リーグ後半戦がスタートし、1勝1分の成績を残して順位を5位（勝点17）に上げたジェフユナイテッド市原・千葉レディース（以下：ジェフＬ）。今節、連勝をかけて対戦をするのはノジマステラ神奈川相模原（以下：ノジマ）だ。

ジェフLは前節の日体大FIELDS横浜（以下：F日体大）では、大事な先制点を深澤里沙が決め、そして追加点を西川彩華が取り、試合のペースを握った。追いすがるF日体大に1点差に迫られたが、粘り強い対応で勝利をもぎ取った。意気上がるチーム状況で、選手たちは一つでも上の順位を目指して必勝の決意を固めている。

前半と後半の立ち上がりに得点を決めたことが試合の流れを引き寄せたと言っても過言ではない。
また練習ではクロスを中央で合わせることに重点を置いており、その成果が出た結果とも言えるだろう。

一方のノジマは前節の日テレ・ベレーザ戦（0対3）に敗れはしたが、シーズンスタートから好調をキープしている。

ノジマは4-3-3の布陣を採用。田中陽子が攻撃のタクトを振るい、大野忍が前線でタメを作ると同時に中と外を上手に使い分けゴールに迫り、チーム得点王の南野亜里沙が好機を仕留めにくる。
チーム得点の17は伊達ではなく攻撃のバリエーションが増えている印象だ。

瀬戸口梢は「ノジマとの対戦では、いつも主導権は握られてしまいます。ただ相手の長所と短所が分かっている中で、弱点を突けないことが私たちの実力不足。長所を潰しながら短所を突きたいです」と話した。

ノジマのクロス攻撃は脅威だ。配給の起点となるボランチに仕事をさせないことが重要となる。
勝敗を左右するのは自分たちのミッションを完遂することだ。相手の長所を抑えられるか。ここに集約される。

藤井奈々監督は言う。
「F日体大戦では相手のボランチのキッカーを抑えることができました。ノジマに対してもボランチを自由にさせないこと、ペナルティーエリア付近ではボールウオッチャーにならないように、そこを徹底して行きたいです」

また緊迫したゲーム展開を制するためにもセットプレーを大事にしたい。
「攻撃の面では前半戦と比較をすれば形はできています。流れの中で点を取りたいと思います。そして強みであるセットプレーから得点をしたいです」（瀬戸口）

ここで勝てばリーグ4位に位置するノジマと勝点で並び得失点次第ではジェフLが順位を逆転することも可能だ。 西川彩華は「前回（第5節／0対2）の雪辱を果たせるよう、しっかりと勝ち切りたいと思います」と意気込む。

後半戦のスタートダッシュを切るために個人のスキルアップとチームとして戦術のブラッシュアップに力を注いできた。
自分を信じ、チームを信じ、ただガムシャラに目の前の敵を倒しに行く。