大型連休の3連戦を2勝1敗で終えたジェフユナイテッド市原・千葉レディース（以下：ジェフL）は、勝点8を積み上げリーグ5位につけている。

ただ、前回のノジマステラ神奈川相模原戦では、中盤を相手に制圧されてしまった。その原因は球際で負け、セカンドボールを拾われると守備面で後手に回り、二次・三次攻撃を受け、サイドバックの裏やスペースを攻略することが出来なかったことにある。

連敗だけは避けたいジュフLは、この反省を生かし、今節に臨まなければならないが、その前に立ちはだかるのが日テレ・ベレーザ（以下：日テレ）だ。

リーグ4連覇を狙う日テレは、今シーズンから永田雅人監督が指揮を執り、さらにポゼッション率を高めゲームを支配するサッカーを構築中でもある。前節の浦和レッドダイヤモンズレディース戦では2対0で試合を決め“女王”の貫録を見せつけている。

藤井奈々監督は「相手のチームも若返りを狙っていて、新しい監督のシステムを理解しながら苦しんでいるチームです。そこがハマったら、さらに去年よりも強くなるチームです」と日テレを分析すると「私たちも去年と同じことだけをするのではなく、新しいことに取り入れながら、中身の向上をしなければいけません。特に技術、判断など、自分のできることから見つめ直すことが大切だと思っています」と進化の道を口にした。

先月に行われたリーグカップ1部での対戦（0対2）では、日本女子代表に8名の選手（山下杏也加、有吉佐織、清水梨紗、阪口夢穂、中里優、隅田凛、長谷川唯、田中美南）が選出され不在となっていたが、今回はそのメンバーも揃っており、一瞬たりとも気が抜けない戦いになることは間違いない。

船田麻友は「回されること、動かされることは間違いありません。自分たちが最後まで我慢強さを通し、一瞬の隙を逃さずに得点することが鍵になります」と話した。
その状況に応じて、チームがやるべきことを統一することで試合のリズムを作り出したい。

また、セットプレーでの得点もチームの武器となっていることから、相手陣内で獲得したチャンスを確実に仕留めて行きたい。

日テレにボールを持たれる時間は増えるかもしれないが、自分たちのボールを大事にし「攻撃に厚みのあるサッカーをすれば勝てます」（安齋結花）と勝機を見出す。

“ボールを持てる体力、試合を読む力”に磨きをかけているジェフL。闘志溢れるプレーを見せ、女王をどこまで追い込めるか。立ちはだかる壁は高いが、チャレンジャーとして挑むだけだ。

また、試合終了後には、午後3時からトップチームの試合（フクダ電子アリーナ）も行われる。ジェフLが勝利を収めフクダ電子アリーナに吉報を届けたい。