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2018 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

チーム一丸となっての粘り強い守備



2018プレナスなでしこリーグ第10節ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(以下:ジェフL)対浦和レッズレディース(以下:浦和L)の一戦はスコアレスドローの結果になった。

試合を終えて藤井奈々監督は「宣言をしていた(後期初戦から)3連勝ができず残念です。引き分けが本当に良かったのかと言えば決め切れていないだけです。ゴールに向かう形や精度は上がっていますがフィニッシュでの個の力が付いていません」と悔しさを滲ませた。

先発にはGKに船田麻友、DFは若林美里、千野晶子、櫻本尚子、上野紗稀、MFに鴨川実歩、西川彩華、瀬戸口梢、深澤里沙、FWは大澤春花と山崎円美でスタートした。

立ち上がりはジェフLペース。前線からプレッシングをかけ浦和Lの芽を摘む。前半は右サイドを中心とした攻撃でチャンスを作って行くと3分には同サイドから侵入し大澤がゴールを狙うが力なく相手キーパーにキャッチされる。15分には山崎がミドルシュートを放つがファインセーブに遭う。

タレント力のある浦和Lも菅澤優衣香を中心にジェフL陣内を切り裂いてくるが粘り強い対応でこれを跳ね返す。サイドと背後を狙われるが危険な場面は作らせない。

この日のジェフLは相手に食らいつき、球際で絶対に負けない闘志がピッチでは溢れていた。

後半、浦和Lの圧力が強まる中、ジェフLは我慢強い守備を見せていた。
67分には、右サイドからのクロスを山崎がヘディングで合わせるが僅かに逸れてしまう。
集中力を研ぎ澄ませる黄色の守備陣。83分には最終ラインを突破されるが守護神・船田がブロック。こぼれ球を拾われシュートを打たれるが櫻本が体を張ってゴールを死守した。

「監督から原理原則の部分を言われ続けています。ゴールキーパーが出たらカバーに行くことはサッカーの原則なので、そこは上手くできました」(櫻本)。
そしてジェフLはカウンターを繰り出す。85分には大澤がシュート。87分にはグラウンダーのクロスに山崎が飛び込むが惜しくも決められず。2分のアディショナルタイムでも決着がつかず勝点1を分け合った。

警戒していたサイドを起点としたクロス攻撃を防いだことは評価できるが、11本のシュート数を結果で結び付けられなかったことは再考しなければならない。

目標としていた後期初戦3連勝は達成できなかったが、ここから2勝するための教訓と思えば決して無駄ではない。
このポジティブな要素は次節につながるはずだ。

船田は言う。
「上に行くためには勝たなければいけない一戦です。この引き分けを無駄にせず、しっかりと勝ち切って連勝できるようにしたいと思います」

すべての好機を決め切ることは不可能だが、より多くのチャンスを流れの中から作り出すために、動きやパスの質、チームとしての統一感をさらに深めて行くことで上位進出を目指したい。