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2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

開幕戦は2-4の敗戦も、後半は自分たちのサッカーを示せた



浦和レッドダイヤモンズレディースをホームに迎えた2020シーズンの開幕戦、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースの先発には、GKに山根恵里奈。DFに右から千野晶子、田中真理子、林香奈絵、小澤寛、MFには瀬戸口梢、岸川奈津希、千葉玲海菜、成宮唯、山崎円美が入り、FWには大滝麻未が構え4-2-3-1の布陣でスタートした。

最初のチャンスはジェフLだった。
8分、千葉が右サイドをえぐり、中央にクロスを送ると山崎が足を振っていくが、惜しくも相手守備陣のブロックに遭う。

浦和は守備時はコンパクトな4-4-2だが、攻撃時は左右非対称になり、サイドが槍となって襲ってくる。

すると10分、浦和のコーナーキックで清家貴子にヘディングシュートを決められて失点。その後、19分と37分にも連続得点を許し、3点のビハインドを追う厳しい展開となった。

勝つためには、何が何でも得点を積み上げるしか手立てがなくなったジェフLは、浦和の最終ラインの裏を突くために幅を使いながらボールを運ぶが、中々、崩し切れないまま前半を終える。

猿澤真治監督はハーフタイムに瀬戸口から曽根七海を投入。流れを変えようとした矢先、コーナーキックを菅澤優衣香に決められてしまった。

これで4点差となったが、ピッチの選手からは「次、次、次」と前を向く声が響く。

53分、ここでジェフLは、千葉→鴨川実歩、大滝→大澤春花と、2枚同時投入を行い攻撃的姿勢を強めると、55分には鴨川がシュートを放ち、少しずつ流れを呼び込んでいく。

62分には、成宮と山崎の連係からコーナーキックのチャンスを生む。ゴール前の混戦で押し込むが相手キーパーにかき出されてしまうも、65分、ホームチームが意地を見せた。ボールホルダーにプレッシャーをかけ、敵陣の深い位置でボールを奪取しカウンターを発動させた。大澤がドリブルで運ぶと冷静にパスを選択。ゴール前にいた鴨川が右足でネットを揺らした。
「春花(大澤選手)もシュートを打てる状態だったと思いますが、確実な方を選んでパスをくれた春花に感謝したいと思います」(鴨川)。

その後もダイナミックなプレーを繰り出し、チャンスを作り、岸川のパスを成宮がフリックし、山崎がシュートを放った。

そして89分に2点目が入る。シュートのこぼれ球を大澤が左足で押し込んだ。
「円さん(山崎選手)や唯さん(成宮選手)がつないでシュートまで行ってくれて、そのこぼれ球を決めた形なので」と大澤は振り返った。

怒涛の反撃を見せ、最後まで戦う姿勢は見せたが、2点差が重くのしかかり、終わってみれば2-4の結果となった。

チームの初陣を勝利で飾ることはできなかったが猿澤監督は次のように言う。
「いろいろ準備してきましたが、前半は硬さが見られて自分たちのペースに持っていけなかったところは大きな反省点です。それからセットプレーで2点奪われたというのは修正が必要な点です。ただ、後半は声をかけてしっかり自分たちのやりたいサッカーが出来ました。そういうところを半分だけでも表現できたので、そこをもっともっとレベルアップしていきたいと思います」

悔しい敗戦となったが、下を向いている訳にはいかない。
強敵を相手に競った試合ができる自信を掴んだことはプラス材料だ。まだまだ成長途中のチームだが、この日の課題をきっちりと修正し、次戦こそ勝利を手に入れたい。