JEF TALK!ジェフトーク!

#53

「自分自身の“生かし方”。」岩崎 悠人

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#53 自分自身の“生かし方”。

愛媛戦の2本のカウンター

新たなスピードスター、岩崎悠人は決意を持ってジェフに来た。
直面している課題は、“チーム”の一員として、自分だけが持つ唯一無二の武器をいかに発揮するか。
その壁を乗り越えた先に、大きな進化を見ている。
※取材=2021年3月11日(第2節終了時点)
インタビュー・文=細江克弥

―― 開幕から2試合を消化しました。岩崎選手はどちらもスタメン出場しましたが、現時点での感触はいかがですか?

まずは、勝点3が取れなくて非常に悔しい気持ちというのが一番です。あとは、自分の良さをなかなか出せなかったことに対するもどかしさがあって。試合後に相手選手と話したら「ドリブルを警戒していた」と言っていたので、それを自分の力でどうにかできなかったことは、やっぱり悔しいなと。

―― 愛媛FC戦は完全にそうでしたよね。岩崎選手に対しては縦のスペースを消すことに集中していました。

自分のポジションが右サイドだったことの難しさもあったんですけど、縦を消されて、いい形でボールを受けられなくて。

―― ただ、あの試合については岩崎選手が右サイドでプレーすることはたぶん相手も予想できてなかったはずですよね?

できていなかったと思います。キックオフ直前に相手の監督がこっちの配置を見てキャプテンと話していたので、そこで確認したんだと思います。

―― あの試合は前半に2本のカウンターがありました。でも、どちらもフィニッシュまで持ち込めなかった。それは岩崎選手個人としても、もちろんチームとしても課題であるのかなと感じました。

1本目はドリブルで左サイドまで運んでいったんですけど、確かに、最初のタイミングでブワ(ブワニカ啓太)が走ったので、そこでパスを選択することもできたと思います。左サイドには(見木)友哉くんもいたので、そっちを使う選択肢もあったかもしれない。ただ、自分の左足でのパスのタイミングがなかなかつかみにくくて、「もっと左足の練習をしなきゃいけない」と感じました。僕の中で「連係(するなら)できたな」と感じたのは、一発目のブワのタイミングだったかなと。

―― 2本目は?

あれは、正直なところ自分の欲を出してしまったというか、あえて出したプレーでした。自分でシュートまで持ち込みたかったというのが正直なところです。

―― なるほど。上から見ていて感じたのは、最初のタイミングで味方を使ったほうが最後に自分のところにパスが戻ってくるのではということでした。それについてはどう思いますか?

最初のタイミングで走ってくれたのが友哉くんだったんですけど、確かにあのタイミングでパスを出したほうが良かったかもしれません。もちろん友哉くんとも話しました。友哉くんは「俺に出してくれればシュートまでいけた」と言っていたんですけど、僕の視界や感覚では、あの時僕がパスを出してもゴールまでの直接的なイメージを持てなかったんです。だから、自分で行くという選択をしたんですけど。

―― わかります。

あとから映像を見ると、確かにパスを出せるタイミングはあったんですよね。その選択をしていたら、最後は自分にラストパスが返ってきたかもしれない。そこは自分としての反省点ですね。

―― チームとしての連係はそういうトライの積み重ねによってできていくものだと思うのですが、岩崎選手をあのポジションで使うということは、自分で行くにしろ周りを使うにしろとにかくフィニッシュまで持ち込んで仕留める役割を求められるのではないかと。

そう思います。あの2本のカウンターのシーンは映像で何度も見て、反省しました。自分の特長を出すところとチームメイトと連係するところは、もっと状況をよく見て判断しなきゃいけない。愛媛戦に関しては、右サイドでプレーすることに対する自分にとっての難しさが、やっぱり影響してしまったのかなと思います。右サイドでプレーするなら、ドリブル中に左足でパスを出せるボールの置きどころを意識しなきゃいけないし、技術的にもっとうまくならなきゃいけない。それを痛感した試合でした。

―― ちなみに、尹(晶煥 監督)さんは何か言っていました?

試合後すぐに話したんですけど、やっぱり「パスを選択しても良かったんじゃないか?」と言われました。自分の欲の部分があったとしても、味方を1回使って、もう1回パスをもらえばいいじゃないかと。僕の中では、そうやって話したり考えたりして消化できているので、次は必ず結果につなげられるようにしたいと思います。

#53 自分自身の“生かし方”。

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