今回、アカデミーU-18の監督として朝岡隆蔵さんにオファーし、4月から就任という形にさせていただきました。

クラブとしては私もジェフに来て3年経ちましたが、一番初めにアカデミーの部分に着手したことの一つはインフラの整備。今まで県外からの選手の獲得が物理的に難しいような状態が続いていました。例えば寮がまだ整備されていない問題や、あとは選手が欲しくても地域の高校との連携が不十分であるなど、獲得したくてもこちらとして準備ができていないことが続いていました。ここ2、3年である程度そのあたりの整理がついて、昨年とか一昨年から、ユースやジュニアユースにも県外からの選手が少しずつ増えてきました。今までは千葉県の選手のみでアカデミーを形成していたのですが、それが少しずつ県外からも、他のJリーグのチームと競合してもジェフを選んでくれるという選手が増えてきたので、そこに関しては少しずつベースが整ってきたのかなというのが、この2、3年のアカデミーとして着手してきた部分です。ここから今後3～5年かけてどういうことをやっていきたいかというと、一つは現状U-18チームが県リーグというカテゴリーにいるのですが、ここから上にステップアップしていきたい。そしてより良い選手がジェフを選んでくれるために何が必要かを考えると、二つあります。

一つは、監督としてネームバリューがしっかりあって、「この人の下で働きたい」というような生徒さんや親御さんが思ってくれるような信頼される監督、実績のある監督が必要だということ。もう一つは、ユースの選手をトップチームに輩出するにあたって、これまでどういった選手がJリーグで活躍できたのか、どういった部分がトップで活躍するために必要か、その選手の必要な要素を具体的に把握していて経験がある監督ということ。この二つの部分を重要視して、U-18の監督を探していました。 実際に（朝岡監督とは）今年のタイミングで話がすごくまとまって、来ていただいたということなんですけれども、クラブとしては継続的にアプローチをさせていただきました。ジェフが一つでも二つでもステップアップする上で必要なのはU-18に良い監督を連れてくるということだったので、そこはアカデミーダイレクターのホセ（ホセ マヌエル ララ）とも連係を取りながら、この1、2年しっかりしたリサーチを経て、朝岡さんに今回オファーさせていただいたというのが、監督就任の経緯になります。

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