2018プレナスなでしこリーグ1部が21日に開幕し、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(以下:ジェフL)は、今日24日(土)、フクダ電子アリーナでアルビレックス新潟レディース(新潟L)と対戦した。
先発にはGKに根本望央、DFに右から若林美里、櫻本尚子、千野晶子、上野紗稀、中盤には安齋結花、瀬戸口梢、西川彩華、深澤里沙が入り、前線には成宮唯と山崎円美が構え、4-4-2の布陣でスタートした。
立ち上がり2分には新潟Lがサイドからのクロス攻撃を仕掛けてきたが根本が落ち着いてこれをキャッチ。その中、反撃に出るジェフLは11分のコーナーキックを山崎が頭で合わせるが相手キーパーにセーブされた。
新潟Lのパスワークに苦しみながらも、プレー強度を高めることで徐々にリズムを作って行く。28分には千野がロングシュートを放ち、29分、成宮がゴールを狙うもキーパー正面。30分には山崎がヘディングで続いた。
そして、待望の先制点はジェフLがマークする。右サイドから侵入すると32分、ゴール前の混戦から山崎が冷静に左足を振り抜きゴールネットを揺らした。
「コースが見えたので行けると思って打ちました。ホーム開幕戦で決められたことは良かった」(山崎)。
藤井奈々監督は34分に左肩を負傷した西川に代わり鴨川実歩を投入。追加点を奪うべくアグレッシブな姿勢を崩さない。
そしてハーフタイムに攻撃に変化を加える指示を送ると、51分にはカウンターから安齋がドリブルで敵陣を切り裂きシュートにまで持ち込んだ。
しかし、63分、セットプレーのこぼれ球を押し込まれ失点。新潟Lに裏を使われると守備のハマりも悪くなり、運動量と判断スピードが落ちたことで押し込まれ我慢の時間が続いた。
打開を図るジェフLは74分、成宮から三橋明香にスイッチ。2分後、若林のクロスに三橋が詰めるがあと一歩届かない。
その後、終盤はオープンな戦いとなり攻守両面で意地と意地がぶつかり合う激しい展開となった。
アディショナルタイムは3分。怒涛の攻撃を繰り出すが、試合はそのまま1対1のドローで終えた。
試合後、藤井監督は言う。
「ゴール前の力不足、アイデア不足だと前回の試合でも感じましたが、それよりもチャンスは作れているので、捻じ込むぐらいの強い気持ちをもって次に進みたいと思います」。
“走る・闘う”をベースに、ボールを動かす意識、そしてゲームの流れを読む目などチームの戦い方の幅は確実に広がっている。
“自信と勇気”これが糧となりチームは成長して行く