プレナスなでしこリーグ第18節ベガルタ仙台レディース（以下：マイナビ）戦は、11月3日（土・祝）、午後1時に味の素フィールド西が丘で行われる。

ジェフユナイテッド市原・千葉レディース（以下：ジェフＬ）は、前節は敵地でアルビレックス新潟レディースと対戦し0対1で敗戦。前半の戦い方を生かせず90＋1分に失点。終盤戦で手痛い黒星となり5試合勝利から遠ざかっている。
藤井奈々監督は「やってはいけない時間帯に失点してしまいました」と試合後に振り返った。

直近の2試合でもリードしていた状況で追いつかれるなど、後半の試合運びに課題を残す。
ディフェンスリーダーの櫻本尚子は「後半の試合運びと内容は、未熟な部分が露出してしまいました」と、無失点で終えられなかった悔しさを滲ませた。

ただ次はリーグ最終戦だ。悪い流れを止めることは簡単ではないが、今月末から参戦する第40回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会に向け、先を見据えたプレーで戦わなければならない。
また、チームを応援し、支えてくれる人のためにも何が何でも意地をみせ笑顔で終えたい。

フォワードの山崎円美は誓う。
「リーグ戦残り一節とにかく勝てるように、そして皇后杯に繋がる試合が出来るように『全員がチームの勝利の為に』闘いたいと思います」

一方のベガルタＬは、9位（3勝3分11敗）で降格圏内（入替戦）に沈んでいる。今シーズン序盤から中々、調子が上がらない。5連敗を止めたものの、前回のノジマステラ神奈川相模原戦では再び黒星を喫し、勝たなければ後がない状況で“死にもの狂い”で戦ってくるだろう。
相手のメンバーには、日本女子代表の市瀬奈々を筆頭に、浜田遥や櫨まどか、有町紗央里など個のタレント力を持つ選手が揃っており、勢いに乗せると非常に厄介な相手となる。

ただ絶対に勝たなければいけない試合であることはジェフＬも同じ。1つでも上位を目指すチームにおいて、何としても勝点3を奪わなければならない。

ジェフＬがやるべきことは安定した守備のベースを取り戻し、攻撃的な姿勢を見せ、トレーニングで磨きをかけたプレーを表現することだ。

ジェフＬの失点「15」に対し、ベガルタＬの失点は「36」。付け入る隙はありジェフＬがボールを持てる時間もあるはずだ。
状況に合わせた判断を心がけ、チャンスを見逃さず確実に決め切ることがポイントになるだろう。
自分たちの勝利は絶対条件でもあるが、他チームの状況次第では4位に昇り詰めることも可能だ。

泣いても笑ってもリーグ最終試合。
悔いのないプレーと意地を見せ、胸にあるジェフＬのエンブレムに恥じないよう、最後まで“走り・闘う”熱いプレーに期待をしたい。