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2020 January01

2020.1.8 UPDATE

【レポート】 2020シーズン新体制発表会見 [第1部] 質疑応答

レポート

質疑応答



―― 尹監督におうかがいします。以前もお話はありましたが、目指したいサッカーと、先ほど話の中にあった「壁を乗り越えなければいけない」の「壁」が具体的にどういうところを指しているのか教えてください。

尹監督既存の選手と新しい選手たち、そして新しく入ったコーチングスタッフ、そして私も新しく入ってきました。考えの違いというのは、明確にあります。それがしっかり合わなければ、小さいことでもトラブルになってしまいます。しっかり我々が改善をしていかなければいけないところです。シーズンを過ごしていくと、コンディションが良いときもありますが、そうじゃないときもあります。先ほどGMにもお話いただきましたが、“落ちる”ところを最小限に抑えていくということ。そのためには選手間のコミュニケーションがとても大事になってくると思っています。雰囲気によって大きく変わるモノもあります。そしてなるべく“負けない試合”を増やす必要があります。そういうチームを作りたいです。11人だけではなく、グラウンドに立つすべての人間が闘おうという姿勢を見せることが大事です。
(尹監督の作るチームのイメージとして)「組織的に守備をたくさんする」という話をいただいていますが、自分がお見せしようとしているモノは、「攻撃をするための守備」というところに重点を置いています。最大限早く相手のゴール前に迫る、そういうサッカーを目指しています。それをやろうと準備しているので、それが可能なのか可能でないのかは、まだ分からないです。選手たちが早く受け止めることができれば、早く自分たちの思考しているサッカーができると思います。その反応が遅ければ、そういった姿をお見せするのも遅くなる。
言葉で表現するのはなかなか難しいです。皆さんにはグラウンドで見続けていただければと思います。皆さんも、私が今までしてきたことは分かっているかと思うので、ぜひその比較をしてほしいです。もちろん、選手は異なります。選手は異なりますが、選手は違えど、やることは同じということです。質という部分ではどうなるか分かりませんが、我々の選手は十分可能だと思っています。その部分についてはこれから強調していきたいです。負けずに、粘り強く戦えるチームを目指していきます。

―― このオフの補強および編成のところについて、どう感じていらっしゃいますか。

尹監督既存の選手たちとしっかり調和ができるのではないかと思っています。センターバックに関しては、まず岡野(洵)選手が帰ってきたということ。新井(一耀)選手もチームに残ってくれました。J1からオファーはありましたが、「このチームでやりたい」という風に言ってくれました。チャン ミンギュ選手は若いのですが、とても高い能力を持っている選手です。
今までは、競争する選手があまりいなかったという風に感じていましたが、今日見た瞬間に、センターバックは良い競争ができるのではないかと思いました。ただもうちょっと見守る必要があります。 中央のミッドフィルダー、ボランチのところには田口(泰士)選手が入りました。既存の選手では(小島)秀仁選手、(熊谷)アンドリュー選手、そして田坂(祐介)選手と良い選手がたくさんいます。センターラインをなるべく補強したいという話は皆さんにもしましたが、それはゴールキーパーをはじめ、うまくできたと思います。なので既存の選手とどれくらい調和できるかが重要になります。それを今からトレーニングをしながら見ていかなければいけません。
お話をしたいのは、ベテランだからといって全部の試合に出られるわけではなく、もし若い選手が頑張っているのであれば、もちろん若い選手にも機会がある。それはつまり、ベテランの選手も努力をしなければいけないということです。今までやってきたこと、過去は過去なので。今の現実が大事なので、まずは未来を見て、選手がどのくらい見せてくれるのか、アピールしてくれるのかによって、これから考えないといけません。今はオープンな状態で、みんながゼロからスタートします。若い選手には良い機会を確保してほしいと思います。



―― 髙橋GMにおうかがいします。いま尹監督がお話された「センターバックのところで競争が生まれる」というところには共感できるのですが、一方で実績という面では新しく獲得した選手がルーキーであったり、復帰となった岡野選手もJ1ではあまり出場できていませんでした。その中でも計算が立つという判断ができたから満足したということなのでしょうか。

髙橋GMセンターバックを獲得するにあたって、当然実績がある選手も含めて候補には挙げてリスト化して、尹さんと話をして決めたというフローを、今回はしっかり通ったうえで補強をしたというところです。たとえば先ほど話のあったチャン ミンギュという選手に関しても、実際尹さんと一緒に韓国で視察もしましたし、シーズンオフのタイミングでこちらに呼んで練習参加もさせました。能力のところに関してはある程度評価をしています。
あとは、センターバック個々の能力がどうかということよりも、チームとして尹さんが求めるセンターバックがどういう人物かというところに関して、今回の補強はフォーカスをしています。当然、実績とかキャリアとか、そういったモノは積み重ねなので今から増やすことは難しいのですが、尹さんの目指す守備のやりかたとか、センターバックに対して求める“目指す守備のやり方”とか、資質・能力の部分に関しては、話をしていたとおりチームとしては良い選択ができたと思っています。
あとは先ほどあったとおり、過去にやってきたやり方が染みついているというより、尹さんのやり方にできるだけ早くマッチできる能力・頭・思考をもっているかというところも、今回はすごく重要視して補強したので、良い選択ができたのではないかと思います。

―― 昨シーズン固定できなかったポジションはセンターバックとゴールキーパーだったかと思うのですが、新井章太選手の評価をお願いします。

髙橋GMキーパーに関してはここ数年、補強を繰り返してきたのですが、やはり良い選択が結果的にできていなかったかなと思っています。これは監督が尹さんであれ誰であれ、キーパーに関しては今年1年本当にスカウトと強化で手分けして、かなり多くの試合を見てきたつもりです。いろんな契約状況も含めて最終的にリストアップした選手を尹さんに見せて、強化として話をして決めたという形です。
一つは、やはり安定感というか「大きなミスをしない」。当然やり方とかチームとしての状況はありますが、実際にジェフはキーパーや守備のミス、後ろの安定感が出てこなかったのが大きな課題ではありました。今回新井選手に関しては、本当にこの1年間すごく安定感がありましたし、あとは彼が持っている人間性、メンタリティーがものすごく今のジェフに足りない部分だったので、そういったことも含めて今回、新井くんにオファーをして獲得したという形になります。
能力としてはすごくバランスが取れていて、これはデータを見ても、たとえばハイボールのキャッチングの部分やシュートストップの部分、フィードに関してもそうなのですが、全体的にバランスが良く、大きな欠点がないゴールキーパーです。かつチームを後ろから鼓舞できるメンタリティーを持っているので、そういう部分で一番に推して、一番はじめにオファーをしました。
彼は本当に尹さんに対する思いがすごく強くて、「フロンターレ時代に(尹監督が当時率いていた)セレッソと対戦をしてすごく嫌だった」というようなことは実際に会ったときにも言っていましたし、真っ先に「尹さんの下で自分を鍛えてみたい」ということを、彼の口からも言ってくれたので、そういう意味で交渉はスムーズにいったかと思います。



―― 尹監督におうかがいします。これまでJリーグで指揮した鳥栖、セレッソでは、相当に厳しい練習を課し、キャンプでも3部練習をやっていらっしゃいました。そういったところはジェフでも変えずにやっていくのでしょうか。また、キャンプでチームとして強化していきたい部分があれば、具体的に教えてください。

尹監督私は鳥栖とセレッソの2ヶ所でチームの指揮を執ったのですが、まず私が鳥栖の現役のときに、選手の生活態度などを見てビックリしたことが多かったのです。夜遅くまでマンガを読むとか、生活リズムを見たときに“プロらしさ”をしっかり感じることができませんでした。自己管理がしっかりできていない部分がたくさんあった。コーチのときも同じです。セレッソのときもそうなのですが、そういった部分が弱いと感じました。
まず一つ目は、「生活のリズムを変えたい」ということ。サッカー選手であれば、プロの選手であれば、自分の生活リズムを持たなければいけないですし、1週間2週間やったからといって変わるわけではないのですが、やることによって意識は変わってくるし、目的を持って3部練をしていました。練習に対して、サッカーのことだけを考えるという目的を持つため、こういったことをするようになりました。
選手のプロ意識が生まれることによって、生活リズム、自身のリズムを作ることができます。サガン鳥栖のときも、セレッソ大阪のときも、選手が変わってくる姿を見てきました。選手に話を聞けば、夜遅くまでスマートフォンでゲームをするというものがありました。それは今の時代、どうしようもないことだとは思います。それを節制させることを教えないと、節制することはできない。それを今、ずっと話しています。まず我々の目標が明確に何なのかを、毎日話しています。選手たちのそういう意識は、必ず変わる。人間というのは、意識が変わることによってすべてが変わると思っています。そこを重点的にやっていますし、これからもやっていくと思います。

―― 髙橋GMにおうかがいします。補強はここで打ち止めなのか。今後もまだ考えているのでしょうか。

髙橋GMまず、先ほども話をしたとおり、今年に関しては尹さんとコミュニケーションを取って、監督がどの部分を必要としているかを突き詰めた形で、チームとして協力していきたいという思いがあります。このタイミングですべて終わりかというと、そういうわけではありません。まだ移籍ウインドーは開いていますし、冬のウインドー、夏のウインドーとあるので、補強に関しては可能性を常に模索しながら考えていきたいと思っています。

―― 話せる範囲で、どのあたりを?

髙橋GM攻撃的な選手とか、いま監督とは「もしかしたら必要になる可能性があるかもしれない」ということは話をしています。ただ、先ほども話をしたとおりで、今いる既存の選手を実際に尹さんが練習を見て、すごく印象が良かったという選手も出てきています。長いシーズン闘ううえで、やはりどうしても“新しい力”が必要になってくるというのは監督も話をしています。その可能性もクラブとして見つつ、必要があればその攻撃的な選手の補強は考えたいなと思っています。

―― 編成を見ると、センターミッドフィルダーの選手層がかなり厚い印象を受けます。そのあたりでポイントに置いた部分は?

髙橋GM全体的に、尹さんがやるサッカーの中でもともと大事にしているのが、まずボランチのセンターの選手。そこを尹さんからはすごく言われていました。(数は)多いのですが、やはりコンディションの部分やケガのことを考えると、人数的に多いとは考えていません。
あと、これは昔、過去のチームでも監督を代えたタイミングでよくあったことなのですが、トレーニングメニューや強度が変わったタイミングは、どうしてもケガのリスクが増えます。実際Jリーグのチームを見ると、試合に出ている人数は25名前後。全チームのデータを取るとそのくらいですが、監督が代わったチームのシーズン前半戦はどのチームもケガが出てくる可能性が高いので、そういう意味では通常よりも少し多めに選手を編成したというのが、今回の狙いです。






第1部

森本 航 代表取締役 挨拶 →

髙橋 悠太 GM 挨拶 →

尹 晶煥 監督 挨拶 →

質疑応答

新任コーチングスタッフ 挨拶 →


第2部

新加入選手 挨拶 →

質疑応答 →


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