MANAGER
キツい試合でした。感動的な試合だったんですが、前半は(自分たちで)少し難しくしてしまったところがあります。特別な緊張感があり、正確性を欠いていました。ただ、この試合を落ち着いてやるほうが難しいことは承知していました。懸かっているもの大きさも、背負っているものの大きさも理解していましたが、すべてうまくいきました。本当はもう少し苦しまないほうが良かったのですが、少なくとも、また一歩進むことができました。
チームはもちろんのこと、クラブも成長したと思います。次の試合はより責任感を持って臨みたいと思いますし、希望を持って闘いたいと思います。そして、楽しみたいですね。重荷にするのではなく、楽しみたい。相手はこのリーグで最も良いサッカーをする名古屋グランパスですし、あんなに素晴らしいチームと、大きなものを懸けて試合できることを楽しみたいと思っています。
――これで7連勝、しかもこの難しい試合を勝ち切れた要因は?
チームは私が要求していることはほとんどできています。しかも、私が言うことだけやればいいという状態にはなっていない。今は彼ら自身が自然に表現できる状態にあり、私がやりたいことと、彼らがやりたいことが完全に合致しています。そして、ありったけの情熱をぶち込んでいること。
チームは本当によく走りましたし、ハードワークをしました。チームが成長するために意味のあることですし、そうした姿勢は伝染します。ピッチに立っている選手の中にはフィジカル状態が良くない選手もいますが、素晴らしい努力をしてピッチに立っていますし、若い選手もその背中を見て食らいついていっています。シーズン序盤よりいいチームになっています。
(試合が終わった)瞬間は他のチームの状況が分からなかったので、プレーオフに行けているかどうかは、ベンチの様子をうかがう感じでした。(結果が分かって)ホッとしたというのが、一番の気持ちですね。僕らの目標は自動昇格でのJ1でしたが、なんとかプレーオフでの戦いが残されたので、そこでまたJ1昇格に向けてしっかり準備していきたいと思います。
(1-1で試合が進んだのは)正直、後ろから見ていてちょっとじれったいというか。チャンスはある中で本当に決めるだけのようなシーンがたくさんあったので。最後は自分が上がっていいかをベンチに聞いて、それから前のほうにポジションを取りました。そこでうまくコーナーキックのチャンスが来て、フリーだったし良いボールが来たので、あとは決めるだけでした。(前線に上がってからは)サイドからも良いボールが来ていたので、決める自信はありました。「最後に決めてやろう」という気持ちでした。
早い時間に失点してしまったので、なるべく早く追いつきたいと思っていました。ここ6試合の中ではあまりない展開だったので、みんながどういう状態なのかを気にしながらプレーしていました。ただ、チームとしてはすぐに落ち着いて主導権を握れたと思うのですが、決定機がなかなか作れないという感覚はありましたね。
(ゴールシーンについては)ホアキン(ラリベイ)からボールを受けた時に、タカさん(船山)が走り込んでいるのと、GKが少し前にいるのが少しだけ見えて、あとは「いいや!」と思って思い切り。それで奇跡が起きました。あんなにうまくいくとは思わなかったです。ホアキンのところでいつもボールが収まるので、あそこでいかに前を向いてボールを受けられるかが、今の自分のストロングポイントを出せるところだと思います。チームとして攻撃が安定する場所なので、形としては良かったですね。ただ、その後はシュートを外しまくってしまったので……。最後にドゥさん(近藤)が決めてくれて良かったです。
勝つことがすべてだったので、それができて良かったと思います。これだけのサポーターが入るスタジアムは初めてだったので、特別感もありましたし、緊張感もありました。でも、前半の立ち上がりに自分も絡む形で失点してしまった中でも慌てなかったし、ずっと勝ってきているという自信もありました。結果論ですど、これだけ緊迫したゲームだったことがポジティブに働いたのかなという気がします。
連勝が続く中で前からのプレスが速くなっているし、ラインコントロールのレベルも上がっています。コミュニケーションを取りながらプレーすることができているので、それがいい守備ができている要因だと思います。攻撃に関しては、周りがうまいので横と縦の関係を作れば自然とパスがいい形につながると思っていました。ただ、今日はイメージは良かったんですが、クロスがうまくいかなかったので、しっかりと1週間で調整したいと思います。プレーオフ進出が決まったことは嬉しかったし、興奮もしました。でも、今日の自分の出来にはあまり満足できなかったので、今はもう頭を切り替えています。
今日はもう、勝つしかなかったので。最初のプレーでボムがミスをして失点してしまいましたけど、「あれで目が覚めた」と捉えることもできると思います。ただ、次からはああいうミスをしたら負け。ボム自身もそれはよく分かっていると思うので、チーム全員で気を引き締めて1週間準備したいと思います。
それでも、今のチームは「失点しても絶対に取り返せる」という感じがあるので、焦りはありませんでした。ただ、今日は横浜FCの守備のバランスがすごく良かったですね。崩すのがすごく難しかった。もちろん、それでもチャンスはあったので、いつものことですけど、しっかり決めないといけないと思います。個人的にはあまりボールに触れなかったので、感覚としては少しもの足りないという感じでした。