LADIES TEAM選手・試合情報

2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON
第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会に参戦しているジェフユナイテッド市原・千葉レディース(以下:ジェフL)は、2回戦、そして3回戦を順調に勝ち抜くと4回戦ではAC長野パルセイロ・レディースと対戦した。前半はゲームのリズムを握るも決定機を逃し苦しい展開を強いられた。90分間でも決着が付かず迎えた延長前半8分に途中出場の大矢円佳がサイドからのクロスをヘディングで合わせ決勝点を入れ激戦をモノにした。

3年ぶりとなる準決勝に駒を進めたジェフLは、21日(木)にヤンマースタジアム長居でノジマステラ神奈川相模原(以下:ノジマ)と対戦する。
日本女子代表メンバーの高木ひかりを筆頭に攻撃のタクトを振う田中陽子や得点力を持つ南野亜里沙、そしてミッシェル・パオなど実力を備えたメンバーを擁している。
準々決勝では苦しみながらも4対3で早稲田大学を振り切り、チーム初となるベスト4に進出。エース南野が2得点と気を吐き攻撃をけん引した。

ジェフLは今シーズン対ノジマの公式戦では3勝1敗と勝ち越してはいるものの、すべて僅差のゲームとなっている。それは両チームとも、運動量とハードワーク、裏への攻めを武器としていることなどの共通点も多いことが、勝負が紙一重になる要因となっている。今回も1点を巡って接戦となることが予想される。

船田麻友は言う。
「ノジマとジェフLと同じようなスタイルです。次はガチンコの勝負になります。ただ自分たちが我慢強い守備をすることで結果はついてきます」

マンツーマンディフェンスをベースに3バックの布陣を敷くノジマは、ボールを大きく動かしながら空いたスペースを突いてくる。
「サイドの選手を上げさせないこと、マークの受け渡しに注意したいです」と成宮唯が話すと、「サイドの部分で高い位置を取らせないこと、そして前からしっかりと守備をしたいと思います」と瀬戸口梢は続けた。

ジェフLが引いて守る形になってしまうと相手の圧力に押されリズムが生まれない。受け身になるのではなく前線から連動したプレスをかけボールを狩りに行きたい。その中でインテンシティーを高めて試合を優位に運ぶことが理想だ。

右サイドから積極的にゴール前に顔を出し、今大会3得点をマークしている千野晶子は「中盤でボールを奪い、カウンターからスペースを突くことでチャンスは生まれます。得点を狙っていきます」と意気込んだ。

何よりも“一発勝負”のトーナメントだからこそ先制点が重要になる。鋭く迫力のあるカウンターで好機を創出したい。

成宮は「アシストよりもゴールを狙っています。ゴールを必ず取るという強い気持ちでしっかりと試合に向け準備しています」と固い決意を口にした。

あと2勝することで皇后杯をその頭上に掲げ、歴史に名を刻むことができる。デュエル≪決闘≫に勝利し決勝進出へ名乗りを上げたい。

なお、ジェフLが勝ち上がった場合は24日(日)に、日テレ・ベレーザと浦和レッドダイヤモンズレディースの勝者と対戦することが決まっている。

ジェフLが挑む“大阪冬の陣”。栄冠を掴み取るためチームは最後まで走り抜く。