ようやく勢いに乗ると思われたホーム2連勝からの、アウェイ2連敗。早くも5敗目を喫して戦績を2勝1分5敗とし、19位に順位を下げた。3試合ぶりとなるフクアリでの一戦は、イヤな流れを断ち切り、もう一度上昇気流を取り戻すための90分となる。
指揮官フアン エスナイデルが言う。
「(トレーニングのミーティングで)実際に起こっていることや、言わなければいけないことはしっかり伝えるべきだと思うので、できていないところ、良くしなければいけないところ、それはしっかり伝えました。そして、全員に対して話をしたんですけど、『もう少しリラックスしろ』と。我々のチームに今必要なのは、サッカー的なところよりメンタル的なところだと思います」
前節、ツエーゲン金沢戦は先制点を奪いながらミスによってリズムを失い、3失点を喫して逆転負け。4戦全敗のアウェイ戦はもちろん、5つの黒星にはいずれも軽率なミスから“自滅”している印象も否定できない。“メンタル”の充実は、そうしたミスをなくし、自分たちのサッカーを90分間継続するためのキーワードとなりそうだ。
熊谷アンドリューが言う。
「チームとしてみんなで闘わなければいけません。ミスからの失点をどう少なくするかが課題。たとえミスをしても誰かがカバーをする。人のミスを救える選手がたくさん出てくると、チームとしても変わってくると思います。そして『もう一度取り返そう』というムードを作ることも大事になると思っています」
フクアリに迎えるFC町田ゼルビアは好調だ。最近5試合は2勝3分と黒星がなく、第8節終了時点で4位と上位争いを演じる。総得点は13、総失点は8と攻守のバランスも取れており、どの相手に対しても接戦を演じ、最小得点差で競り勝つという粘り強いチームになりつつある。
チーム内得点王は3得点のDF深津康太。その後にMFドリアン バブンスキー、鈴木孝司、藤井航大らが続くが、得点源に偏りはない。ただし、全得点の半数以上をセットプレーから記録しており、その点には警戒が必要だ。一方、セットプレーからの失点も全体の3割以上と比較的多く、そこにつけ入る隙があると言える。
茶島雄介が展望する。
「町田も前からハードワークをしてくる印象があります。スペースにボールを引き出して、そこからやっていくことが大事。チームとして一つになり、戦術の前にチームで闘うことを根本からやり直していくだけです。全員が状況を見て“行くのか”“つなぐのか”をチームで共有し、バラバラにならずまとまって戦っていきたいと思います」
万全のメンタルで臨み、絶対的な自信を持つホームで白星を奪って浮上のきっかけをつかみたい。
フアン エスナイデル監督
(トレーニングのミーティングで)実際に起こっていることや、言わなければいけないことはしっかり伝えるべきだと思うので、できていないところ、良くしなければいけないところ、それはしっかり伝えました。そして、全員に対して話をしたんですけど、「もう少しリラックスしろ」と。我々のチームに今必要なのは、サッカー的なところよりメンタル的なところだと思います。
(町田は)昨シーズンから、良いチームだと思っていました。堅くて強い、そして競争力のあるチームだと思っています。昨シーズンの、彼らとの2試合は本当に苦しみました、もちろんこの試合も簡単な試合ではないです。町田は強い競争をしてくるチームです。それは監督がいいからだと思います。
佐藤 優也
(今シーズン初出場となった前節・金沢戦は)もう悔しい試合だった、それだけです。(最初の失点シーンは)自分がちょっと浮いた球を出してしまったので、そこで少しコントロールに時間がかかってしまったし、それで逆にコントロールが悪くなるなと思って自分が寄っちゃったぶん、そこも修正しないといけないなと思います。
(町田戦は)まだ出場するかは分かりませんが、自分は今シーズンずっと、試合に出るために準備をしていたので、そのための準備をどんな立場でもするだけです。それで、試合の出番があればしっかり闘います。(チームの状況が)良いときは良い方向に転ぶけれど、悪くなると気持ちも下がり気味になってしまうので、そういうところをしっかり変えられたらなと思います。
ゲリア
(金沢戦を振り返ると)同点ゴールを奪われたことでダメージを受けてしまった印象があります。ここからは、失点をしても本来の戦いを続けることが大事。普段できていることを集中すればいいと思っています。(突き詰めたい部分は)攻撃面でもっと絡んでいく部分や失点をしてしまった後に、我々のチームは集中力を持続できていない所もあるので、守備面で失点をしないように貢献していきたいです。
個人としては、守備にまわっている時でも高い位置を取ることを意識していますし、もっともっと攻撃の時間を増やしたいと感じます。また、セットプレーでもチャンスの場面が増えてきているので、できるだけ早く皆さんに自分のゴールシーンをお見せしたいと思います。
熊谷 アンドリュー
(金沢戦で)連敗となってしまいましたが、チームとしてみんなで闘わなければいけません。個人個人になっている場面もあるので、もっとチームとして闘えるようにしたい。自分はもっと周りに声をかけて、チームを動かせるようにならないといけません。ミスからの失点をどう少なくするかが課題。たとえミスをしても誰かがカバーをする。人のミスを救える選手がたくさん出てくると、チームとしても変わってくると思います。そして「もう一度取り返そう」というムードを作ることも大事になると思っています。
どれも負けられない試合が続いています。現在、町田は勢いに乗っていると感じますが、自分たちがしっかりと勝てるように、最後まで一瞬でも諦めない姿勢を見せたいと思います。
矢田 旭
(金沢戦を振り返ると)大事な先制点は取れましたが、ミスから失点をしてバタバタしてしまい、立て直せずに点を取りにいってやられてしまいました。なかなかゲームも支配できずチャンスもそれほど作れていなかったので、自分が入った時に流れを変えたいと思いました。もったいないという試合です。
(町田戦に向けては)勝利が欲しい状況で、サポーターの皆さんの応援の力も感じています。結果が出ていないので、その期待に応えたいと思っています。次はホームなので喜んでもらえるように、勝ちに向けてやっていきたいです。上位チームを引きずり降ろしたい。ただ僕らは、目の前の試合を一つひとつ全力プレーすること。勝つこと以外は考えるべきではないので、勝利にこだわってやっていきたいです。
茶島 雄介
(金沢戦を振り返ると)先制ができたことはすごく良かったと思います。相手の2トップが残っている感じだったのでバランスを取りながらやっていたのですが、もったいない感じで失点をして、自分たちでゲームを難しくしてしまいました。
町田も前からハードワークをしてくる印象があります。スペースにボールを引き出して、そこからやっていくことが大事。エスナイデル監督からも「チームが一つになってライン上げたり下げたり、プレッシャーに行くときも全員で行くことをハッキッリさせよう」という話がありました。チームとして一つになり、戦術の前にチームで闘うことを根本からやり直していくだけです。全員が状況を見て“行くのか”“つなぐのか”をチームで共有し、バラバラにならずまとまって戦っていきたいと思います。
ラリベイ
(金沢戦は)スイッチが完全に入った状態で後半スタートできて、ゴールも決めることができました。ただ、残念ながらそれをキープすることができなかった。また小さなミスから我々は崩れてしまいました。今はチームとしてなかなかうまくいっていませんが、メンタリティーを変えていかないといけないし、楽観的に考えるところは考えて常に前向きに。昨シーズンも難しい時期は経験しているので、その経験を生かして乗り越えていきたいと思っています。
自分たち経験ある選手が若い選手をサポートし、元気づけてあげないといけません。我々にとって今大事なことは、ピッチ内で監督が要求することに応え、場面場面で置かれている状況をしっかり察知して、やらなければいけないことを一瞬で判断して、その質を上げていくことです。
[前節の結果/町田]
町田 2-2 熊本
[前節の布陣/町田]
[前節の布陣/ジェフ]
[最近の戦績/町田]
03/17 山形 2-2 町田
03/21 町田 2-1 松本
03/25 金沢 1-1 町田
04/01 水戸 0-1 町田
04/08 町田 2-2 熊本
[過去の対戦成績]
12/05/13 町田 1-6 千葉
12/08/12 千葉 0-1 町田
16/04/17 千葉 1-1 町田
16/07/16 町田 2-3 千葉
17/02/26 町田 0-1 千葉
17/11/05 千葉 2-1 町田