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2019 August08

2019.8.9 UPDATE

【8/10_#コウジョウセヨ】サマーナイトユニフォーム着用DAY コウジョウ長(工場)の就任について

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ジェフユナイテッド市原・千葉では、8月10日(土)に開催する2019明治安田生命J2リーグ第27節 愛媛FC戦にて、「夏季限定 2019サマーナイトユニフォーム 工場夜景バージョン」の着用開始に向け、下記の通り、「工場のコウジョウ長」に就任していただきましたのでお知らせいたします。

フクダ電子アリーナのお隣様で、蘇我スポーツ公園の建設にも深く携わられており、サマーナイトユニフォーム(GK)に写真を使用させていただいている、JFEスチール(株)東日本製鉄所の副所長 岩山眞士さん。製鉄所という「工場」を運営されているお立場、また、蘇我地域の街づくりに取り組まれているお立場から、リアルな工場の姿を皆さんに発信していただきます。今回はインタビュー形式でお話を伺いましたのでぜひご覧ください。

岩山さんには、8月10日の試合当日も、気分コウジョウビアガーデン内特設ステージにも登壇していただく予定です。


◆コウジョウ(工場)長就任

JFEスチール(株) 常務執行役員
東日本製鉄所 副所長 岩山 眞士 氏


○JFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)の大まかな歴史について

「京葉臨海コンビナート地帯の進出第一号」
1950年に川崎重工から独立する形で、神戸で、現在のJFEスチールの前身である川崎製鉄が設立されました。戦後の日本の復興には経済の成長が必要であり、そのためには、「産業のコメ」とも言われた鉄鋼を安く、良質、かつ大量に製造する必要があると考えた当時の社長、西山彌太郎が、最新鋭で大型の製鉄所を作ることを決意し、場所を探す中、千葉県千葉市の誘致もあり、1951年にこの地、蘇我に製鉄所が誕生しました。1953年に第一溶鉱炉に火入れし、鉄鋼の生産をスタートしました。川崎製鉄のこの地への進出が引き金となり、その後、電力、ガス、化学、石油などの工場が進出し、結果、蘇我から君津に至るまでの京葉臨海コンビナート地帯が形成されていきました。この製鉄所がその進出第一号です。

○京葉工業地域の千葉地域における産業的、経済的な貢献について

「私たちの工場だけでも9,000人の従業員が働いています」
千葉県は工業製品出荷額で、全国で7位という規模です。当然、それを支える規模の雇用があり、そこから生まれる税収があります。製鉄所設立当時は、企業からの税収をベースに、行政がライフラインなどインフラ整備を進めて来た経緯があります。雇用の側面では、現在も、多くの方がこの地域に住み、働いておられます。私たちの工場だけでも9,000人の従業員が働いています。
われわれの従業員は、千葉県を筆頭として、北海道から九州まで全国各地から採用しております。私たちは開かれた製鉄所を目指して、工場見学や職場体験、インターシップなどさまざまな受け入れを行い、地域のの皆さまに工場を理解していただき、身近に感じていただく活動を行っており、これが県内出身者の比率を上げることに繋がっていると考えています。
一方、千葉県以外の地域からも採用していることは多くの流入人口の創出も意味しています。それこそ、創業時は神戸からの人口大移動だったと聞いています。昭和40年代で最大のころは30,000人くらいがこの工場で働いていました。地元の70代の方のお話しでは、小学校のクラスの大半の生徒が製鉄所の従業員のうちの子供だったそうです。


○JFEスチールと蘇我地域の関わり方、つながり方とその想いについて

「街のど真ん中にある製鉄所だからこそ」
市原から以南は、工場と住宅エリアの間に広大な植樹帯や道路があり、工業地帯と「住」エリアとが大きく分離されています。一方、蘇我地域は、創業時こそ、周囲は田畑ばかりだったようですが、現在では、工業地帯と人口の密集した「住」エリアとが近接しており、国内でも他に例を見ない「街のど真ん中にある製鉄所」、「都市型製鉄所」と言えます。その点では、他の地域よりも、より環境に配慮しなければならないし、地域の皆さんご理解をいただく必要があります。そういう意味で、地域活動にはことのほか注力しています。
昨年40回目を迎えた当社が主催するお祭り「JFEちばまつり」は、毎年40,000人規模のお客様にお越しいただいており、製鉄所で一番大きなイベントであり、また同時に地域のお祭りとして定着しています。また、最近ではこれと同じくらいに地域の皆様に喜んでいただけたが、都市対抗野球大会への出場と優勝です。

注)JFE東日本硬式野球部が7月に行われた今年度都市対抗野球で優勝。JFEスチールになって初優勝で千葉県勢では44年ぶりの快挙。取材当日もエントランスに数多くのお祝いの花が飾られていました。優勝おめでとうございます!


当社では、東京ドーム開催の大会に出場する際には、多くの近隣地域の皆さんに応援に駆け付けていただいており、一緒に応援していただくことが一大行事となっています。
この他にも、新しい企画を含めて様々な活動を行っていますが、このように地域の皆さんと一緒に共生していくことを大切にしています。

○蘇我スポーツ公園の建設にあたっての経緯について

「市民県民に喜んでいただける目玉」
蘇我スポーツ公園のエリアは、もともと製鉄所の敷地内でした。主力工場を沖合いの西工場に移転した結果、生まれた遊休地を再開発しようということになり、私たち1社でできることではないので、千葉市、国と相談しながら役割分担を決めて進めることにしました。
公的資金も入るプロジェクトになるので、当然、市民・県民の皆様にとって意味のある街づくりをしなければなりません。いろいろ考えた結果、市民・県民に喜んでいただける目玉になり得るのが、スポーツ公園の設置でした。
フクダ電子アリーナについては、当初計画にサッカーのスタジアムはなかったのですが、当時の市長も「政令指定都市でプロサッカーのできるスタジアムがないのは千葉市だけだ。」ということでサッカーのできるスタジアム、今のフクアリの計画が生まれたと思います。今では、人工芝グラウンド、テニスコート、野球場と、一大スポーツ公園に成長してきました。私たちが誘致した商業施設も含め、この地域は、「商業とスポーツの街」として定着しましたよね。最近は野外音楽フェス「JAPAN JAM」が行われるようになり、若者が集まる新しい街にもなっています。

○この地で活動するジェフに期待する地域に対する役割について

「とにかくJ1に昇格」
ジェフさんのユナイテッドパークも当社の土地の一部を活用していただいていますが、最高の環境を手にされていると思いますので、とにかくJ1に昇格していただき、フクアリが常に一杯になっている状態を作っていただきたいですね。
今回、当社野球部が都市対抗野球で優勝して改めて思いましたが、やはり優勝は全然違います。地域の皆さまからお祝いの声を頂戴したり、社員により強い一体感が醸成されたりなど、数々の素晴らしい体験や現象が起きました。ジェフさんにも一つでも多く勝ってほしいと応援しています。間違いなくもっともっとこの地域が盛り上がりますから。


○工場夜景が観光資源化されていることについての想いについて

「工場夜景のユニフォームを着ると伺った時は正直驚きました(笑)」
だいぶ前から、工場夜景が資源となりうるとは考えていました。今の、工場夜景ブームはうれしいことです。特に製鉄所の灯りは、ナトリウムランプのオレンジ色、暖かい色が特徴です。曇った状況でも視認性が高いという安全面での配慮からこのライトを使っているのですが、この灯りを海側から見たときに素晴らしい景色で、千葉市と一緒に実験的に船を出して検証した際にも、本当に素晴らしい光景で、川崎など他の工業地帯に負けない観光資源として価値のあるものだと確認できました。
こうしたものを通して工場を見ていただければ、地域の皆さんに、工場に対する親近感や、関心を喚起できるものと思います。私たち工場にとっては観光資源というよりも、地域CSR活動という意味合いが強くはなりますが、いいものだと思っています。
今回、コウジョウ長に就任されている大山顕さんとも工場夜景サミットでもご一緒しましたね。ジェフさんが工場夜景のユニフォームを着ると伺った時は正直驚きました(笑)。サプライズですよ。あまりジェフっぽいと思えなかったので(笑)。でも工場夜景を多くの皆さんが着用してフクアリに集まるというのはとても素敵なことだと思います。

○今回ご協力いただいた工場見学などについての想いについて

「お互いに有効な地域資源である」
このような形で、ジェフさん、私たち双方が協力して地域へのCSR活動を行えることはうれしいことです。以前から、選手の皆さんに工場を見学していただいたり、私たちとジェフさんの間での交流も行ってきましたが、私たちの実施している工場見学ツアーのコースにユナイテッドパークを入れていただいて、サッカーやジェフも見てもらうイベントなどはとてもいいと思っていました。今回ジェフのサポーターの皆さんに私たちの工場を見ていただけるのはうれしいことです。
やはり、私たちは、お互いに有効な地域資源であるということだと思うんです。工業地帯、工場夜景、工場見学も、ユナイテッドパークも、フクダ電子アリーナも、ジェフさんの試合も含めて、地域に根差した貴重な資源ですから、これを融合して、より一層地域の皆さんに喜んでいただく、より親近感を持っていただくという活動は重要だと思っています。これからも継続して協力していけたらいいと思っています。

○工場夜景のユニフォームを着て闘う選手たちにメッセージをお願いします

「今年この後の試合全て、勝っていただきたいです!」
とにかく、今年この後の試合全て、勝っていただきたいです!最後まであきらめず、とにかくJ1昇格を目指してほしいですね。少なくとも6位以内に入ってほしい。がんばっていただきたいです。応援しています!サポーターの皆さんも、ジェフのJ2優勝、そしてJ1優勝のために、最高の応援で、それが勝ち取れるように応援しましょう。私たちも応援していきます。