プレナスなでしこリーグカップ1部Aグループ第4節が岩名運動公園陸上競技場(佐倉市)で行われ、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースはノジマステラ神奈川相模原と対戦し、1対2で黒星を喫した。
「試合の入り、狙いは悪くはありませんでした。後半にミスが連続して失点。相手に勢いをつけさせてしまいました。残念です」と、三上尚子監督は振り返った。
先発にはGK山根恵里奈、DFは右から若林美里、櫻本尚子、西川彩華、上野紗稀、中盤の右ワイドには千野晶子、ボランチに瀬戸口梢と鴨川実歩、左ワイドには深澤里沙、そして2トップには成宮唯と小澤寛が構えた。
開始1分もたたない間にジェフレディースがチャンスを掴む。敵陣深くでボールを奪うと小澤が強烈なシュートを放つが、これは惜しくもゴールポストに嫌われる。9分には山根のフィードで抜け出した成宮がゴール前に持ち込むがシュートを打ち切ることが出来なかった。
出足の鋭いジェフレディースは、裏を狙ってくる相手のロングボールにもきっちりと対応。攻守でアグレッシブなプレーを体現した。
26分、小澤が相手キーパーと1対1のチャンスとなるがシュートは正面。ジェフレディースが押す展開が続きゴールは着実に近づいていた。
ここで強い雨が降り出し、ピッチがスリッピーな状態となることで、より高い集中力が求められる。
3バックシステムのノジマステラ神奈川相模原に対し、ジェフはマークとスライドを徹底。“守護神”山根はクロスボール、そしてミドルシュートを止めて行く。そして中盤の選手もスライディングで飛び込み、交わされても直ぐに立ち上がり球際に体を寄せていった。
57分には、カウンター攻撃から強烈なミドルシュートを浴びるが山根が横っ飛びをしてセーブ。ピンチを切り抜けた。
ここで攻撃陣が力を発揮する。上野がボールを奪い中央に運ぶと成宮にパス。シュートはクロスバーに当たるが、小澤がこれを押し込み先制した。
「成宮選手がシュートを打って、クロスバーに当たったのでしっかりと押し込むことができました。今シーズンは色々な選手が得点を決めていて自分は調子も悪く結果を出せていませんでした。1点を取れてうれしかったです」と、小澤は振り返った。
59分には、小澤に代え佐藤瑞夏をピッチに投入し追加点を奪いに行くが、69分にゴール前の混戦となったところを押し込まれ同点とされた。
息を吹き返した相手に、受け身に回る時間が増え「後半になって相手がリズムを取り戻した時に自分たちの足が止まってしまって、追加点を取りに行く場面で引き気味になってしまった」と、西川は話した。
総力戦に持ち込むジェフレディース。78分には若林に代え安齋結花をピッチに送ると、88分に成宮に代わり横山亜依をピッチに送る。
アディショナルタイム3分が表示され、決定的なチャンスも作るが90+3分に被弾。最後までゴールを目指したがタイムアップの笛が鳴った。
「クリアミスの連続で拾われてしまいました。自分たちで壊したゲームだったと感じています」(西川)。
次戦は、“強敵”日テレ・ベレーザが相手だ。ミスを減らし運動量を上げ、粘り強い試合をサポーターに見せて行きたい。