ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは第6節終了時点で1勝2分3敗、勝点5で8位。さらに勝利から遠ざかること4試合。ホームゲームは未勝利の状況だ。
また、下位2チームとの勝点差は僅か「1」となり、今節のノジマステラ神奈川相模原戦は、何が何でも勝点3をモノにしたい試合となる。

アルビレックス新潟レディース戦後のインタビューで猿澤真治監督は試合をこう振り返った。
「良い時間帯もあったが相手のアグレッシブさにやられて自滅的に負けてしまいました。惜しかったというよりは情けない試合になってしまったなと思っています」

ジェフLのペースだったのだが好機で決め切れず、先に得点を許したことで流れが変わってしまった。
鴨川実歩は「今季はシュートシーンまで行く場面も多く、決まっていれば勝てる試合でした。決して悲観的ではなく、チャンスは確実に増えています」と現状を前向きに捉えたうえで、「あとは最後のクオリティーの部分、勝負どころでの強さだと思っています」と課題を口にした。

今のジェフLに必要なのは、チャンスを決め切ること。そして自分たちの力を信じ、それをピッチで表現することだ。

前節でリーグ通算200試合出場を記録した山崎円美は言う。
「サッカーでの成長はチーム全員が感じています。ただ結果につなげるためにはチームとしてもう1つ乗り越えなければいけない壁があると思っています」

今節対戦するノジマは2勝1分3敗で勝点7を積み上げ、6位につけている。かつてロアッソ熊本やカマタマーレ讃岐、岐阜FCを率いた北野誠監督が今季から指揮を執る。
注意すべきは得点ランキングトップタイ（5得点）につけるエース南野亜里沙の存在だ。前節の愛媛FCレディース戦（2-1）では先制弾そして逆点弾を打ち込み、チームをけん引している。

第2節の対戦時（アウェイ）では3-1と勝利を収めたが、ノジマも修正を図りジェフLを分析してくるだろう。
鴨川は「（ノジマは）修正してくるはずです。チームとしては相手の弱みを見つけ、どこを突くかを考えて攻撃をしたいですし、守備では失点をせず、自分たちが先制点を取ることが大事になります」と話すと、山崎は「シュートを決め切ること、そして隙を作らずにチーム一丸となって闘いたいと思います」と意気込んだ。

今季、フクダ電子アリーナでは初のゲームとなる。
「フクアリでのプレーは、特別で楽しみにしています。チームとして情けない姿を見せられないので気持ちを引き締めて挑みます。何よりもサポーターと一丸となって闘えることをプラスにしたいと思います」（山崎）。

サポーターと喜びを分かち合うため、この試合に強い気持ちで臨み、目の前の1勝に全力を注いで行く。