をつけて水やりを続ければ、新たな個体として増えていきます
今後はティフトンの品質をいかに高め、芽数を増やしていけるかが安定したピッチコンディションに繋がっていくため、潅水、刈込、施肥を生育状況に応じてバランス良くおこない、徳島戦では少しでも良い状態でトップチームを迎えられるよう頑張っていきます。

松本山雅戦の前に出現した円形の雲。勝てて良かった。
松本山雅戦の前に出現した円形の雲。勝てて良かった。