2018プレナスなでしこリーグ第12節ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(以下:ジェフL)は、ノジマステラ神奈川相模原(ノジマ)と岩名運動公園陸上競技場で対戦をした。
先発にはGKに船田麻友、DFは若林美里、千野晶子、櫻本尚子、上野紗稀、MFに鴨川実歩、西川彩華、瀬戸口梢、深澤里沙、FWは大澤春花と山崎円美でスタートした。
ノジマにボールを持たれながらも4-4のブロックを作りディフェンスに集中。そして前線からプレッシャーをかけて行く。
その中、ファーストシュートはホームジェフLだった。7分、鴨川が自陣からドリブルをスタートさせ強烈なミドルシュートを狙い相手ゴールを脅かす。
その後はジェフLは明確な姿勢を打ち出し勝利への流れを作り、何度もノジマゴールに迫るも、あとひと押しが足りない。選手らは、最後の壁を打ち破るため“走り・闘う”。その姿勢をピッチで見せていた。
その姿勢は後半がスタートしても変わらず、48分にはショートカウンターを発動させ西川がシュートを打つが僅かに届かない。
53分には自陣でボールを奪われるとサイドに展開されへディングシュートを打たれるも、守護神・船田がファインセーブを見せる。
相手にリズムを渡さないよう「頭の回転を早く」(藤井奈々監督)とベンチから指示を飛ばす。
何としても先制点が欲しいジェフLは63分に5回目となるコーナーキックを獲得。瀬戸口が蹴ったボールをニアで千野が高い打点で合わせた。
千野は「トレーニング通りに綺麗に決まりました。「シュッ」と入って気持ち良かったです(笑)」と口にする。
その後も勢いに乗るジェフLは山崎が単独で持ち込みシュートを放つ。続けざまに攻撃を仕掛け大澤がドリブル突破を図ると相手のファールを誘発。この日、誕生日を迎えた櫻本が71分にPKを確実に決めて祝砲を打ち上げた。
「しっかりと責任を果たせたことは良かったと思います。(蹴る方向は)決めていました。17歳の大澤選手の芽を摘んだ形になってしまいましたが、今日は特別に誕生日だったので。ありがとうございました(笑)」(櫻本)。
このまま無失点を目指したが、一瞬の隙を突かれ79分に失点。ここからは勝点3に向けてのゲームコントールが求められ、選手たちはこのミッションを見事に完遂させた。
球際で負けないファイト、受け身に回らず最後まで泥臭く献身的にプレーをしたことが2-1での勝利につながった。
藤井奈々監督は試合を振り返り「オフで負けない走りとオンで負けない球際を徹底したゲームでした」と話すと「5段階で4に手がかかったかどうかという感じです。上位チームを引きずり落とすこと、1つでも上に上がることを楽しんでやって行けるようなスタートが切れたと思います」とチームの成長に目を細めた。
チームは着実に成長をしている。さらに上を目指すため、ジェフLは前を向き明日に向かって歩き続けて行く。