なでしこリーグカップ1部Bグループ第2節INAC神戸レオネッサ戦は0―1で、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースが惜しくも敗れた。
先発にはGKに木稲瑠那、DFに右から若林美里、千野晶子、田中真理子、上野紗稀、中盤には曽根七海、瀬戸口梢、西川彩華、山崎円美、が入り、前線には小澤寛と大滝麻未が構え、4-4-2の布陣でスタートした。
立ち上がりからI神戸がボールをキープ。ジェフL陣地に攻め込んでくる。相手の素早い動きにスライドが遅れる場面もあったが、ジェフLも集中したディフェンスを見せる。
13分には、右サイドの深い位置から曽根がミドルシュートを放つが、相手キーパーのファインセーブで得点にはつながらない。
そして16分、1本のパスで裏に抜け出されると岩渕真奈に先制点を許してしまう。
同点に追いつきたいジェフLは深さと幅を使うことで活路を開くがゴールは遠い。押される時間が増え、前半は我慢の時間が続いた。
藤井奈々監督はハーフタイムに「スライドを早め、サイドで奪うことをしっかりやりながら背後を狙う」と指示を出し選手をピッチに送り出す。後半スタートから曽根に代わり鴨川実歩を投入。削がれた勢いを取り戻しにかかる。
58分にはフリーキックのチャンスを大滝が頭で合わせるが軌道は逸れて行く。その後もシュートチャンスを作るべく泥臭くボールを追いかけるが、攻撃は単発に終わり、コンビネーションがかみ合わない。最後までゴールを割ることができずにゲームは幕を閉じた。
瀬戸口は「先に失点をしてプラン通りに進めることが出来ませんでした。粘り強くゼロで抑える責任を果たせないことが、チームとして上手く行かなかった原因だったと思います」と悔しさを滲ませると、田中は「失点が少ないのがジェフLの良さですが、私が失点に絡んでしまったのでチームに申し訳ない思いが強いです」と唇を噛んだ。
チームはこの敗戦を乗り越えなければならない。
決してすべてが悪かった訳ではない。ただゴールを生むことが出来ないことで徐々に焦りも生まれた。得意の堅い試合展開に持ち込む上で隙も見せられない。ジェフLの課題。それは敗戦の中に見えた。この課題をチームとして修正し、強く大きく成長していかなければならない。