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2009 February02

2009.2.28 UPDATE

第9回 サポーターコミュニケーションデー 議事録について(3)

レポート

【議事録3】


酒井:ありがとうございます。質問はよろしいでしょうか。では、次に移りたいと思います。今季の補強について、昼田からお話させていただきます。


昼田:みなさんこんにちは。昨年度、本当にありがとうございました。皆さまのおかげで残留することができました。年に1回のことなので、出来るだけ話したいと思っています。

去年実際にあったのが、根本くんを取ろうとして、根本くんの代理人がクラブハウスに来ました。
根本くんの代理人と稲本くんの代理人が一緒なのですが、根本くんという話は伏せたかったので、「稲本の代理人ですよね。稲本取るんですか?」と聞かれて、何も答えなかったんですよ。そうしたら、「ジェフ、稲本取り」って翌日の新聞です。
 メディアの方々には一生懸命やっていただきました。去年、一体感といいますか、サポーターも本当にそうなんですけど、強化と現場、選手、非常に一体感があって、もめることもまったくなかったです。メディアの方も味方になっていただいて、今年も戦いたいなって思います。

 せっかくなので、去年をもう一度振り返って、皆さまにお伝えしたいことがあります。 12月31日、16時30分の出来事です。全選手が契約をしました。一昨年、どうなることだろうというのがありました。一昨年は非常に皆さまにも心配していただき、姉崎に来ていただきました。しかし、去年は誰も来ていただかなくて、みなさん心配してなかったのでは? と、非常にありがたいと思いました。

 12月31日の16時30分、クラブハウスで、全選手の契約終わりました。社長もクラブハウスの話をしましたが、未来がすごくあると思います。クラブハウスができる。選手を補強できました。そして、誰も出ていかなかった。一つだけ、皆さんの頭の中には、なんでFWを取らないんだというのがあると思うけれど、そこはあとでお話します。もう一度、ビデオテープでいうと、きゅるきゅるきゅるっと戻して、エスパルス戦の話からさせていただきたい。ドキュメントというか、私が見たままのことをせっかくなので、お話させていただいてもいいですか?

 エスパルス戦が終わりました。非常にサポーターの方に応援していただきました。諦めてないよと言ってくれました。それでも、選手はちょっとヘッドダウンしたので、選手に「顔を上げろ」と言いました。ロッカールームに入って、「まだ終わってない」とも。サポーターの声もそうだし、監督も同じことを言っていた。選手もそのとおりだという話になって、バスに乗って、いけるという話になった。

 次の日に監督が選手を集めて、「君らは非常にいいやつらだ。こんなに素晴らしい選手を今まで十何年間コーチとしてやってきたけれどいない。こんなに素直な子たちはいない。必ず神様はいる」という話をしていた。「最後のホイッスルが鳴ったときには、君たちは絶対に笑顔でいられる」という話があった。皆さまに感じていただけているかわからないですが、コイントスをして、選手が後半、サポーターのほうに向かって攻めるように意図的にしています。後半に、サポーターに向かって攻めると選手は「疲れない」とよく話していました。

 FC東京戦が始まりました。0−1でやられました。ロッカールームに入ってきて、一番最初に櫛野が「一人ひとりが戦わなければ勝てるものも勝てないんだ」と話しました。櫛野は1年間ずっとケガをして、天皇杯のエスパルス戦に出場しました。あそこがあるから、最後のFC東京戦があった。その櫛野が、一人ひとりが戦わなければダメなんだと話をした。その次にキャプテンマークを巻いていた巻が「1点取れば必ず勝てる。おれたちにはサポーターがついている。後半、サポーターに向かって攻めるんだぞ」という話をしました。本当にみんなそうだと一致団結しました。「サポーターの声が聞こえてますか?」 と駐車場を歩いているとよく聞かれます。本当によく聞こえます。私は一昨年まではベンチの横にいたんですが、あまりにも目立つので、最近はコーナーのほうに追いやられていますが、最終戦は途中から全選手が下りてきて、一致団結となって試合を見守った。

 今だから笑い話になるんだけど、後半の15分まで絶対に点を取られないでやろうといったら1点取られたんですけどね。0−2になっても諦めてなかった。見ていただいても分かると思うし、サポーターの皆さんもそうだと思います。終わったあと、監督が本当に素晴らしいサポーターだと言っていました。12月6日に、社長と2人で監督と次年度の契約の話をしていたんですけど、「辞めるわけないだろう。あんなに素晴らしいサポーターがいるんだ」と言ってくれました。そして、「もっともっと黄色にしようよ」と話してくれました。さらに、「なんで巻が皆さんに愛されているのかわかった」と。今までの経験からいうと、代表選手というと、ちょっと鼻が高くなっている選手が多い。リバプールでずっとやっていて、個性が強い、ほとんどが代表選手というなかでやっていて、ある意味、エゴイストの塊の選手を9年間扱ってきたが、巻は違う。彼のスピリットは本当に勉強になったという話がありました。

 そこから、契約の話になっていきます。そのときの段階で監督はもう残るって決まっていましたし、12月7日、島田取締役とずっとやってきましたけれど、まず、選手もそうだと思うんですけど、「おかげさまで」、「お互いさま」をちょっと忘れていたと思います。そこで、選手に対してはきちっと、一人ずつ話をしました。1回30分ぐらい。まず、契約の話ではなく、今年のことに関して、本当に残ってくれてありがたい。今だから言えますが、あと10人出る可能性もありましたので、それは私もずっと契約交渉をしていて、何なのかということはいま、改善していっていますが、選手にとっても魅力あるクラブでないといけないと思っているので、ほんのちょっとしたところのコミュニケーションをとっていきましたし、いろいろ話をしたなかで、未来系の話をしました。クラブハウスができるよねといった話を。さきほど、社長がした話を選手としました。だいたい3回ぐらい機会を持って、最終的に契約して、そのなかでトータルで非常にうれしかったのは、全選手、残った選手に関しては、「昼田さん、J2落ちても絶対に残ってたよ」という選手ばかりでした。そのときは涙が出ました。
 
 1年前のときは、みんな、誰が残るかどうかというのがあった選手たちがですね、それは、我々の力だけではなくて、サポーターのみなさんのおかげで、すごくいい雰囲気、スタジアムになった。これは本当。おべんちゃらを使ってもしかたがないので、心底思います。一番最初に伝えさせていただきたいなと思いましたので、皆さんに紹介させていただきました。

 チーム編成ですが、去年途中で補強をしました。なんで、その選手切ったんだといわれる方もいらっしゃいますが、あくまでも去年の補強というのはバックアップで、残り何試合でケガ人が出たときのことを考えた。みなさん、シーズン途中はほかのチームのレギュラークラスの選手は100パーセント獲得できないですよね。当然ながら。出ていない選手をどうやって取るか。うちは2年ぐらい前からDVDですぐに見られるようになっている。たとえば、名古屋の深井とポンと押すと深井のシーンがダダダダダッて出て、DVDで1枚に編集できるようなシステムを入れているんです。ものすごくポイントでわかる。だから、戸田選手であったり、根本選手であったり。監督と話をして、その場でDVDを見て、OKだと。去年とはまったく違うスタートで、ドタバタなく、監督と話をして、ビデオを見て、スタッフと話をしたうえでの第一段の補強ができました。監督とも、「アレックスはどうしますか」という話をして、アレックスは取れないと思ってましたが、「アレックスを絶対に取れ」と言われてから、非常にうまく話ができました。

 今年は残ってもらった選手にたいして、次はレギュラー争いが出来る選手をポイント、ポイントで獲得しました。例えば、左サイドの和田選手を取りました。青木良太という選手はセンターバックもできます、右サイドもできます。和田選手は右サイドもできます。そこのところで厚みを持たせたかった。福元選手は若くて非常に能力の高い選手だと思います。センターバックができます、左サイドバックもできます。ディフェンスラインに関しては、厚みのある構成になったと思います。
 
 次に、アレックス選手はMFならどこのポジションもできますというところで取ってきました。深井選手は説明する必要はありませんし、中後選手についてですが、実は私、2001年にジェフに来ました。3月21日に祖母井さんに呼ばれて。一番最初の仕事で4月、関東大学サッカーリーグのスカウトをしに行ったときに、すごい選手がいました。駒澤大学で、東京学館浦安高校出身。ジェフって書いてなかったです。強化の会議で、「すごい選手がいる。すごい1年生いる。追っかけよう」といったら、みんなが黙っているんです。祖母井さんとかも。だれも話をしない。「すごい選手がいるからこの選手は4年後絶対に取ろう」といったら、ジェフの選手だった。そのときはちょっと30分ぐらい正座してもらいたい気持ちでした。
あと、話が少し飛びますが、江尻はどうしても戻したかった。ずっと話をして、とにかく若手のところをもう一度上げたい。取ってきている選手というのは、それなりにある程度の素材というのはあると思います。ただ本当に、鍛えるところが欠けていた。もう一度、江尻に下から上がってくる部分を任せたかった。熱い男だし、そこで強化したいなと思っています。

 FWの選手に関してです。だいたいGKとDFとMFのところは、みなさんイメージしていただいていると思います。FWの選手に関しては、クラブハウスに来ていただければわかると思いますが、ものすごい数のDVDがあります。先ほどもDVDで送られてきて、見ようとしたぐらいたくさんある。ただ、いつもやっているのが、48時間以内に返答しなければナシだということです。というのも、年俸、移籍金がどんどん上がっていってしまうのです。それをやらないと、移籍金が4億だとか、5億という話になってしまう。外国籍選手に頼って、外国籍選手が出ていったらチームが崩壊するというチームづくりではなくて、我々のチームとして、まずは、ストライカーには巻がいますし、新居がいます。そして、青木孝太がいます。ただ、皆さまが本当に思っているように、大型の180センチぐらいのファーストストライカーがいないというのはわかっています。まだ交渉しています。誰かというのはここでは避けさせていただいています。本当にいい選手でないと取らないつもりです。最後のところはもう少しお待ちください。GKのところは3人で十分。DF、MFは十分に選手がそろっていると思います。言い忘れましたが、深井も和田も、アレックス、福元もそうですが、みんな、さきほど社長も言いましたが、「来て」と言ったら、「わかりました。昼田さん、行きますよ」って。当然、目指すべきは優勝だという話をしています。ただ、FWのところに関しては、もう少し、時間をいただきたいと思っています。

 次に契約にいたらなかった選手についてですが、リザーブズの選手も実は、私が2001年から来て、毎年、毎年若い選手を0提示にしなければならなかった。そういった場合は、100パーセント次の道を決めて、現役を続行させてきました。何もしないわけではないんです。また、オファーがあった選手に関しては、サッカー選手として試合に出るべきだと思っていますので、そういった意味もあって出しました。しかし、残念ながら今年は若い選手で、だれかという話ではないが、移籍するチームがあるにもかかわらず引退したいという選手がいました。そういった選手に関しては、個人的にはもっとサッカーをやってほしいなと非常に思いました。行くチームがなくて、クラブが何もしなくて、引退するしか道がなかったというわけではなくて、ようは、行くチームはあったのですが、本人と話をした結果、違う道を選んだということは皆さまにもご理解していただきたい。

 新人を取ってないだろうという話ですが、今シーズンは一人だけ取りにいっていました。ここは補強したいという部分で獲得にいっていました。もう一ついうと、若手選手をもう一度、先ほどもいいましたけれど、青木孝太、益山、米倉、中牧というファーストグループの選手を伸ばしたい。さらに、セカンドグループとして山中、金沢、奥山、高田、市原、乾の6人を上げていきたいと思っています。

 もう一つは、ユースの試合を見に行かれている方がいらっしゃると思うけれど、ユースは今年、3人ぐらい面白い選手がいる。あいつかなって思う人はあとで話をしていただければと思います。その選手のポジションがどこに組み合わさるのか、となると、トップチームでどこを取って、どこを取ってないのか。だいたいわかっていただけると思う。トップは23人です。まだ2人の枠があります。リザーブズに6人います。そして、ユースに3人ぐらいいます。これが全体でのチーム編成だと思います。

 そこで足りないところを、スカウトで新人選手としてとっていく。たとえば、ユースにGKですごくいい選手がいるのであれば、2年間待とうと思ってますし、いないのであれば、できるだけ年齢編成のことを考えていくと、GKのスカウトは今年したほうがいいのではないかなと。したほうがいいのではないかと言ってしまうとあれですね。します。こういった全体像でここのところをポイントでスカウトしていくんだなと見ていただくと、今までのスカウトも全体像のなかで取っていったということがおわかりいただけると思います。この選手、今年いいよ、誰々が有名だよ、だから取りにいくということはしなかった。

 ただ、今年は大きな転機がありまして、クラブハウスが出来ることです。これで、選手が競合しても獲得できる。監督がいる、いいレギュラークラスのの選手がいる、いいスタッフがいますので、そういったことも含めて、寮の話も先ほどご質問ありましたけれど、実は極秘に探しています。探しつつあります。だから、本当にもう一回いいますと、未来を見ていくと、選手と移籍というか、契約交渉したなかでのだいたいの話です。

 ベテランの選手は、若い選手を甘やかしすぎだと言っています。もっともっと厳しい環境に入れないとダメだと。伸びるものも伸びないと。今の子は本当に集団になるっていうんですね。昔の子は、例に出すとダメなんですけど、水野晃樹という選手がいましたけれど、晃樹なんかは、少しでもできないと、ものすごく悔しい思いをして練習する。何くそと思って先輩に向かっていく。今の子はちょっと先輩に怒られるときゅんきゅんきゅんと下がってしまうところがあって、そこは変えていなければいけない。

 オフザピッチの教育のところでは、メンタルトレーナーをつけています。プロゴルファーのライセンスを持っている方です。もっともっとこう、なにくそって思う心が必要。本当に黄色のユニフォームを背負っていける選手を、オンザピッチ上でももちろんですが、オフザピッチ上でも作っていきたいと思っています。

 チームは生き物といいますか、いいときはぐっといきますが、悪いときは停滞していきます。巻が合流して、2月14日に横浜FCと試合をして、次の週に柏レイソルと試合をする。未来系というか、そこのところみなさんと共通の意識を持っていただきたい。

 そこで、12月31日の16時30分の話に戻りますが、今の話をしていると、ものすごく未来があって、一年前の年末と比べて、ものすごくわくわくしたんですね。楽しくないですか? 皆さん。まだ、不安ですか? 本当に選手は、自信を持ってやっているし、いくよという感じなんです。皆さんも一緒になって、ポジティブな気持ちで開幕を迎えていただければ本当にありがたいと思います。

 去年、年末に言ったのが、引きよせの法則という話をしました。本当に皆さんもポジティブに考えて、職場でも今年のジェフはいくよといって言っていただければ、そのオーラがチームを助けてくれると思います。

 もちろん、仕事はします。一方的にお願いするのではなく、FWの選手に関しては、何で、取らないの? てはなくて、誰を取るんだろう、何で、7番あいてるの? と期待していただきたい。誰をとるの? いつ取るの? という期待を持って見てほしい。何も仕事をしてないわけではないので、皆さん、そこはご理解していただきたい。本当に毎日、毎日、現場とも話をしているし、ビデオを見ているし、いい選手がいれば、取りにいきたいと思っています。
 細かいところご指摘をいっぱいいただいていますが、チームというのは、皆さんと一緒に、皆さんの声援で上がっていくと思いますし、去年、本当にそう思いました。私も去年、助けられたと本当に思っています。皆さまのおかげさまで、またここで話をさせていただくことができました。じゃあ、もう一つだけ、皆さんと同じ共通点といいますか、こんなことを考えているんだなってところだけ話します。去年“いちばん”という話をさせていただきました。いつもそうなんです。いま、JリーグのGM講座に行っているのですが、ジェフはこうだよと。必ず“いちばん”の話をします。市原の“いち”千葉の“ちば”で“いちばん”。2005年でしたかね。村井と茶野がいなくなって、祖母井さんが都合悪くなったので、私が皆さんの前でお話をさせていただくことになったのですが、「それでも、優勝すると思ってるんですか?」と聞かれ、「優勝します!」という話をさせていただいたと思います。本当に優勝したいと思っています。当然ですけど。じゃあ、どういうことをやっているのかという話なんですけど。本当に出来ているのかどうかは皆さんも感じていただければと思います。一部社長の言葉からぱくっているところもありますが、ABCDで。

A。当たり前のことを。
B。ばかにしないで。
C。ちゃんとやる。
D。どんなときも。

 それが、本当はぱっと画面で見せればよかったのですが、4つのクローバーというイメージで、ABCD。クローバーのスペルは“CLOVER”そこにはLOVEがあります。右脳派なので、一緒のイメージを持っていただければ。“いちばん”と“LOVE”そういう選手を作りたい。ピッチ上で一生懸命に出来て、最後まで諦めない選手を教育したいし、送り出したいといつも思っています。試合の勝ち負けはあると思います。ただ、月曜日に朝起きて、今週、ジェフのゲームがあるから頑張っていこうとみんなが思うクラブにしたいと思ってますし、よく選手には皆さんのビタミンC、千葉のCなんですけれども、皆さんのビタミンCにならなければダメだという話を契約のときにさせてもらっています。本当に今年1年間、そういった気持ちでみなさんからもエネルギーもいただきますし、選手を通じて、皆さんにエネルギーを与えたいと思っていますので、一体となって、前に、上に、進んでいきたいと思います。ご静聴ありがとうございました。

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