LADIES TEAM選手・試合情報

2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

待ちに待った“プレナスなでしこリーグ”が開幕を迎える。

新型コロナウイルスの影響で試合が延期となり、約4カ月遅れでのスタートとなる。

これまで自粛期間が続き、難しい状況の中でも選手たちはサッカーのことだけを見つめ、しっかりと準備をしてきた。

今シーズンからキャプテンを務める瀬戸口梢は言う。
「自粛期間が続き、みんなでサッカーをする時間も制限され、苦しい時間も長かったのですが、開幕を迎えられること、サッカーができることが幸せだということを実感しています」

この中断期間をプラスに捉え、チームのベースである“走る・闘う”を継続させつつ、戦術のコンセプトを細部にまで浸透させ全体の意思統一を深めてきた。そして状況判断のスピードを速める改善にも努めてきた。
「チームの長所である守備ブロックを作って失点をしない形を作り、今季から取り組んでいる攻撃の形も去年と比較をすると幅も広くなっていて、自信が持てる部分になったので発揮できるような試合運びをしたいです」(瀬戸口)。

一方、リーグ初戦の相手は、浦和レッドダイヤモンズレディースだ。

昨シーズンから森栄次監督が指揮を執りリーグ戦を2位でフィニッシュ。そして皇后杯では準優勝にまでチームを押し上げた。
昨シーズン、リーグ戦の対戦成績は1勝1敗。決して大差とはならず、お互いの持ち味を出し合う熱い勝負を繰り広げてきた。
今シーズンもボールを保持し攻め抜く形は変わらないが、前線からプレスをかけショートカウンターを繰り出すスタイルへとバージョンアップを試みている。
そこにSCフライブルク(ドイツ)から猶本光、ジェフLから上野紗稀という実力者が加入し、戦力に厚みをもたらしている。

猿澤真治新監督は、チームの印象と攻略の糸口を話す。
「浦和は、選手のポテンシャルが高いチームで良い選手が揃っています。バラバラでは勝てる勝機は少ない。自分たちらしさを前面に押し出せば、色んな部分でチャンスは出てきますし、ここまで準備した部分を含めて楽しみにしています。もちろん試合なので勝負運もあります。流れの中でどう展開するのか分かりませんが、自分たちの力を信じて戦えれば十分にチャンスはありますし、結果も伴うと思っています」

ドイツ(BVクロッペンブルク)でプレーし3年ぶりに日本復帰。今シーズンからジェフLに加わった岸川奈津希は「(ジェフLには)サイドに突破力のある選手がいるのでサイドチェンジを使って薄いサイドから攻めたり、縦パスをしっかり付けたい」と、かつての古巣・浦和戦を前に力を込めた。
激戦必至の勝負になることは間違いない。

強敵・浦和から勝利を収めることで、その先に続く道を“白星街道”にしていきたい。