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2009 NEWS & INFORMATIONレディースの新着情報

2009 April04

2009.4.12 UPDATE

【レポート】レディースなでしこリーグ1部開幕戦 初勝利!

レディース

2009年4月12日。ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で、歴史の1ページを切り開いた。昨年2部を無敗で制し、日本女子サッカーリーグ1、2部制導入後初めて、悲願だった1部に昇格した。そして、今日、なでしこリーグが開幕した。

昨年の準優勝チームである、実力チームINAC神戸レオネッサ。ホームで開幕を迎えるINACにとっても重要な1戦だ。「序盤は、互いに様子を見あう展開だった」(石田美穂子)が、INACが組織的な攻撃で、徐々にゲームを支配し、押され始めた前半9分。ジェフのカウンターが見事に決まった。右サイドを突破したキャプテン、MF清水由香があげたクロスを、ファーサイドに下がりながら、石田が豪快なヘディングをゴールに打ち込んだ。記念すべき1部昇格初ゴールは、やはり、エースの一発だった。「個人的に緊張はしなかったけど、チームとしては、はじめての1部、今季の初公式戦ということでガチガチの状態だった。立ち上がりの早い時間で得点できたことで、チームが落ち着けた。」と石田が振り返ったように、リードしてからのジェフは、徐々にペースを握ってゆく。石田とともになでしこチャレンジプロジェクトで、日本代表候補に選出されたDF高橋佐智恵を中心に最終ラインはほころびを見せない。しっかりと寄せ、しっかりとはじき返す。押しこまれる局面でも、今日のジェフの守備陣には、その強さがあった。

前半を1-0で折り返したジェフは、後半も堅実な守備から、ペースを握る。59分清水が、相手に奪われたボールを諦めずにチェイスしたプレーでPKを得る。MF三上尚子が冷静に決めて追加点を挙げると。たたみかけるジェフは、そのわずか1分後、左サイドのMF安田有希の攻め上がりからチャンスを作り、最後はエース石田が、今日自身2得点目となるゴールをヘディングで決めた。スピーディな動きと、ゴール前での集中力を見せたジェフ。自信を深めるに十分な3得点だ。優位に立ったジェフだが、INACもリスクをかけて攻めに出る。気持ちの強さを前面に出し跳ね返し続けるジェフ。前半の決定機を好セーブで救ったGK斎田由貴も、安定したプレーで守備を引っ張った。

そしてタイムアップ。PKによる1点を失ったが、高い集中力を維持し、効果的なゴールを奪い競り勝ったジェフ。ゲーム終盤には、相手陣内でパスをつなぎ、効果的に時間を進める落ち着いたプレーも見せた。まだまだ、楽観視することはできないが、大きな1勝をつかんだ自信をもって、1部での戦いに臨んでほしい。

そして、もう一つ特筆すべきは、サポーターのバックアップだ。清水が試合後、「サポーターに感謝です。ホームみたいだったから。」と話したように、遠路神戸に駆け付けてくれたサポーターは、J1さながらの応援で、ユニバーを席巻した。なでしこリーグでは先をゆくINACに対し、私たちは、サポーターというJリーグ特有の文化を持ち、育んできた部分で一日の長があった。J1、JFL、なでしこと3つのリーグでサポートを続けてくれるサポーターの力が、今日のレディースを強烈に後押ししたと強く感じたゲームだった。

週末には、私たちのホームフクダ電子アリーナで、1部で初めてのホームゲームが行われる。相手は、昨年のチャンピオン日テレベレーザ。多くの選手が、1部に上がって一番戦ってみたいチームに上げた相手だ。上村監督が「選手たちの声が聞こえないくらいの声援をお願いします。それが選手の力になることは間違いないですから。」というように、彼女たちの夢の舞台を、「Yellow Top 」の最高のスタジアムとして後押してほしい。ジェフサポの力は、チームの力の一部なのだ。これから始まるなでしこリーグでの戦いもぜひ注目してほしい。

【次節】

プレナスなでしこリーグ2009 第2節
2009年4月19日(日) 13:00キックオフ フクダ電子アリーナ
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース vs 日テレ・ベレーザ


【試合後の選手コメント】


石田美穂子選手
「2得点は、ともにいいポジションを取れたのが良かった。たまたまです。みんながいいサポートをしてくれているので得点できたと思ってます。ゲームとしては支配されていたし、自分たちがやろうとしていることがどれくらいできたかというと、課題だらけ。でも、この1勝は大きい。次のベレーザ戦も楽しみです。」

高橋佐智恵選手
「昨年は、サイドでプレーすることが多かったけれど、けがもあり、あまり試合に出られなかった。今年はセンターのポジションでプレーしていますが、もう必死です。ゲームの中では、私たちは失うものはないので、思いきって押し上げていこうと声をかけていました。次のベレーザも強いですが、やはり、失うものはないので、思いきって戦います。」

清水由香選手
「1部でプレーできることにわくわくしてます。楽しくてしょうがない感じです。コンディションは上々です。わくわくしてると、(プレーも)切れ切れになっちゃうんです(笑)。サポーターの皆さんには、遠くまで来ていただいて、本当に感謝しています。今日は、ホントにホームみたいでしたから。次のホームもがんばります。」