試合の入り方はとても悪かったと思います。いつもの我々のスタイルではなかったし、全く満足していません。相手のサッカーに合わせてしまったら何が起こるかわからないので、選手たちとはしっかりと話したいと思います。いずれにしても、試合を左右したのは「入り方」の悪さだったと思います。

――立ち上がりに最終ラインの裏を取られるシーンが目立ちました。

問題はラインが高いことではなく、前からプレスに行かなかったことです。プレスに行かなければ、好き放題に蹴るスペースも時間もある。ラインを上げるなら、プレスに行かなければならないのは当然のこと。今日は相手を見すぎてしまった。もちろん、（このサッカーをやる上で）ロドリゲスは重要な選手になると思います。

――増嶋選手の退場によって数的不利の状況になりました。

もちろん影響はありました。1人減っただけでなく、攻撃における大切な選手を失わなければならなかった。ただ、10人だったにもかかわらず、相手より良い時間帯がかなりありました。そういう意味では、なぜ11人でもっといいサッカーができないのかについては理解に苦しむことです。10人になれば一人ひとりの負担が大きくなりますから、難しくなるのは当然のことです。もう一度言いますが、10人であれだけのチャンスを作れたにもかかわらず、なぜ11人であれだけ内容の悪いサッカーをしたのか。もちろん、、本当はわかっていて、わかっているからこそ10人になってから走れた。難しい状況になって初めて気づいたわけですが、それ以前からやるべきでした。

――選手交代に際して、なぜ町田也真人選手を下げたのか。

前の選手から誰か1人。「崩されないように」という意味では、為田を前に残して也真人を下げたほうがいいのではないかと思っただけです。まだ時間が長かったので、「崩されない」ことを考える必要があった。あれが試合終盤であれば、別の選手、あるいは守備の選手を交代したかもしれません。

――今シーズンに懸ける意気込みを聞かせてください。できればポジティブな言葉を。

あなたは、いまの私がどういう心理状況かわかりますか？　ズタボロなんです（笑）。ただ、不幸中の幸いという意味では、今日で良かった。私が確信しているのは、今日のチームが本来のチームではないということです。我々は、絶対にもっとできます。

（出場時は）チームは0-0で、ディフェンスとして入ったので、無失点で勝たせるということを目標に（ピッチに）入りました。できなかった部分が多いというか…。準備はしていたのですが、ああいう（1人少ない）状況で入って勝たせられなかったのは、すごく悔しいです。（試合としては）失点をしてから（得点を）取りに行かなくてはいけない形になって、全体的に選手の距離が遠くなってしまったんですけど、連続失点をしないようにというのはすごく思っていました。1点を返してくれた中でコーナーキックからやられてしまったのは、まだ突き詰められる部分かなと思っています。

どういう形にしてもJリーグデビューできたことはすごく嬉しいです。ですけど結果がついてこないと満足いかないという気持ちが大きいです。（次の試合は）今日できなかった“チームを勝たせる”ということ、体を張って守るということ、失点ゼロで終わるということを意識したいです。

開幕戦特有の、という感じではないにしても、試合の入り方は良くなかったと思います。11人で戦えた時間は短かったけど、その内容は良くなかった。むしろ、数的不利になってからのほうがうまくいったと感じていて。監督の指示も「前から行け」ということだったので、やることが明確になりました。迷いがなくなってからはペースがつかめたと思います。

いい時間帯はうまくプレスが機能して、相手のミスを誘うこともできました。相手のほうがこっちの勢いに押されている感じだったので。でも、結果的には負けているので、もったいない試合だったと思います。1点は仕方ないにしても、みんなで頑張って、最後に追いついて。あの流れだったら引き分けで終わらせなきゃいけなかった。よりによってセットプレーからの失点だったので、すごく残念な結果になってしまいました。

立ち上がりに退場者を出してしまいましたけど、人数が少なくても自分たちのサッカーをしようという気持ちはありましたし、できていた部分もあると思います。押し込んでいる時間帯もあったので、同点に追いついたところまでは良かったと思います。

相手はもう少しパスをつないでくるかと思っていたんですが、シンプルに蹴ってきたので、最初は少し対応に苦しみました。慣れてからは問題なかったし、自分たちの時間帯はうまく対応できていたと思います。ただ、今日に関しては、追いついたところまでは良かったとはいえ、負けは負け。そこはしっかり反省して、また次節、できるだけ長い時間、自分たちのサッカーをして結果を出したいと思います。

立ち上がりは、全体的に少し硬かったかもしれません。プレーしている分にはそこまでの違和感はなかったのですが、外から見て、そう見えてしまう雰囲気はあったのかもしれません。もちろん、相手にはうまい選手がいるので、注意を払っていてもやられてしまう部分はあると思います。もう少し、自分たちでリスクマネジメントがうまくできれば良かったと思うので、そこは改善すべき点だと思います。

いい時間帯もありましたけど、「チャンスは作れた」で終わったしまったらダメだと思うので。そこで結果を出さなきゃいけないし、今日も勝つチャンスはありました。運動量は増えましたけど、僕は走るポジションだし、11人でも10人でも関係なく、走らなきゃ自分の良さは出せないので。そこは常に意識しなきゃいけないと思っています。結果については悔しいですけど、すぐに次があるので切り替えます。