報告日 2020年6月11日
報告者 SSP UNITED 石井幹生
今回は風のお話です。
フクダ電子アリーナは2005年に開場し、その後に新設されてきたフットボール専用スタジアムに大きな影響を及ぼしています。その一つに風が良く通る設計にしていることが挙げられます。マニアックな話になりますので、今回は割愛しますが芝草と風は切っても切れない関係です。それは光合成に大きな影響を及ぼすだけではなく、過湿による病害の誘発を回避する目的もあります。
風が良く通る設計にしていても、四方を囲まれたアリーナは少なからず風の動きを阻害しています。そのため、普段は閉ざされているシャッターやゲートを開放することで風の通りを確保して、芝草が健全に育成するよう管理を進めています。
シャッターやゲートを開放していても、自然の風が流れなければアリーナ内は無風状態となり、光合成不良による育成不良、発生した病害の被害拡大など問題が多発します。その時に使用する最終手段はこれです。
水も肥料も光も風も、少なすぎてもダメ、多すぎてもダメ。芝草はデリケートな、管理の難しい生き物なのです。