Vol.7 「ピッチにあえてストレスをかける?!」

報告日 2020年7月2日

報告者 SSP UNITED 石井幹生

2020年7月2日のアリーナ

J2リーグもいよいよ再開しました。先日の大宮戦は残念な結果となりましたが、気持ちを切り替えて次のホーム栃木戦では勝ち点3を取れるように準備を進めています。
今回実施した作業はスパイキングという作業です。芝生にとってストレスのかかる作業になりますが、この作業を怠ると水たまりの発生や、通気循環、土壌の固結化などの問題が発生してきます。このような問題を回避するためにも、定期的にあえてストレスを与える作業が必要になるのです。
ただ、畑のように芝生は耕すことが出来ません。そのため、専用の機械を使用して目的に応じた処方を取ることも重要です。


スパイキング作業の様子

棒状の刃(タイン)が芝生、土壌に穴をあけて根圏の生育環境を整えます

高速スピードでガチャガチャと芝生に穴をあけていきます

作業が完了した個所はこんな感じです。歩いた感触もフカフカ感が増します

現在の日陰の様子(午前中)

アリーナは日本屈指の専用スタジアムではありますが、サッカーが快適な環境(屋根付き)で観られる分、芝生にとっては好ましくない部分もあります。それは屋根の影響で発生する日陰です。管理作業は全面均一におこなうことが基本となりますが、このような環境の違いでアリーナ内でも芝生の生育差があります。そのため、今回はあえて日陰になる部分にのみスパイキングをおこない、生育の改善を図っています。
今後はフクアリのピッチも超過密日程となります。試合の合間にこのような作業を実施して、安定したピッチコンディションをジェフに提供していければと思います。