2021WEリーグプレシーズンマッチ サンフレッチェ広島レジーナ対ジェフユナイテッド市原・千葉戦は0-2の結果となった。
気温24.8度の晴天の中でのアウェイゲーム。先発には、GK清水栞、DF田中真理子、市瀬千里、林香奈絵、大熊環、MF今井裕里奈、岸川奈津希、小澤寛、曽根七海、安齋結花、FW南野亜里沙が名を連ねた。
立ち上がりペースを掴んだのは千葉Lだった。開始1分には安齋がドリブルで持ち込み足を振って行く。前線からプレスをかけ相手の自由を奪うと7分には曽根がロングシュートを放つなど積極的な姿勢を示す。16分にはゴール正面の位置から岸川がフリーキックで直接、ゴールを狙うが相手キーパーの正面。バイタルでボールを持てば仕掛けてシュートを放った。
そして36分にはサイドチェンジの折り返しを安齋がボックス内で合わせたが惜しくも枠を捉え切れずにいたのだが“怖さのある”プレーを表現できていた。
S広島Rは千葉Lの最終ラインの裏を狙ってくるがGK清水を中心とした隙のないディフェンスで前半をゼロで締めた。
今井は「前からの守備でハマっていた部分と、そこからの攻撃でシュートを打てていました」と話した。
しかし、後半開始の50分、パスミスでボールを失うとゴール前に運ばれFW山口千尋に得点を許した。
千葉Lはプレスの強度を保つために曽根→MF鴨川実歩、安齋→FW大澤春花、小澤→DF藤代真帆を56分に投入。またシステムも4バックから3バックへと変更し、1点のビハインドを追いかける。
その中、66分、68分にはディフェンスの間に顔を出した大澤がシュートを打っていくが僅かに捉え切れずにいると、72分、前がかりになった裏を取られFW谷口木乃実に追加点を決められてしまう。
その後もピンチを凌ぎながらDF城和怜奈、DF石田菜々海、DF井上千里を投入しチャンスを窺う。
千葉Lは、ボールを前に運び相手陣内でのプレーを増やすが、逃げ切り態勢に入ったS広島Rの守備を崩すことはできずタイムアップ。悔しい形でエンディングを迎えることとなった。
猿澤真治監督は「結果を見ると自分たちの思うような試合ができず負けてしまったので、その部分においては反省点が多い試合でした。ミスをしたところからゴールを奪われてしまった。ミスのところは修正すべきテーマだと思いますし、逆にそこを決め切れたS広島Rの選手たちが良かったと感じます」と振り返った。
90分間を通してみれば、インターセプトから前に運ぶ推進力が光ったが、前半に“ハマった”の際の決定機を決め切ることや相手に対応された後の守備の“ハメどころ”に課題を残した試合でもあった。
この日の敗戦を糧にトレーニングに打ち込み、次戦へと臨みたい。
大澤は前を向き、次のように言う。
「チーム、そして個人としての課題に対し、トレーニングで合わせていき、チーム一丸となって勝てるように頑張りたいと思います」
なお、次のプレシーズンマッチは、5月29日(土)にフクダ電子アリーナでマイナビ仙台レディースと対戦する予定だ。