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2019 November11

2019.11.25 UPDATE

5ページ:質疑応答(3)

レポート

―― 髙橋GMにおうかがいします。尹監督のどういうところを評価してオファーをしたのでしょうか。

髙橋GMオファーをさせていただく前に何度も話をさせていただいたのですが、本当にチームを強くするうえで、いかに具体的な方法論を持っているかというのが監督選定では大事だと思っていました。どうやって勝点3を取っていくかということと、僕らとしては闘う集団を作りたいということを、リンクさせるうえで「こういうスタイルでこういう風にやっていくんだ」ということをかなり明確に説明してくださいました。実際にその話を聞いて、今の選手だったり今まで僕らがやろうとしたところと類似点も多く見つけられたので、その部分が、オファーする決め手の一つになりました。
あともう一つ、自分自身が感銘を受けたのは、やはり「組織というのは勝たないと発展しない」ということを、何度も話をするうえでおっしゃってくださっていたこと。その部分は本当にクラブ全体に足りていないというか、いくら良いことをやっていても、勝たないと選手の成長やクラブの成長がないんだということが、すごく尹さんの(話の)中にはありました。その部分は監督を決めるうえでかなり大きなファクターになったと思っています。

―― 髙橋GMにおうかがいします。高橋GMと尹監督のあいだの話で、今シーズンの戦績を踏まえて、選手のリクエストや改善するための補強について、お話しできるところがあれば教えてください。

髙橋GMまず大前提として、尹さんは常々クラブに対して「準備してくれた選手で勝つことを目指します」ということを、ベースにしてくださっています。「あの選手が欲しい」「こうしてほしい」というのは、私が今まで働いてきた監督のなかでも最も少ないかなという印象があります。実際に(尹監督が率いた)過去のチームにおいても、そこまで選手を入れ替えて結果を出してきたということではないと思います。
選手のところでいうと、やはり一番は向上心。いま抱えている選手の中で、向上心があったり、本当に新しい環境に対してチャレンジするという気持ちを持っている選手が、どのくらいいるかということを、(尹監督は)気にされていると、個人的には思います。
ですのでこれから編成のところで選手と面談をしますが、新しい環境で練習が厳しくなるというのは、当然選手も分かっていると思います。そのなかでも自分自身が「ここで何かを勝ち取りたい」という思いがあるかどうか。実際に面談でクラブとしても選手に問いかけていきたいと思っています。
補強に関しては、「センターラインをすごく大事にしたい」というのが尹さんからのオーダーとして言われています。そのチームの中心となるセンターラインのところは、補強なのか、もしくは今いる選手を伸ばしていくのか、話をしている部分です。

―― 尹監督におうかがいします。先ほどGMから尹監督が「こういうスタイルでこういう風にやっていくんだ」という話があったとのことでしたが、尹監督の目指す“スタイル”とは?

尹監督私はサガン鳥栖でもセレッソ大阪でもそうでしたが、いつも「最後まで放棄をしない」「あきらめない」ということを話しています。まずはチームとして闘うということ。チームを作るというところで言えば、11人というものが組織的に戦えることを目指しています。
守備的な戦いをするということは多くの方がおっしゃっていますけれど、結果をご覧になれば分かると思います。失点は少ないのですが、得点も入れたとも言えます。その理由としては、攻撃のための守備をするということです。ボールをどこで奪わないといけないのか、そういった方法があります。攻撃に関しては、選手たちがアイデアを持ってしなければいけないので、アイデアを創出できるように、作り上げられるようにしないといけないとも思います。そして効率的にサッカーをしないといけないと思っていますし、相手の懐にしっかり入らないといけないと思っていますし、もっとも大事なのは「勝ちたい」「闘う」というものが見えるようにしなければいけない。事実、最近の選手のなかには、自分自身のことだけしか分からないという選手も多いです。それをどのように変えていくのかというところが、大事だと思います。




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