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2009 July07

2009.7.28 UPDATE

江尻篤彦新監督就任会見

レポート

"ジェフユナイテッド市原・千葉では、本日(7月28日)、午前練習後11:30より、クラブハウスにて、7月27日に就任した江尻篤彦監督の就任会見を行いました。

江尻監督は、27日(月)のトレーニングから指揮をとっています。本日も午前中のトレーニングを終えた後、数多くメディアの皆さまにお集まりいただきました会見に臨みました。三木博計代表取締役社長、昼田宗昭強化シニアマネージャーとともに行った会見の模様をお伝えします。



三木博計代表取締役社長のご挨拶

「本日は、多くの報道関係者の皆様にお集まりいただき、誠にありがとうございます。
江尻監督とはお互いに気心が知れています。選手として、指導者としてこのクラブと一緒に育ってきた監督です。しっかりした経験と、ジェフに対する強い思いを持っている。アグレッシブなサッカーをやってくれると期待しているし、いい方向に導いてくれると確信しています。先ほど、新コーチングスタッフがオフィスでクラブスタッフに挨拶し、全員で円陣を組みました。クラブ全体で監督を支えていきたいと考えています。」



江尻篤彦監督の挨拶

「この度、監督になりました江尻です。よろしくお願いいたします。短い時間でのことでしたが、自分の意思で引き受けた以上はしっかり結果をだせるように全力で頑張りたい。オリンピックや多くのいい監督さんと仕事をさせてもらい、僕自身もいろいろな勉強をさせてもらった。もちろん、コーチと監督は違うものだし、J1の世界も甘くはない。でも、(サッカーに)サプライズはない。努力してトレーニングしたことは嘘をつかない。しっかり練習して、ハードワークして次の磐田戦いい結果を出せるようにやっていきたいと思います。よろしくお願いします。」



質疑応答(抜粋)

Q:初めて監督になられるが生え抜きのジェフであることには?
A:僕は、前身の古河電工時代から社会人のサッカーを経験させてもらって、プロ化になってジェフと、選手として、指導者として第一歩を歩ませてもらって、また監督として第一歩と、やはりこのクラブに対しての感謝の気持ちは言葉では表せないものが心の中にあります。このクラブが好きだから戻ってきたというのもありますし、このクラブのために何とかいい方向へ導けたらなと思っています。本当に「ジェフ愛」というものは人一倍持っているつもりです。


Q:コーチングスタッフの人選はどなたが?
A:私がしました。間瀬コーチは、オシムさん時代に通訳として、オシムさんのサッカーを一番間近で生の言葉で知っているというのは僕にとっては強いし、僕の原点もそこにあります。ただ、オシムさんのサッカーはオシムさんにしかできないんです。絶対に。真似ることはできますが、選手を動かして実際にやることは、オシムさんにしかできないこと。近くにいた人間だからこそ分かっています。いろいろ言うのは簡単だし、トレーニングも真似ることは簡単ですが、結局(オシムさんのサッカーは)出来ないんです。だから、僕は僕のベースで自分なりのチームづくりをしていきたいと思っています。でも、簡単にいえば、目指すサッカーは、ああいうサッカーです。そう簡単にはいきませんが時間をかけてやっていきたいと思っています。


Q:オシムさんと同じようにできないということですが、踏襲する部分もありますか?
A:例えば、僕が出したスケジュールを見て、オシムさんのあのころと同じだなと感じられることもあるかもしれませんが、スケジュール、選手の管理を含めて(オシムさんのやっていたことは)オシムさんにしかできないことなんです。だから、僕は僕なりの考え方でやりたい。明日、練習試合を組みましたけれど、それはオシムさんをまねたわけではなく、監督が変わった以上、選手をフラットに見たい。そのためには紅白戦ではなくて、対外試合がしたかった。フラットな目で見て、磐田戦に向けてフラットな状態で選手の選択をしたかった。明日は(週末に向けての)コンディションを考えて、45分を1本ずつやらせます。たぶんオシムさんなら、90分を2本組んだでしょう。僕は僕なりの考えでやっていきます。今までの固定概念を持たずに、明日いい表現をした選手を磐田戦で使いたい。日本人、外国人、若手、ベテランなどは関係ありません。そういう「ものさし」を作ったつもりでいるので、しっかり選手たちを見ていきたい。(オシムさんのやり方に)似通ったものもあるかもしれませんが、僕は僕自身の考えで、チームの管理、選手の管理、スケジューリングをやっていきたい。試合に出て行けない選手たちにもちゃんとした基準で見ていきたい。磐田戦に出られない選手達には次の日に練習試合を組んであるので、そこでしっかり表現してほしい。日々の練習、日々の練習試合が全て週末のJリーグにつながっていくということ、しっかりやれば使うよというのを選手に分かってもらいたいと思っています。


Q:練習でビブスの色をたくさん使っていましたが?
A:サッカーというのは、考えてスピーディに表現するスポーツだと思っています。ビブスの色を変えながらやるのは、考えることにつながる。ビブスの色でエリアや、タッチ数を限定したりサポートの人数を考えたりということを、トレーニングの中で必然的に選手が考えられるようになるようにやっています。


Q:ミラーさんのサッカーから踏襲するものは?
A:個人的にはミラーさんのサッカーが悪いとは思っていません。ミラーさんが作り上げてくれたものをベースに考えています。それに加えてゴール前でのプレーの質を高められればと思います。ゴール数が少ないというのがありますので、いろいろな形でトレーニングしていきたい。ただ、それにはリスクを伴うもの。そのリスクをどう考えるかは選手と一緒に考えていきたい。人をかければ点を取れるわけではないけれど、人をかけなければいけない。そうすると守備では人数が少なくなる。サッカーはそういうもの。解消するにはみんなでアグレッシブにサッカーするしかないと思います。とにかくハードワークしたいですね。「走って走って走る」「攻めて攻めて攻める」「守って守って守る」これを90分間やっていきたいと思っています。




会見の模様は以上ですが、江尻新監督就任を選手たちに伝えた27日のトレーニング前のミーティングで江尻監督から選手たちに、「自信・信頼・尊重・Open Mind・Try & Error」という5つの言葉を大切にしていきたいという話がありました。チームとして、個人としてしっかり自信を持ってプレーすること。互いを信頼し合い、助け合いプレーに臨むこと。互いの意見を尊重し、自分の意見もしっかり話すこと。心を開き、それを受け入れること。失敗を恐れず、トライすることを大切にすること、という意味です。江尻監督は、特に、「Try & Error」の部分は「トライすれば必ずミスは起こる。しかし、ミスを恐れてトライしなくては進歩しない。ミスはカバーすれば良い。思い切ってトライすることを大切にしてほしい。」と強調していました。

今後、ジェフユナイテッド市原・千葉は、江尻篤彦監督のもと、ひとつになって戦ってまいります。更なるご支援、ご声援をお願い申し上げます。