2019プレナスなでしこリーグ第7節アルビレックス新潟レディース戦は、0-0のスコアレスドローとなり、新時代“令和”を迎えた中での初勝利はお預けとなった。
先発にはGKに船田麻友、DFに右から若林美里、千野晶子、市瀬千里、上野紗稀、中盤には鴨川実歩、西川彩華、瀬戸口梢、山崎円美が入り、前線には小澤寛と大滝麻未が構え、4-4-2の布陣でスタートした。
リーグ戦3試合負けなしが続くジェフユナイテッド市原・千葉レディースは、3分に鴨川がサイドを突破し角度のない位置からシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーに嫌われた。
新潟Lのストロングポイントである左サイドの攻撃に対し、鴨川や西川、若林が連動し押し込んでいくことで相手の長所を消していく。
12分には小澤のクロスを大滝が頭で合わせたが僅かに捉えきれない。36分には西川がペナルティーボックス付近で右足を振ったが、相手キーパーにファインセーブをされた。
反撃に出た新潟Lのミドルシュートを船田が左手1本で防ぐと、続くセットプレーでのこぼれ球にも反応しゴールを守った。
前半はジェフLが試合を握り、多くのシュートチャンスを創出した。
後半、中盤での激しい攻防が続く中、69分の接触プレーにより西川が負傷。急きょ、曽根七海をピッチに投入した。
「サブの選手も気合いが入っていたので“大丈夫だな”と。自信が伝わってきました」(藤井奈々監督)と試合の流れを引き寄せにかかる。
勝利を掴むため、ギアを上げて走る・闘うジェフL。試合終盤は総力戦だった。お互いの距離感、スライド、そしてポジショニングなど、全プレーに神経を研ぎ澄ましプレーを進めたが、スコアレスで試合は終わった。
山崎は試合を振り返って言う。
「失点をしませんでしたが、得点を取ることが出来ませんでした。セットプレーも多く、そこで1点を取りたい気持ちでした」
セットプレーを含め、相手の隙を突き、チャンスを確実に決め切るしたたかさが次戦に向けての課題となったが、リーグ4戦負けなし(2勝2分)をプラスに捉え、次戦、首位を走る浦和レッドダイヤモンズレディース戦に挑みたい。
藤井監督は「首位チームに離されないためにも負けないことが自分たちの最低限の任務です。これからも勝点1を3にするために挑戦をしていかなければなりません。しっかりとステップアップをしていきたいと思っています」と話した。
タイムアップの笛は、次のキックオフへの笛でもある。次戦こそは、ジェフLの勝利に期待する多くのサポーターに勝点3を届けたい。