2019シーズンのリーグ最終戦となった、2日(土)の浦和戦は0-2でジェフLが敗れた。
ジェフLの先発には、GK船田麻友、DFには右から若林美里、千野晶子、林香奈絵、上野紗稀、MFに鴨川実歩、西川彩華、瀬戸口梢、山崎円美が入り、FWは大滝麻未と成宮唯が入り4-4-2の布陣となった。
ジェフLは立ち上がりから強度の高いプレスを敢行。ボールホルダーを取り囲むと、サイドに大きく展開し侵入を試みる。上野が対面するサイドバックの裏を突き、浦和を慌てさせた。
25分にはディフェンスラインの裏に抜けたボールに鴨川が飛び込むも相手キーパーのセーブに遭う。その5分後には西川もミドルシュートを狙い、すぐに瀬戸口も続いた。
流れはジェフLにあった。最大のチャンスは42分。西川のスルーパスを受けた成宮がシュートを打つもファインセーブされる。相手の牙城を崩すまで、あと一歩と迫りファーストハーフを終えた。
ハーフタイムを挟み、48分には鴨川がシュートを放つがポストに嫌われると、51分にコーナーキックのこぼれ球を押し込まれ先制を許した。
ビハインドを背負ったジェフLは、追いつくために前に出るが、浦和のカウンターを浴びるシーンが増える。その中で、63分に大滝から小澤寛を、68分には瀬戸口から曽根七海をピッチへ送り出す。そして、76分に林に代えて田中真理子を送り、すべてのカードを切る。
激しい局地戦の中、相手に引けをとらないプレーを見せたが1点が遠く、83分に追加点を許して試合は幕を下ろした。
前半こそ、ジェフLのペースだっただけに好機を決め切れないことが重く響く結果となった。
「前半からチャンスがあり決め切れず、それがすべてでした。ディフェンスラインが苦しい中で守ってくれていました。攻撃陣が得点でチームを助けられなかったことが重くのしかかり反省しかありません」(成宮)。
決定力の差が試合の分岐点となったことは間違いない。
これでチームは2019シーズンの成績を7勝5分6敗(勝点26)で5位とし、昨シーズン(5勝8分5敗:勝点23)を上回った。
若林は「トータルで考えると目標とするリーグ3位以内を自分たちの手で落としてしまった、決定力の差を感じました。ただチーム力で勝てる場合もあります。5位ではなくもっと上を狙えるチームだとも思っています」と力強く話した。
この成績で満足している者は誰もいない。
来シーズンこそ、トップ3へ食い込む力強さを見せたい。彼女たちならそれが出来るはずだ。