LADIES TEAM選手・試合情報

2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

新システムが機能し、ホームゲーム初勝利&リーグ2連勝を達成する



現在9位のジェフユナイテッド市原・千葉レディースにとっても、優勝争いをするINAC神戸レオネッサにとっても、喉から手が出るほど白星が欲しい試合だった。

ジェフLの布陣は[3-4-3]。GKに山根恵里奈。DFに右から千野晶子、林香奈絵、市瀬千里。MFには瀬戸口梢、岸川奈津希、大熊環、藤代真帆が入り、前線には成宮唯と大滝麻未、曽根七海が構えた。

試合開始の5分、右サイドからのクロスを田中美南に決められてビハインドを背負う形でのスタートとなった。

巧みなビルドアップをするI神戸に対し、ジェフLは守備時には5枚の壁を作り、前線の3枚はボールホルダーにプレッシャーをかける。ズルズルと下がるのではなく勇気を持ってラインを上げ、全体をコンパクトな陣形にして反撃に出る。
28分、瀬戸口がピッチ中央で相手ボールをインターセプトしスルーパスを入れると、スピードに乗って抜け出した背番号7が右足を振り抜きゴール。成宮の2試合連続ゴールで同点に追いついた。
「瀬戸口選手が奪い、良いパスが来たので決めることが出来て良かったです」(成宮)。
勢いの出たジェフLは34分、36分と大滝がシュートを放つなど、次々とチャンスを演出。惜しくもゴールには結びつかず、1-1のまま後半へ。

後半に入っても、46分に相手キーパーのミスを突いた成宮がループシュート、56分には曽根のクロスからチャンスを作るなど、攻勢に出た。
そして60分、成宮が大仕事をやってのけた。1本の縦パスから抜け出すと右足を振り抜きゴールネットを揺らした。
「相手の裏が手薄だったので抜け出せて良かったです」(成宮)。

ここで猿澤真治監督は大熊→大澤春花、大滝→田中真理子を投入。「やり続けるよ!やり続けるよ」とベンチから檄を飛ばした。

I神戸は攻撃的な選手を次々に投入し反撃体勢を作るが、ホームチームは負けじと体を張ったディフェンスで跳ね返し、87分には曽根に代え、鴨川実歩をピッチに送る。

終盤はI神戸の反撃を受け我慢をする時間が増えたが、最後まで勝利に向かって“走る・闘う”を表現し2-1のままタイムアップ。その瞬間、フクアリは歓喜に包まれた。

猿澤監督は「先に失点したのですが、自分たちのペースに持ち込んで粘り強く戦って最後に勝ち切れたのは本当に大きく、(選手たちが)成長をしてくれたと感じます」と選手たちを称えた。

最後まで勝利にこだわった姿勢、気持ちのこもったプレーは右肩上がり。
瀬戸口は言う。
「自分たちには失うものがありませんし、上に上がっていくだけなので、コミュケーションを取ってやってきたことが良かったと思っています」

これでホームゲーム初勝利&リーグ2連勝を達成。ジェフLの快進撃がこれから始まる。