今日、3月26日(日)、2017プレナスなでしこリーグ1部の開幕戦が行われ、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは、マイナビベガルタ仙台レディースと対戦し1対2となり黒星を喫した。
先発にはGKに山根恵里奈、DFに右から千野晶子、櫻本尚子、西川彩華、上野紗稀、中盤には安齋結花、鴨川実歩、磯金みどり、成宮唯、前線には深澤里沙と小澤寛が入り、4-4-2の布陣。冷たい雨が降るなか、午後1時にキックオフの笛が鳴る。
雨を大量に含み、スリッピーなピッチと相手の素早いプレッシャーでパスをつなげずにいた。
また、直近のリーグ9試合では、3勝3分3敗と拮抗した戦いを繰り広げているだけに両者とも譲らない五分の展開が続く。
お互いがにらみ合いとなる中で、ジェフレディースはパスをつなぎリズムを作る。20分に千野が長いクロスを上げるが相手ゴールキーパーにキャッチされ、27分にはフリーキックのチャンスを深澤が混戦に飛びこむが合わずいた。
33分には中盤でボールを奪われ左サイドを崩されたが“守護神”山根が落ちついてこれを処理した。
前半、両チームのシュート数は“0”。厳しい試合展開が続くなか52分に均衡が破れる。
ゴール前、約20メートルの位置でフリーキックのチャンスを得ると鴨川が右足で蹴ったボールは美しい弧を描きゴール左隅に吸い込まれて行く。
「成宮唯選手がいい位置でファールをもらって、練習の時から蹴ることも多く、自分に任されていたのでそれが点につながって良かったと思います。最初は狙うかを迷っていましたが、みんなで話して狙いました。
得点を多く取ることを目標にしている中で、開幕戦で取れたことは自分にとって大きいと感じています。」(鴨川)。
しかし、62分、セットプレーから同点とされると、直後の63分、安齋に代え保坂のどかを投入し勝ち越しを狙って行くが、次第にオープンな展開となり、両者がゴール前に迫る場面は増えてくる。
何とか、1点をもぎ取りたいジェフレディースは83分に小澤に代え瀬戸口梢を入れ、推進力のある成宮を前線に置き、ゴールに近いポジションを取らせ試合を進めたが88分、カウンターから一瞬の隙を突かれ右サイドを侵入されると逆転弾を許してしまった。
三上尚子監督は「最後の仕掛けを思い切ってやらなければいけません。あまりにコンビネーションにとらわれ過ぎて仕掛けが甘くなってしまった」と話した。
試合が終盤に差し掛かかり、90+2分に千野のシュートはゴールポストに弾かれ、直後のコーナーキックもモノにすることは出来ずにいると試合終了を告げる笛が鳴り響いた。
次節は、浦和駒場スタジアムで浦和レッズレディースと対戦するが、この日、出来なかったことをしっかりと修正することで、必ず“勝点3”を手にしたい。
「もう一つ自分たちのやるべきことを確認しながら、攻撃に対して人数をかけられるようにしたい。ベースの守備に関しては失点をなくすこと、しっかりと修正をしていきたいと思います」と三上監督は口にした。
開幕戦を落としたが、チームに下を向いている暇などない。今シーズンの目標である“二桁勝利”を達成するため、目の前の試合に全身全霊を注ぎ込み、上を向いて進んで行くだけである。