意味のある試合だったと思います。次に向けて、いろいろな結論を出すことができるはずです。トップレベルのチームと対戦することができましたし、すでに公式戦を1試合消化しているので相手の状態がかなり良かったと思います。スピード感だけでなく、もちろん素晴らしい選手もたくさんいるので、そのあたりの違いが出ました。

ただ、フィジカル的な部分は非常に満足しています。サッカーの内容についても、特に前半は満足しています。いいプレーがたくさんありましたし、格上の相手に対していい攻撃、いいサッカーができました。

結果に関しては、もちろんどんな試合でも負けたくありません。ただ、相手のほうが決定力が上だったことを認めざるを得ません。選手たちには後半の入りをもっと良くしなければならないと伝えました。ただ、それは我々の選手だけではなく、レフェリーも同じです。（1失点目のシーンについて）ボールは動いていました。オフサイドだったかもしれません。レフェリーも目を覚まして、しっかりと注意して後半に入ってほしかったと思います。

――「個の力に違いがあった」とのことですが、ジェフに伊東純也やクリスティアーノがいたら結果は変わっていたと思いますか？

それは分かりません。前半の決定率はもっと上がっていたかもしれませんね。ただ、その決定率は近い将来に必ず上がります。まだ我々には開幕まで時間があります。だから決定率を上げることはできます。もちろん、クリスティアーノ選手や伊東選手がいてくれたらとも思いますが（笑）、それでも前半は我々がいいサッカーをしたと思います。フィジカル的には相手が上でした。選手交代によって我々の質が落ちてしまったのかもしれません。相手にはそういう隙きを突ける選手がいます。

――「いろいろな結論を出すことができる」とのことですが、新戦力のパフォーマンスについては？

とてもいいと思います。正しい道を進んでいる。新しく加わった選手たちですが、私はとても好きです。いままでよりプラスアルファの効果をもたらしてくれると思っていますし、そういう意味では全員に満足しています。こういう試合に後半途中から入るのが難しいことはよくわかっていますし、途中から練習でもほとんど試していないようなシステムに変えました。つまり、後半の責任は私にあります。選手たちのせいではありません。ただし、後半の入りに関してはもっと集中しなければなりません。全員です。レフェリーもです。

――後半の頭から熊谷アンドリューに代えて佐藤勇人を投入しました。

足に疲れがあったということだけです。戦術的な交代ではありません。選手が壊れないようにプロテクトしただけです。勇人はほとんどウォームアップできていなかったので、そういう意味でも、後半の責任は私にあります。

前半は、ある程度は良かったと思います。ただ、細かく見れば、守備面で簡単に前を向かれてピンチを招いたシーンもありましたし、裏を取られる場面もありました。だから、前半がものすごく良かったと判断してしまうのは少し違うかもしれません。とはいえ、開幕まで3週間あるので、今日のゲームをしっかり見直して、練習で取り組んでいきたいと思います。

もちろんJ1とJ2のサッカーは違うので、前から行ってもっとボールを奪えるシーンもあるだろうし、逆にシンプルに蹴ってくるチームもあると思います。だから、今日の出来が良くても悪くても修正すべきポイントは必ずあります。自分たちのやろうとするサッカーを高いレベルに持っていくために、細かいところに目を向けて準備したいと思います。

（初めてフクアリで黄色のユニフォームを着て戦って）すごく良いスタジアムだなと思いましたし、ジェフのサポーターの皆さんも応援ですごくサポートしてくれたので戦いやすかったです。（試合は）ボールを握ったときに相手のプレスをそのまま受けてしまったので、全体の運動量が後半落ちてしまったかなというのがあります。前半と同じようにみんなが動いてパスコースを作ってあげてどんどんボールを回していけば、同じようなことができると思うので、いかに90分間、前半の（内容の）サッカーを続けられるかということをこれからやっていきたいです。

今日は得点に絡むことができなかったので、ゴールだったりアシストだったりでしっかり得点に絡んでいけるようにしたいです。（開幕までに）チームとしては前半のようなプレーを90分続けること、個人としては得点にもっと関わっていけるようにするということを詰めていきたいと思います。

前半はある程度の手応えをつかめる内容だったと思います。相手に前を向かれるシーンもありましたけど、前線からハメようとする守備に伴うリスクでもあるので。そういう場面を作られても慌てずに対応しながら、ボールを奪い返すシーンもいくつかありました。開幕までに細かい部分を修正したいと思います。

ハーフタイムに「後半の入りをしっかり」という話をしていたので、それがうまくできず流れを失ってしまったことは残念でした。ただ、昨シーズン1年戦って、それにプラスアルファしようとしている中で、チームの底上げが少しずつできている気がします。それができれば、どんな相手でもしっかりと戦えるはず。開幕までしっかり準備したいと思います。

足の状態で少し気になるところがあったので、無理をせず前半だけで交代してもらいました。前半は全体的にリズムよくプレーできたと思うのですが、プレスのところはもう少し修正しなければいけないと感じました。「誰が見るか」が曖昧になって、相手の江坂選手が浮いてしまう場面が何度かあったので、そこは修正しなければいけないと思います。もう少し、自分が前の選手を動かして、全体でハメに行く感覚で守れたら良かったかもしれません。

ただ、前半のボールの回し方については、監督がイメージするサッカーを表現でき始めている気がします。サイドチェンジだけじゃなく、ボールを保持する時間を長くする。バックパスや横パスが増えてしまうんですが、それも特長としながら“攻めどころ”を見極めるというか。広いスペースを作って、そこを使うサイド攻撃の質が上がれば、もっといい攻撃ができると思います。