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2009 December12

2009.12.23 UPDATE

サポーターカンファレンス議事録その2

クラブ

【議事録2】


酒井
続いて質疑応答の時間とさせていただきます。この会の趣旨を十分に理解し、建設的な質問をぜひお願いします。そして、雇用契約内容に関する事柄、個人のプライバシーに関する事柄についてはクラブとしてはお答えできませんのであらかじめご了承ください。質問がある方は挙手にてお願いします。マイクを持ったスタッフがお客さまのところにうかがいます。お名前のあとに質問をお願いします。そして、質疑応答はなるべく多くの方の質問を受けたいと思いますので、1問1答のスタイルとさせていただきます。では、ご質問がある方は挙手をお願いします。


○○と申します。来季の予算は今年と比べてどのぐらいの予算が確保できているのかお聞かせいただけますか。

島田
現在の戦力を維持したいと考えておりますので、今シーズンと同等の金額を何とか確保しようと活動していますが、J2になりますとスポンサー収入、入場料収入が、現在の金額と同等というわけにはいかないと思っています。このバランスを取りながら進めていきたいと思いますが、基本的には今シーズンと同等ぐらいのものを用意したいと考え、現在努力しています。


ジェフサポの○○と申します。よろしくお願いします。本当にJ2降格とはサポーターとしては非常に残念な結果と思っております。これを機にクラブの立て直しというのをぜひ進めていただきたいと思っております。私自身、いろいろとみなさん、私も地域に、自主自立経営についてとか、地域の件とかいろいろとあらゆる、ジェフ関係についての質問とかたくさんありますので、それ全部というのは無理だと思いますから、私がここではっきりいって意見というか部分、ぜひ、三木社長にお聞きしていただきたいと思っております。

今回、皆さんもご存知だと思いますが、下部組織の中でも何人か解雇されるということが起こりまして、契約解除ですね。その中にですね、今までユースを支えていただいた城福敬育成マネジャー、U−13のコーチをしている、今年はU−13は全勝、1敗もしていないという状態(12月13日、三菱養和巣鴨に1−3で敗れ1敗)だったんですけどジョゼさんも契約解除という状態になっています。で、あのこれを決めたというのはどうしても信じられないんですけど。皆さんも、知っている方もいらっしゃると思いますけれど、この取締役3役の中でアカデミーの小林さんという方は以前、ジェフの前は水戸の監督でもあり社長。その前は川崎フロンターレの監督だったですね。申し訳ないのですが、これからJ2に取り組む中では一番小林さんの力というのがジェフにとって一番力になっていくと思うのです。知識とかそういうものを……。

酒井○○さん、簡潔にお願いします。

ぜひ、そういったノウハウというものを社長、島田さんに取り入れて、ジェフをもっといい方向に向けていただきたいということです。

酒井
これは、小林取締役からアドバイスをというお願いでよろしいですか?ありがとうございました。では、次の方、挙手にてお願いします。


○○といいます。先ほどの原因、いろいろおっしゃっていましたよね。得点力不足、失点が多い、それは分かりました。で、どうするのですか?それを。どう改善するのですか。原因は分かりました。私たちはそれが知りたいので。たとえば具体的に補強をするのか。若手を育てるのかとか、来年に向けてそれをどうされるのかをちょっと聞きたい。お願いします。

酒井
改善策については社長からでよろしいですか?

三木
原因となる問題を解決するための方策を立てることが対策であります。まず、失点については補強でいきたいと思います。かつて2001年のときにミリノビッチ選手がいて、当時のメンバーとすれば、きちっと背骨が通ったメンバー構成にしたという経験があります。失点を防ぐための補強を、いま準備をしています。エディ(・ボスナー)に代わりうる外国籍選手の獲得に向けて進めています。それから、前の得点、これについても補強を考えるということと、あるいは、若手でいえば青木孝太を戻して試してみたいし、金沢も試してみたい。米倉も試してみたい。あるいは新しく戸島くんという新しい選手を取りました。前のほうは補強をもう少ししたいと思います。あわせて若手の育成を図るということでいま考えています。さらに、両サイドからの攻撃がやや薄くなったものですから、両サイドからも入れられるような補強をしなければいけないと思います。補強と若手を育てる、その両方を目指していきたいと思います。

我々が目指しているのは2010年、1年で少なくとも3位以内に入らなければ上がれないわけですから、3位以内になるということと、あわせて、2012年のときの選手の年齢バランスがどうなるのか、ということを強化担当には求めています。来年1年で上がるという目標と2012年には本来のクラブチームとしてのあるべき年齢構成といいますか、年齢構成なり、チーム編成が出来ているというこの両方の側面を持った補強を来年はしなければいけないと思います。かなりうちの強化担当もそういう意味ではあちこち駆けずり回って、いま、補強のために動いているわけでございますけれど、2010年には1年で上がる、2012年には我々はACLを目指せるチームを作りたいと思うのです。1年で上がって、2011年にまたJ2になってしまいましたという話にはならないのです。我々は2010年に上がって、その後は安定的にJ1で中位以上を目指せるチームを作らなければならない。というのが来年の私に課せられた使命であると考えております。以上です。


○○と申します。今回、質疑応答ということですが、事前にホームページのほうで、カンファレンスということで公募されてらっしゃると思いますが、そちらのほうの質疑応答はどうなっているのでしょうか。それがまず先ではないのですか?

三木
お時間をいただくことになりますがよろしいでしょうか?

まず1点目は「リザーブズの若手選手4人の契約更新をしなかったけれども、これはどうなるの?」という質問をいただいております。ここの点はかなり悩みました。特にジェフのU-18上がりの選手についてどうするのかということを考えたのでありますが、実はそれ以前に、来年はリザーブズというチームにはプロ契約の選手を置くのをやめようということを我々は決定しております。これは少し話しをさせていただきますけれども、リザーブズは本来の目的は非常に美しい、本来のあるべき姿が描かれてはいるのですが、私が昨年社長に就任して以来、その描かれているものと実態が違うという認識を持っています。トップからリザーブズで力をつけてもう一度トップに上がるというあるべき姿ではあったのですが、こういう実績はできませんでした。ここは我々自身の問題でもあると思いますが、そういう位置づけが非常に難しい。ですから、今後は、リザーブズに入る選手は、最初はアマチュアです。アマチュアで入って、そこからトップを目指す選手がいるのなら、そこからトップを目指して欲しい。トップになった時点でプロ契約をします。

いま、皆さまにお知らせしている新卒の選手は、戸島君、それからGKの佐藤くん。二人はプロ契約であります。プロ契約である以上、トップの所属選手にします。私は、スカウト担当には、「君たちの甘えは許さない」という話をしています。とりあえず選手を取っておこうというように見えてならなかった。実際そういうことであったというように思う。とりあえず取っておいて、選手をリザーブズに置いておいてということがたびたびあって、今年は少し気持ちを入れ替えてやらせました。昨年まではマネジャーがついて、荷物もマネジャーが水も用具も運んでいたのですが、それはダメだと言いました。それは2009年、今年からはリザーブズについては水もウェアも自分たちで全部持たせる方針に変えてやらせてきました。リザーブズにいて、ハングリーさがなかったらトップに上がることはあり得ません。リザーブズからトップに上げるために、選手を頑張らせるためにどうするかということを考えたことです。

そもそも、リザーブズは、チームとして強くなる必要は、私はないと思っています。個々の選手を伸ばすことがリザーブズの位置づけです。ですから選手についてはアマチュアであるべきだと、我々の中でも議論し、その方向を出しました。今後もハングリーさを持った選手が育ってくれれば非常にありがたいと思うのです。

それで、4名の選手でありますけれども、私は悩みに悩んだ末、やはり、たとえばユースから上がって、あるいはほかから来て2年で一度もトップを経験しないで辞めさせるのはかわいそうだからという親心がありましたけれども、単にその選手たちの経歴づけだけでトップに上げるのはいかがなものかという意見もありました。私はそこで思い直しました。まだ2年ですから、早いうちに人生の進路について「こういう人生の進み方もあるよ」ということを伝えてやることのほうが逆に親心ではないかという結論に至ったわけであります。皆さまからご覧になるとずいぶん冷たいチームだと映るかもしれませんが、そこは、私は悩みに悩んだ結果であります。1年間だけ先延ばしをしてトップに入れてやることが正しいのか、2年で新たなる道をアドバイスするのが正しいのか悩んだ結果、この結論に達しました。選手たちには新たな活躍の場で挑戦してほしいと思いますし、個別の話は控えますけれども、大学からも特待生でというオファーも何人かもらっています。それは選手の選択だろうと思っています。ここで特には言えませんけれども、新たな場で活躍をしていただきたいと思います。

次に多くの質問があったのは、「アカデミーコーチの大量解雇ということについて、どうしていくのか?」という内容です。大量解雇というのも非常におかしな表現であると思いますけれども、契約満了であります。コーチの場合には1年、1年の契約でありますから、我々の構想として合うか合わないかという判断を毎年させていただいています。今まではコーチの人数が非常に多すぎたというのが現実としてあります。各学年に2名ずつですから、ジュニアユースの3学年、ユースの3学年で各6人が基本なのですが、どうしてもそれは多い。ですから総括的な責任者を一人置いて、各学年1名、合計4名にする方針を立てました。ですから、6名が4名になりますから必然的に2名があまります。それからもう一つはクラブハウスが移転したことによって、スクールの再編をするということであります。契約を終了するコーチにはそれぞれの理由があるわけであります。ここは申し訳ないですけれども明らかにすることはできませんので、ご了解いただきたいと思います。

もう一つは、我々としてもこのジェフで頑張ってくれた人たちにコーチになってもらいたいという一つの願望があります。もう一度、私はこのアカデミーをきちっと立て直したいという希望を持っています。工藤選手が出てから丸6年、トップに誰も上がっていないという状況でありますから、もう一度「育成のジェフ」といわれるようになりたいと思います。おかげさまでクラブハウスのすぐ横にフクダ電子スクエアがあり、そこでU-18が練習が出来ます。場合によってはトップの練習場もすぐ横にあるわけですから、十分にその機能を生かしたジェフの育成をしっかりと立て直していきたいし、そのための要員の配置、必ずしもたくさん人数がいることではなくて、少数精鋭で出来るところは少数精鋭でいきたいと思います。そういうことで、育成はしっかりと立て直していくということがこのクラブにとって非常に、トップの立て直しと同時に非常に大きな問題であると思います。

それから、次のご質問は、「契約更新しなかった選手たちはクラブに残留を希望していたのか、それとも本人が残留拒否をしたのか?」というものです。個々の選手の話をするのは控えますが、多くの選手はこのクラブに愛着を持って残留を希望しております。そこのところはぜひ、我々もこれ以上の回答をし得ないということをご理解いただきたいと思います。特に表現で戦力外通告であるとか、ゼロ提示という表現があり、冷たいようでありますけれども、我々としましては契約に基づいて待遇を保障して、しっかりとした保障をしてきたと思います。待遇についても、特に年俸については、同じ年齢ぐらいの一般の勤労者に比べたらはるかに上回る年俸を支払っているということでありまして、契約終了と同時に契約が継続しないというリスクもあわせて含んでいるんだということを選手にも伝えてありますし、それは皆さまにもご理解いただきたいと思います。個別の選手については残留を希望していたのかどうかというのは、お答えを控えさせていただきたいと思います。

「来季のコーチングスタッフの体制はどうなりますか?」という質問に対してですが、監督は江尻でいきたいと思います。斉藤和夫をヘッドコーチにしたいというところまでが確定しています。もう一つは神戸清雄を強化の責任者に据えます。現在は非常勤のアドバイザーということになっております。彼は今、北マリアナ諸島の代表監督ということで、サイパン等でありますけれども、そこの代表監督というのを、日本サッカー協会から受託して派遣されて行っています。契約としては日本サッカー協会との契約が12月31日まで残っておりますので、12月31日までは非常勤のアドバイザーということで契約をしています。実質的な強化担当をやってもらっていますが、来年1月1日からはジェフのテクニカルダイレクターという名称にしたいと思いますけれども、そこで強化、あるいは補強の責任者という体制でいく予定にしております。現在、そのほかのコーチについては交渉中でありますので、ここで皆さまにお話するわけにはいかないのでご了承いただきたいと思います。

次に、「江尻続投を決断した理由、どこを評価しているのか」というご質問がありました。私が江尻でいくと思っているのは、先ほど申し上げました、このクラブに対する認識が江尻と合っているからであります。ようするに発展途上なんです。練習をしなければいけない、練習するということです。今年の7月に彼に監督就任を要請したときに、彼自身からはボクが監督をやるとかなりケガ人が出ますよという話をされていました。それはやむを得ないだろうと、だけどこのクラブは練習をしなければダメなんだよなということで彼と話をして、そのために一肌脱ぎましょうということでやってくれています。ですから、そこはもう少し時間がかかると思います。我々は走ることというのが、このジェフのチームの特徴だと考えています。傑出した選手がいるわけではないのです。一人の選手がボールを持ったときに連動してみんなが動けるかどうかが、我々のこのクラブの最大の特徴であります。江尻はそのクラブの特徴を実現出来る監督ということであります。

それから、江尻監督の就任会見のときに私がお話をしたと思いますが、かれこれ20年近くになろうというJリーグで、外国人でなければダメだという考えは、もうそろそろ考え直すべきだと思います。S級を持っている人が400人ぐらいいるんでしょうか?何百人かいる中で日本人監督を私は作りたいと思っています。私はそういう夢を持っていますし、日本人であればいろいろなことが話せるんです。昨日も私のところに来て、こういう選手の補強が欲しいとか、ここを強くして欲しいなどダイレクトに彼から話が聞けるし、それでも、こことここにはこういう選手がいるじゃないかと私も彼に話が出来ます。そういう意味でも日本人監督は非常に私としては分かりやすいということであり、彼とポリシーが合っています。ただ、彼の場合は経験が少ないということは皆さまから多々ご指摘を受けております。ここのところは私も重々承知のうえですが、彼もまったくコーチの経験がないわけではなくて、オシム監督であるとか、あるいはオリンピック代表の反町監督とか多くの指導者でいろいろな経験を積んでいますので、もう少し時間をいただきたいと思います。私は日本人監督をしっかりと育てたい。そういうところが非常にいいことだと思います。

我々が先ほどご説明しましたクラブビジョンも地域とともに歩むというのは、ここはすごく外国人監督の場合、苦労してきたところであります。なかなかそこは理解してもらえないところです。江尻の場合にはそこは十分に理解して、もっと社会貢献活動をあいている時間にはやったほうがいいよと監督のほうからも提案してもらえることもあります。

最終的に江尻続投を決断した理由はですね、選手の気持ちが離れていないということです。選手がこの監督とならばやっていけると言ってくれているのです。やはり練習量が少ないと選手自身も心配だったという話をしているのです。今の江尻監督の練習をやっていけば、練習そのものは疲れてイヤだけれども、つらいけれど、やっていれば結果が出るよと選手が言ってくれているのです。私はそこが一番の、今までいろいろなことを申し上げましたけれども、最終的に江尻でいこうと決断はそこでした。その1点です。選手と監督の信頼関係があるかないかです。いくら功名な監督だとしても、選手との信頼関係がなくなったならば、これはチームとして成り立たないと思います。選手と監督が対立したときは、我々は経営者ですから監督の方に立ちます。そこは選手の方には立ちません。立たないけれども、やはり監督と選手の信頼関係が出来ている以上、我々は、少なくとも私は江尻を交代させるという必要はないということです。選手は江尻のやり方についてきてくれていますし、信頼をしてくれているというのは非常に大きなポイントといいますか、唯一のポイントといっていいと思います。