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2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

チームで掴んだ決勝トーナメントへの切符



プレナスなでしこリーグカップ1部第9節・アルビレックス新潟レディース戦が3年ぶりに成田市中台運動公園陸上競技場(成田市)で行なわれ、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは0対0のドローで試合を終え、勝点を13に伸ばした。同日に行われた試合で日テレ・ベレーザがノジマステラ神奈川相模原を7対0で破ったことでチームは2年連続での決勝トーナメント進出を決めた。

先発にはGK船田麻友、DFは右から若林美里、櫻本尚子、西川彩華、上野紗稀、中盤の右ワイドには千野晶子、ボランチに磯金みどりと瀬戸口梢、左ワイドに深澤里沙、そして2トップには成宮唯と横山亜依が構えた。

立ち上がりから両チームはアグレッシブなプレーを展開するが、アルビレックス新潟レディースはロングボール主体とした攻撃でジェフユナイテッド市原・千葉レディース陣内に放り込みをかけてくる。パスミスも多くセカンドボールも相手に渡る場面もあり押し込むことが出来ない苦しい序盤だった。
「立ち上がりに裏を取られるシーンがありましたが、チームで声をかけ、バタつかずに対応し自分たちの流れに持ち込むことが出来ました」と上野は振り返った。

その中、18分に瀬戸口がミドルシュートを打つが相手キーパーに収められてしまう。続くコーナーキックのチャンスには櫻本が頭で合わせたが僅かにそれていった。

攻撃時には4トップのように並び、身長の高い選手がヘディングで逸らすと周りの選手が裏のスペースに飛び込んでくるが、チームはしっかりと耐え、この状況を打開するため34分には横山に代え鴨川実歩を投入した。

ハーフタイムを迎え、仕切り直しをしたチームは冷静に対応しながら相手の隙を狙う。48分には磯金がミドルシュートを狙い、直後のコーナーキックでは千野のヘッドが惜しくもサイドネットとなった。
「前半バタつきましたが、後半はしっかりと一歩目のセカンドを拾えたと思います」(三上尚子監督)

縦への速さとプレスに苦しむが、カバーリングを徹底し声を掛け合うと64分にサイドを変える大きな展開から成宮がシュートに持ち込むが相手キーパーにセーブをされ、その5分後には深澤とのワンツーから成宮がシュートを打つがこれもキーパーにファインセーブされてしまった。

若林は言う。
「守備時に高い位置からファーストディフェンダーを限定し、交わされてもセカンドを寄せることが出来ました。そこから相手がリズムを崩したり、パスミスを誘えたり、自分たちが奪い切ることも出来ました。前から行くことでうちのリズムが作れたことが要因だと感じます」

そして運動量を上げボールの出所を抑えることで徐々にリズムを作りフィニッシュの形が生まれだした。流れはジェフユナイテッド市原・千葉レディースにあった。

チーム加入後、今季初出場初先発となった船田もベテランらしい落ち着いたプレーをみせゴールを死守。ディフェンスラインもそれに応えるようにボールを奪っていく。

残り5分を切り、集中力を研ぎ澄ませワンプレー、ワンプレーを大事に戦う。ここで指揮官は90分に成宮に代え佐藤瑞夏を投入。アディショナルタイム2分が表示される中、佐藤がロングシュートを放ったが、スコアレスのままタイムアップのホイッスルが鳴った。

試合後、キャプテンの上野は「自分一人では何も出来ません。みんなの力でここまで来られました。今日は勝って自力で決勝トーナメントに行きたかったのですが、ここまでチームで勝ってきたので、みんなのお陰だと思います」と話した。

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースにとって負けられない戦いはまだ続いて行く。

なでしこリーグカップの準決勝は8月5日(土)、栃木グリーンスタジアム(栃木県)で開催される予定だ。