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2019 April04

2019.4.12 UPDATE

レディースアカデミー・チームビルディングキャンプレポート

レポート

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18、U-15の51名が4月2日から4月4日までチームビルディングキャンプ・赤城山登山を行いました。


1日目
おおさる山乃家に到着後、7グループに分かれ、グループごとにカウンセラーの指示に従いテントの設営、夕食作り、登山に必要な装備の準備をしました。


夕食後のミーティングでは、遅れて到着したカウンセラーとディレクターの岡村さんより、サッカーとキャンプに共通して必要なことと、今回のキャンプの目的について話がありました。
翌日からの登山に向け、出発時間から自分たちの起床時間を決め、リーダー・サブリーダーを決め、各班就寝
。 氷点下の気温の中、それぞれのテントで寝袋にて就寝。翌日の登山に備えますが、普段の環境と違い、暗闇と寒さでしっかり休むことができなかった選手が多かったようです。


2日目
グループごとに起床し、各自渡された食材の中から自由に料理をします。昨日の夕食の反省点を生かし、スムーズに朝食・片付けまで終わらせて出発の準備にうつったグループ、朝の朝食がちゃんと作れずに大幅に時間を使ってしまったグループなど、様々です。


出発準備が終わったグループから、地図・コンパスの使い方のレクチャーを受け、いざ出発。
いきなり、逆方向に進んでしまったグループもありました・・・


最初は、みんなで笑いながら進んでいましたが、次第に険しい道に戸惑いが出ます。
どんどん無口になり、ネガティブな発言をする選手が多くなり、みんな下を向き出します。
カウンセラーからのアドバイスのもと、現在の問題、どう解決していくか、考えながら進みます。


そんな中、次第に励ます声、お互い危険なところを情報共有、迷いそうになったら地図とコンパスでの確認、コミュニケーションが増えていきます。
なかなかゴールが見えない中でも勇気を出しながら、道無き道を果敢に進んでいくと、次第に空が青く見えるまでになっていきます。
歩き始めて5時間、やっと1つ目のグループが小沼に到着。その後続々と他のグループも到着し始めます。


最後のグループが到着したのが、16時。予定時間を2時間オーバーしたものの、全員が小沼に到着しました。
本来は小沼で野営をする予定でしたが、赤城の地元の方も驚くような異常気象でマイナス10度にもなる中での野営と、選手の体力、また明日へのチャレンジをするという意味で、大沼湖畔の青木旅館に宿泊させてもらうことになりました。今回は「勇気ある撤退」。明日への英気を養います。



青木旅館の大広間で食事を作り、明日のファイナルチャレンジに向けたトリッププランを考えます。
(1) 必ず登ってほしい黒檜岳(1,828m)
(2) 駒ケ岳(1,685m)、地蔵岳(1,674m)は選択
(3) 必ず4:00-6:00に出発
(4) 到着は11:00-12:00

グループ内で、3山チャレンジしたい人、2山が限界ではないかという意見、自分たちの現状を踏まえ意見を出し合いながら、全員が納得できるように話し合いをします。
翌日のトリッププランを立てたグループより就寝。ファイナルチャレンジに備えます。


3日目
グループごとに決定した起床時間に起き、朝食、荷造りをします。山小屋ルールでヘッドライトの明かりの中、準備をしていきます。
朝4:00に最初の3グループが出発、昨年悪天候のため筑波山で見ることができなかった御来光登山に挑みました。他のグループも続々と準備を終え6:00には最終グループが青木旅館を後にし、それぞれ山頂を目指します。
雪上登山となった今回は、先日の山越えとは違う大変さの中挑むことになりました。「寒い」「つらい」「帰りたい」と弱音が出ます。また急勾配の山をどんどん山頂目指して登っていきます。グループごとに、「ここ滑るよ!」「ここまで頑張ろう!」などの声が出てきます。


恐怖と不安の中、みんなの声により進んでいった道がだんだんひらけていきます。御来光には間に合いませんでしたが、ユース3グループはほとんど同時刻に予定より50分程遅れて到着。
本当に苦労して登りきった時の壮大な景色と、やりきった達成感は何者にも変えられないものになりました。


中学生4グループも、一番険しい黒檜岳にチャレンジです。
急勾配に雪で滑ることもあり、不安が募っていきます。途中で寒さと危険を感じ、下山するグループも出ました。グループみんなで話し合い、やめる決断をすることもあります。
そのまま突き進んでいった3グループが見事2山登頂に成功。

1グループは2個目にチャレンジした地蔵岳も体調不良者がでたため、下山することになってしまいました。何がグループの問題なのか。どうすれば、何をしていれば登頂できたのか。失敗から大きなものを学んだグループもありました。



全員が到着後、お風呂に入り昼食。あたたかい食事に普段のありがたみを噛みしめました。
最後に今回のキャンプを振り返り、今後のアクションプランを発表。今後達成すべきことを誓いました!!苛酷な自然の中で、多くのことを学んだキャンプとなりました。みんなのやりきった顔は最高です!


今回のレディースアカデミーチームビルディングキャンプでの様々な活動、非日常的な体験を通して、集団活動の中で、コミュニケーション、リーダーシップ、仲間を思いやる大切さを改めて感じることが出来ました。過去最高の苛酷な自然の洗礼を受けた今回のキャンプでしたが、選手51名の前向きに頑張って取り組む姿勢を見ることができました。
これらの貴重な経験を選手一人一人がサッカーのピッチ上でも、また日常生活の中でも活かし成長していきたいと思います。


最後に、株式会社backcountry classroomの岡村さん、カウンセラーの皆さん、この企画に携わった皆様、本当にありがとうございました。

企画協力: 株式会社backcountry classroom