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2019 October10

2019.10.18 UPDATE

3ページ: 質疑応答(2)(佐藤勇人選手 現役引退会見)

レポート

―― 先ほど言っていた、「引退を決めたシーズン半分終わったとき」というのは具体的には何節が終わって、どの順位にいたということを覚えていればお聞かせください。

はい、ホームの町田戦(第20節、6月29日)です。ホームの町田戦が終わったときの順位ですね。まあ今とそんなに変わらなかったと思いますけど、リアルに昇格が難しい立ち位置にいました。なのでもうそのときに、その次の日には話に行きました。

―― 実際に勇人選手は出られないときも長かったと思うんですけど、自分がピッチに立てない時期があったのに、チームがその順位にいたということが決断の理由になったのですか。

そうですね。自分はピッチ以外のことも、チームのためにできる人間だと思っていますし、それがやっぱり自分がピッチに立っていなくても、チームの順位がそのような順位だったら自分の責任だと思っていますし、はい。

―― シーズン開幕前にその覚悟というのは感じることはできたのですが、それはジェフが落ちてから10年ということも関係が?

あります。はい。やはりクラブとして次の時代というか、そこに進まなくてはいけない、そのためには10年かけて上がれなかった、そのときにずっといる自分が、次の11年目からはやはり次の選手たちに託すべきだと思いますし、その辺(の思い)もあります。

―― シーズンが終了してから発表するという選択もあったと思うのですが、このタイミングで発表されたというところの思いをお聞かせください。

最初クラブに話したのは、シーズン半分が終わって自分が今年で辞めるとなったときに、「みんなに伝えたい」と、そういう話はしました。その理由はチームとして成績があまり良くなくて、何かサプライズが必要、何か変化が必要、自分はそう思っていたので、みんなの前で自分はユニフォームを脱ぐという話をして、その変化で何か変わればいいかなと思って、話したいということを伝えました。
ただクラブとしては「少し待ってくれ」と、そういう返事だったので、そのときは話をしませんでしたけど、今回このタイミングは最終戦の前に、最終戦の後とか直前にするのではなくて、今のチームの苦しい状況、クラブとしては絶対に残留しなくてはいけない、もうこのタイミングで絶対自分は話したいと、そういう話をしてクラブからOKをもらいました。

―― その中で残り6試合、今週末は千葉の方々が一番盛り上がるであろうダービーも控えています。残り6試合、どのような思いでピッチに立つのかお聞かせください。

そうですね。まあまだ「辞めるんだ」という実感もなくて毎日を過ごしているんですけど、レイソルとは小さいころから戦ってきていますし、いつからか自分たちのクラブよりレイソルが上のところに立ち、自分たちは常に追いかける状態です。今シーズンもそうですし、アウェイでやられていますし、そういうのもあってジェフとしての意地を見せたいと思っています。
それプラス、台風の影響で千葉県はいろいろありましたし、本来サッカーとかスポーツというのは、やっている自分たちだけではなくて、いろんな人たちに勇気や感動を与えられるスポーツだと思っているので、同じ千葉のジェフとレイソルが試合をすることで、千葉県で頑張っている人たちに勇気や感動を与えられたらと思っています。

―― 残り6試合あるというところで、この質問はふさわしくないかもしれませんが、クラブはまだまだ続いていきます。未来のジェフにメッセージをお願いします。

今こうやって素晴らしい機会を設けていただいて、すごく嬉しいとともに、(自分は)ジェフというクラブがこれからも長い歴史を作る中での、ほんの短い期間の一人だと思います。自分に何ができるかはこれから自問自答しながらやっていくと思うんですけど、このクラブの未来というか、良くなるためには、必ずアカデミーだと思っています。自分たちアカデミーで育って、タイトルが獲れたように、たくさんのアカデミーの選手がフクアリのピッチに立って、それを見にきたサポーターやファンの人たちや皆さんの生活の一部になれるように、ジェフというクラブの必要性だったりを感じてもらえるように、アカデミーにこのクラブがかかっていると思うので、皆さんにも是非ジェフのアカデミーの子たちに注目してほしいと思っています。

―― 12歳のときから共に歩んできたこのクラブ、あらためて勇人選手にとってどういう存在ですか。

自分はこのクラブのシャツを着たくて、どうしても着たくて、セレクション2回落ちて3回目にやっと着ることができた身なので、やはりこのジェフというクラブのエンブレムをつける喜びを誰よりも感じています。このクラブのために自分のこれからの人生をすべて捧げたいと思います。自分はサッカーしかやってきていないですし、勉強もできないですし、頭も悪いので、何ができるか分からないですけど、ジェフのためにという思いを誰よりも持っているので、自分のすべてをジェフのために出していきたいです。



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