4月8日（土）、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは、フロンティアサッカーフィールド（習志野市）で、2017プレナスなでしこリーグカップ1部Aグループの初戦となる日テレ・ベレーザ戦に臨んだ。

リーグカップ戦は、1組5チームの2回戦総当たりを行い、グループ上位の2チームが決勝トーナメントに進むサバイバルゲームだ。

この試合では、なでしこジャパン（日本女子代表）に招集さえたGKに山根恵里奈に代わり、根本望央が務め、DFに右から若林美里、櫻本尚子、西川彩華、上野紗稀、中盤には千野晶子、鴨川実歩、磯金みどり、深澤里沙、2トップには成宮唯と前回のリーグ戦に続き小林菜々子が入った。

前半開始からボールを保持する日テレ・ベレーザに対し、ジェフレディースは積極果敢にプレッシャーをかけボール奪取に挑む。

7分には左サイドから崩すと成宮がシュートを狙うがサイドネット。11分にはゴール前の混戦から千野が押し込もうとするがブロックされ、続く成宮のシュートも止められたが序盤から勢いを掴んでいた。

その後ジェフレディースは落ち着いてボールを回し、サイド、そして果敢に裏を狙う。またディフェンス面でも、しっかりとコースを切りスライドしながら粘り強く対応する。

ショートカウンターからチャンスを得た42分のコーナーキックでは、櫻本がスライディングをしながら合わせたがクロスバーを越えてしまった。

ハーフタイムに「球際での激しさ」と「前線で収めること」、「動き出し」を修正すると、ここで三上尚子監督は動く。小林に代え佐藤瑞夏を前線に投入し打開を図って行くと試合は動いた。

52分、ペナルティエリア左から佐藤が中央にパスを入れると成宮が左足を振り抜きゴールネットを揺らした。

「1点ですが結果を残せたことは良かったと思います」（成宮選手）。

また、アシストを記録し気をよくした佐藤は60分に、ミドルシュートを狙うが相手ゴールキーパーにファインセーブをされた。

追いかけてくる日テレ・ベレーザに対し、守備面でバタつく場面も見られたが、体を投げ出し粘り強い守備でピンチを凌ぐと、70分にオウンゴールで追加点。中盤でボールを保持する時間を作るため80分に若林に代え保坂のどかを投入すると、スペースを突いて行くために88分に佐藤に代え小澤寛をピッチに送り出した。

アディショナルタイム3分が表示されたところで、ゴールキーパー根本が最後のセットプレーを防ぎゲーム終了のホイッスルが鳴った。

ジェフレディースは2対0で勝利し、公式戦で日テレ・ベレーザからは2014年10月以来となる勝ち星を奪った。

試合後、三上監督は「リーグ戦ではまだ勝点がないので、しっかりとチーム一丸となって、今日のような勝利を手に入れられるように頑張ります」と語った。

次戦は、16日（日）午後1時にプレナスなでしこリーグ第3節伊賀フットボールクラブくノ一戦が、東金アリーナ陸上競技場（東金市）でキックオフされる。リーグ戦初勝利を目指し、チームの力を結集し、ファン・サポーターと一体となって闘い、凱歌を響かせたい。