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2009 December12

2009.12.23 UPDATE

サポーターカンファレンス議事録その3

クラブ

【議事録3】


「ジェフが目指すサッカーはどんなサッカーか?」というご質問ですが、ジェフのサッカーは、私、先ほどから申し上げていますように、走って、走りきることです。走り負けしないことです。そして連動性を持ったサッカーを行うことです。そのためには練習しかありません。練習の濃度を上げるしかないのです。走りの質や量を増やすためにはそれに対応する量や質を高めていかなければならないと思います。それは、なぜならば我々は発展途上のクラブだからです。練習試合をもっともっとやるべきだと思います。練習試合で金沢は得点を重ねて、トップのゲームに出られるようになって、まだトップで得点はしていませんけれども、だいぶ自信を持って来ました。昨日のトレーニングゲームも米倉などはだいぶ顔つきが変わったと私は思います。若手も徐々にいい方向になってきているというのは私としては実感しています。

発展途上のチームは休んでいるわけにはいかないのです。常に動き回るということです。今お話したことは私たちあるいは強化部、トップチームのコーチングスタッフの共通認識ですから、同じ方向で進めたいと思います。走るサッカー、連動して走る、走り負けないというのが目指すべきジェフのサッカーではないかと考えております。

「補強は監督の意向が反映されているのですか?」というご質問もありました。これは当然であります。監督の意向、監督にとってここが足りない部分というポジションがあります。あるいはここはうまくいっているから大丈夫でしょうというポジションもあります。そういうことで、監督と相談をしながら強化を進めているというのは当然のことでありますし、先ほど申し上げましたように日本人でありますから非常に微に入り細にわたりといいますか、直接話をしなくても分かり合えるところもだいぶありますので、そういう意味では監督の意向は反映されています。しかし出来ないものと出来るものがありますから、江尻の要望を100パーセント聞くということにもなりません。

それから「なぜ、この時間帯での設定なのか?」というお叱りがありました。我々も一生懸命に探してみましたが、これだけのお客さま、サポーターの皆さまに入っていただける会場はここで、この時間帯しかなかったということで、ぜひご理解いただきたいと思います。

「昼田シニアマネジャーの解任の発表がないのはなぜか」というご質問についてですが、ここについては、本人からそういう発表はしないで欲しいということであります。

当時のチーム状況を考慮したうえで、クラブが発信しないことを決めたものです。
※取り消し線部分について事実は、当時のチーム状況を考慮したうえで、クラブが発信しないことを決めた対応でありました。つきましては、上記の通り発言を撤回し、訂正させていただきます。この件につきまして、ご迷惑をおかけいたしました昼田宗昭様に、心よりお詫びを申し上げます。また、お集まりいただいたサポーターの皆さまにも混乱を生じさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。

ジェフユナイテッド株式会社


これも契約内容にかかわることなので、本当は言ってはいけないのかもしれないのですが、そういうご質問があったので、そういうお答えをここではあえてさせていただきます。

補強のポイントについての質問ですが、これは先ほどもご質問がありましたので、お答えしたと考えております。

「契約満了のリリースが深夜だった理由はなんでしょうか?」というご質問ですが、最終戦の5日以内に通知をするというのがルールでありますから、12月10日までに通知すればいいのであります。ところがトライアウトが9、10日に入っていました。選手にもトライアウトの判断をする時間がなければいけないわけです。できるだけ早く選手に伝えたいというのが我々の考えであります。結果的に深夜でありましたが、万博から帰ってくるとどうしてもあの時間帯になってしまうということであります。契約の満了の選手だけに通知というわけにはこれはいかない。やれば全員の選手に伝える。ですから、引退表明をあらかじめしていた斎藤大輔選手以外は全員、私から直接手渡しました。それが私の務めであろうと思います。新居選手あるいは下村選手には契約満了ですという通知をしました。これ以上は契約の中身ですからあまり言えないことです。できるだけ我々は選手のことを考えたつもりで、大阪から帰って、クラブハウスに到着したのが23時ですから、その時点から出来るだけ速やかに通知をしたということで、1日あけるよりも、そちらのほうが親切であろうという判断をしました。

リリースが深夜になりましたけれども、リリースを作って、チェックをするとあの時間帯になったというものです。特に、クラブが選手をどうのこうのではなく、我々は選手を思うからこそ一刻も早く伝えたかったし、トライアウトに臨む選手にはそれだけの時間的余裕を作らなければいけないわけですからね。そういうふうにしたというように、我々はやったつもりであります。私はそれが選手に対して誠意ある対応だったとおもいますし、皆さまにもなるべく早くお伝えしたかったことで、奇をてらうということではなかったことをご理解していただきたいと思います。

「オシムさんをアドバイザーとしてジェフで仕事してもらえばいいのではないですか?」という質問ですが、ここはクラブの人事にかかわることなのでお話できません。仮にお願いする場合がもしあったとしても、オシムさん自身の体調はどうなんだろうかということをはじめ、いくつか問題があろうことかと思いますし、ほかのスタッフ、あるいは今の監督とか調整すべきことがかなりいっぱいあるということをあわせてご承知おきいただきたいと思います。

シーズンシートに関する質問がかなり多くありました。ということで、冒頭、島田からシーズンシートに関するご質問についてお答えをさせていただいたわけであります。簡潔にさせていただきましたが、シーズンシートについても皆さまからかなりのご質問をいただいたということをご紹介させていただきたいと思います。だいぶ時間が長くなりましたが、以上でございます。


酒井
ありがとうございました。今の三木社長のお話ですが、社長が聞いているものは社長にはすべてお答えいただいたと思います。ただ、スタッフがたくさん届いた質問に対してすべて目を通させていただいて、まとめて社長の方に提出していると思います。なので、時間の制限がありまして、冒頭のご挨拶とさせていただいたかと思うのですが、質問をお送りいただいた方で、回答されていないとお感じの方がいらっしゃいましたら、せっかくですのでこの場で質問をいただければと思います。いかがでしょうか。


○○と申します。よろしくお願いします。来季の監督についてなんですが、J1に昇格するには全試合数の半分は勝つ必要があって、全38試合であれば4試合程度しか負けられないという、そういう戦いになるということはクラブ側も十分に承知されているかと思います。それであれば、江尻監督でそういう戦いが出来ると判断されたのは誰なのか。そして、それをサポーターに信じてついて来いというのであれば、せめてたとえば開幕5試合で2敗したら監督交代を考えているとか、そういう具体的な数字を教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。

三木
「来季の監督を決めたのは誰か?」というご質問ですが、一般論的にしか答えられないと思います。それは私であります。すべての、最終的に決めたのは私になろうかと思います。5試合で交代という基準というのはないのかということでありますが、監督交代は単にそれだけではないと思います。その場面で総合的に判断していくことが多々ありますので、何試合で辞めるとか、何試合でクビとかそういうふうにはならないだろうと思います。


○○と申します。よろしくお願いします。今の質問の続きになりますけど、社長のほうで昨日のベイエフエムのインタビューの中で話した、江尻監督を長い目で見て欲しい、長期的に走れるサッカーをやっていきたいという趣旨は理解できます。多くのサポーターは来年、1年でJ1に復帰をすることを求めております。正直なところ、長期的にチームを強くするのと、来年1年で結果を残すこと、どちらが優先順位として高いかどうか、この場ではっきりお答えお願いしたいと思います。

三木
それは両方です。優先順位はありません。ですから、先ほどもあえて二兎を追うという両方を、2010年に上がるということと、2012年にACLを目指すチームになるということを申し上げましたが、両方を目指すといことであります。皆さまのいろいろな中での報道でも、サポーターの皆さまから我々に届いているご意見の中に2、3年J2でじっくりとやって、戦力を整えて、それからJ1に上がっても遅くはないんじゃないかというご意見も実はクラブに届いています。しかし私は数年J2でやるということはかなり難しいだろうという判断をしています。精神的にかなり難しいだろうと思うのであります。ですから、2010年の目標は2010年で上がることと、2012年に理想とすべきチームにより近づけるための年齢構成なりチーム編成と先ほども申し上げましたけれども、それを来年で目指した補強をするということのあわせて2点を目指すことでありまして、どちらが優先順位として高いということにはならないだろうと思います。


○○と申します。最初に小林さんに、レディース1部残留おめでとうございます。それはすごくいいことだと思って伝えたいと思いました。

小林ありがとうございます。


今、三木社長にうかがった中で3点気になったことが回答の中でありました。それは昨日のラジオやUNITED12月号に掲載されていた江尻監督のインタビューと社長のインタビューの両方目を通させていただいて、ラジオを聴いて、そして今、回答を聞いてのポイントを3つ聞きたいと思います。

1点目ですが、私がジェフを好きになったのは優秀な外国人監督を招くことが出来るジェフのコネクションに注目したからです。それはJリーグのほかのどのクラブにもないジェフだけのストロングポイントだったと思っています。サッカーには多彩な魅力があると思います。世界にはJリーグだけを見ていては気がつかないいろいろなスタイルのサッカーがたくさんあって、それを気づかせてくれたのが歴代の外国人監督でした。現に、江尻さんが尊敬するイビチャ・オシム元監督も外国人監督ですよね。当初、日本中のほとんどが知らなかったオシム監督をジェフに呼び寄せることが出来たのは、ジェフが10年間ぶれなかった監督選びの賜物だと思っています。ジェフにいけばヨーロッパの優秀な監督に指導してもらえるという思いは、育成の面でも相当にプラスの面だったのではないでしょうか。サッカーという文化が十分に発展していない日本において、10年をかけて築いたヨーロッパの外国人監督のコネクションを放棄してしまうのはとってももったいないことだと思っています。日本人スタッフで固めてしまうというのは一つの方法だとは思うのですが、チームが持っているスケール感が少し小さくなってしまったのかなと思うのが残念でならないと思っています。今後、大分のポポヴィッチ監督が解任されてしまったのですが、ジェフが掲げる路線と同じサッカーを目指している監督だと思ったので、どうして声を掛けないのかなと疑問の一つです。

三木
先ほど申し上げましたように、私は日本人監督でいきたいと思うのです。ポポヴィッチというのは正直に言ったら私の頭になかったということです。具体的に名前を出されても、彼が解任されるかどうかというのは分かっていませんし、我々は江尻を信じていこうと決めていますから、まったく頭にはなかったというのが正しい、私の本心でございますので、ご理解いただきたいと思います。すみません。


酒井
それでは簡潔にお願いします。もう一度だけ指しました。

Qありがとうございます。簡潔にまいりたいと思います。神戸さんへの質問なんですけれども、いらっしゃいませんけれども、神戸さんのお話が中にありましたので。必死に走る選手の姿に感動するようなサッカーを目指したいと、感動させることができるようなサッカーを目指したいと。走りきるサッカーを目指したいということでしたけれども、選手の姿が必死だから感動するわけではなくて、それはあくまでもサポーター目線であって、チームは感動させることを目標にされるのでしょうか。それとも勝利を勝ち取ることを目標にされるのでしょうか。走りきる選手に感動するというのは後付けの理由だと思いますので、ぜひ勝って欲しいと思うのです。勝つチームを目指すという予定はあるのでしょうか。

三木
勝負というのは勝ちか負けかなんです。ゲームでありますから引き分けがあります。もちろん、それは勝つことです。勝つことでしか皆さまに感動を与えられないかというとそうではない。そこは結果、勝負に負けたけれど内容で勝ったということもあります。それは、最後は個々の人の美学の問題だろうと思うのですが、少なくともチームが組織としてやる以上、それは勝ちにいっています。どんなゲームでも勝ちにいっています。我々も。それは相手も同じことなんです。ですから、走りきるということは、それはもちろん、昨日のベイエフエムさんの番組で神戸も言っていますけれども、それは勝つという結果を求めるがための手段です。そのためであれば必死に走らせようと思っています。


市原からきた○○と申します。今までの話とは少し違うのですが、降格が決まった直後にですねいろいろなメディアで、新聞とかラジオで降格が決まったのはJRと古河の二つの体質で対立があって選手が気の毒だというのを散見しました。それがどういう実態になっているのかということと、このニュースリリースにもあるように、東日本ジェイアール古河ではない新しいジェフユナイテッドコーポレーション、社名も変わったということなので、J2落ちをいい機会にですね、JRでもない、古河でもない新しいジェフユナイテッドを築いていただきたいということで、そこに関しての考えをお聞かせいただきたいと思います。

三木
正直にいうと、私は対立というのは何が対立なのかよくわかりません。降格したあとの囲みでも、古河のOBを使わないのかというご質問もありましたけれど、古河のOBはいっぱいいます。彼(小林)だって古河のOBですしね、もちろん江尻だって古河のOBだし、リザーブズの澤口、越後、片岡だって古河のOBだし、金子というのも古河のOBです。私はJRのOBですが、JRを辞めています。彼(島田)はJRからの出向ですし、もう二人三神と原田いうのもいますが、JRが4人ですね。古河のほうが人数的には多いですね。何で対立するのかわからないですね。おそらく、こんなジョイントでうまくいったクラブってたぶんないのだろうと思います。ほとんど利害がないといいますか、対立の余地がないというのが私は実態だと思います。もし、対立があるのならば、具体的に言っていただければありがたいと思います。

個人個人としては意見の違いはあります。たとえば私と島田の間にも意見の違いはあります。あるいは私と小林の間だって意見の違いはあります。そこを一つにするというのが、私の仕事だし、一つになることがこの企業、組織としての意見でありますから、個々が対立することはあるし、そういうことを乗り越えるということでやってきています。余談になりますが、私も品川駅長を最後にJRを退社していますから、私は出向ではありません。このクラブを辞めたら私もどこへ就職しようかなと考えなければいけない立場であります。JRも古河も出向だからこいつら甘いんだという意見が時々あるのですが、親会社はそんなに甘くないですよ。どこに出てもきちっと見ていますし、出向者の評価もきちっとしています。出向者だから甘えているということはありません。

社名変更は、今までの名前が長すぎたというだけであります。もう一つは「親会社の名前でいつまでやるの?」という私自身の問題意識がありました。いつまでも東日本ジェイアール古河ではないだろうと。ここは親会社の名前を取って地域とともに歩むクラブの実態のためにも名前を変えようということで変えました。ジェフそのものが(親会社の)社名ではないかというお叱りを受けるのですが、我々も悩みました。いろいろ検討しました。最後、ご存知の方はご存知だと思いますが、「JEF」はジェイアールイースト古河というところから来ているということなんですが、ここをそのままジェフユナイテッドにさせていただきました。

我々もあえて地域名はやめました。ジェフユナイテッド株式会社。前株のほうが格好いいというご意見が多かったです。後株は古臭いというご意見を何人かの方にいただいております。そういわれてみればそうかなとも思います。もとはといえば、長い社名を出来るだけ短くしようと、我々もどこかに行って、会社の名前を名乗るときに楽だからということがあったのですが、もう一つはまじめに考えたならば、いつまでも親会社の名前ではダメだよねということがあって、社名変更に、新しいクラブハウスに移ると同時に社名変更いたしました。

いま、○○様からご意見賜りましたように、これを機にまたしっかりとした歩みを進めたいと思います。個人個人ですから、十人いれば十人十色です。意見の対立があればそれを乗り越えるというのが我々に課せられた使命であると思っています。対立はしていません。どうぞご理解いただければと思います。