2018プレナスなでしこリーグカップ1部が開幕し、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(以下:ジェフL)は、今日1日(日)、東金アリーナ陸上競技場で日テレ・ベレーザ(以下:日テレ)と対戦し1対2で敗れた。
先発にはGKに船田麻友、DFに右から若林美里、櫻本尚子、千野晶子、上野紗稀、中盤には安齋結花、瀬戸口梢、鴨川実歩、深澤里沙が入り、FWには成宮唯と山崎円美が構えた。
立ち上がりは日テレのペースで進む。ボールを保持する相手に対し、ジェフLはプレスをかけ粘り強く対応しスペースを見つけては縦に運び、ショートカウンターを狙っていくがパスミスも多く、中々、形を作れない。
24分、カウンター攻撃を受けると中央から植木理子にゴールをこじ開けられて失点。
攻撃に転じるジェフLは、ショートカウンターを発動させる。28分に、成宮が左サイドを崩し中央にクロスを送るが、飛び込んできた安齋には合わない。30分には鴨川が強烈なミドルシュートを放つが相手GKにセーブされ、2分後には瀬戸口も続く。
ここでジェフLは鴨川から曽根七海をピッチに送ると38分にはコーナーキックからチャンスを作るが押し込めず。
その後はシュートで終える形も増え試合の流れはジェフLが握りハームタイムを迎えた。
後半は、ジェフLボールでスタートをする。
47分には安齋のクロスに瀬戸口がシュートを打つが枠を捉えきれず。51分にも成宮が起点となり相手ゴールに襲いかかるが、あと一歩が届かない。そして59分の成宮のシュートはサイドネットとなった。
藤井監督は65分、成宮に代わり公式戦初出場となる大澤春花をピッチに送った。
「初めてトップでの試合だったので緊張もしました。思っているプレーが出来なかったこともありますが、ファーストプレーでシュートを打てたことは良かった点です」(大澤)。
そして、73分には瀬戸口のシュートがクロスバーに当たり、その後も怒涛の攻撃が続いたのち相手GKが弾いたボールを山崎が押し込み同点に追い付いた。
「こぼれ球だったので、いいボールがきました」(山崎)。
追加点を狙うジェフLは、相手ボールホルダーを引っかけることでカウンターを繰り出す。
82分の大澤のシュートが外れると、試合終了間近の88分に植木にこの日2点目を決められてしまった。
2分のアディショナルタイムが示される中、最後の反撃を試みるが、このまま試合は終了した。
試合後、藤井監督は言う。
「前年のチャンピオンとしてふさわしくない試合でした。勝ちにこだわる、ここという所に勇気がなく、思い切ったボール運びや動き出しが少なく、ふがいない試合でした」
シュート数は相手の3倍以上となる17本を打ったが、山崎は「惜しいシュートもありましたが決め切れないところが、この敗因につながっています」と言うと「みんなで良い準備をしたいです。次は勝ちたいと思います」と前を向いた。
この敗戦での落胆は決して小さくはないが、この悔しさをバネに前進することはできる。
押し込まれれば押し込まれるほど反発が強くなるバネのようにジェフLは成長して行くはずだ。