報告日 2020年7月16日
報告者 SSP UNITED 石井幹生
今回は補修のお話です。ピッチ内アップ後やハーフタイムにグラウンズマンがバケツを持ってウロチョロしている光景を観たことがあるかもしれません。この時、グラウンズマンはその後のプレーに支障が出ないよう、細かな補修作業を進めています。この作業をディボットといい、補修の基本となります。
アスリートの踏圧は凄まじく、試合後はこのような損傷が無数に発生します。季節により芝生の生育状況も異なるため、痛む時期と痛まない時期がありますが、梅雨時期は冬芝から夏芝への切り替えや、雨で土壌が緩んだ状態にあるなどの要因で痛みが出やすい時期となります。
このように芝がえぐられてしまった箇所は、枯死した葉っぱを綺麗に取り除き、砂を入れてあげることで生育による回復を図ることが出来ます。
砂を入れてあげることで、えぐれた箇所の凹凸が無くなり、平坦性を維持出来ます。ただ、ここで注意すべきは砂を入れすぎてもダメ。少なすぎてもダメな点です。この部分を雑におこなうと平坦性が失われ、ボールの動きにも変化が出てきます。
砂を入れてあげることで表面温度が上昇し、ティフトンの生育促進にも繋がります。地味な作業ではありますが、着実に一つずつ進めていくことが重要です。