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2018 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

後半のゴールラッシュで快勝!



両チーム合わせて5つのゴールが生まれた乱打戦を制したのは、3試合ぶりに戻ってきたフクアリで3得点を奪ったジェフだった。勝点3を積み上げたジェフは16位に浮上。再び続くアウェイ連戦に向けて、弾みとなる手応えを得られたゲームだった。

スタメンは4-4-2の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右からゲリア、近藤直也、岡野 洵、エベルトの4人。中盤はセンターに熊谷アンドリューと茶島雄介が並び、右に町田也真人、左に矢田旭が位置。前線には状況に応じて縦関係になる形で、船山貴之とラリベイが入った。

最終ラインを高めに設定し、前線から厳しいプレッシャーを仕掛けてくるFC町田ゼルビアに対し、ジェフは明確な狙いを持ってこの試合に臨んだ。

茶島が言う。

「今日はシンプルに外と裏を狙う攻撃が多かったのですが、狙いどおりでしたし、自分たちがやろうとしていたサッカーを表現できた前半だったので、内容的には悪いほうには考えていませんでした。相手も同じような意図を持っていたのですが、自分たちとしてはさらにそれを上回るプレスと速い展開で主導権を握ろうと。それがよくできていたし、チャンスを作れていたと思います」

まずはキックオフ直後の3分。ジェフ最終ラインの背後を狙ったパスに佐藤優也が反応し、スライディングでクリア。そのボールをカウンターにつなげ、右サイドでパスをもらった町田がカットインからシュートを放った。8分には熊谷のクロスからラリベイがボレーシュート。13分には船山がミドルシュート。さらに15分には再びカウンターから決定機を作り、最後は茶島がシュートを放ったが上にはずれた。

しかし、積極的に相手の背後を狙う攻撃とカウンターで良い流れを作りつつあった26分、わずかな隙を突かれて先制点を献上する。ジェフの左サイドを突破されると、クロスを放り込まれてMFロメロ フランクにゴールを許した。

その後は攻撃のリズムがやや停滞し、その様子を見たフアン エスナイデル監督はシステムの変更を指示した。アンカーが熊谷、インテリオールが茶島と矢田、3トップは右から町田、ラリベイ、船山という4-3-3にシフトチェンジ。前半はビハインドのままタイムアップを迎えたが、後半はこれが奏功して逆転に成功する。

指揮官が振り返る。

「(町田)也真人とタカ(船山)を使って、もう少し幅を持って攻撃させたかったというのが意図のひとつ。それから、もう少し“直接的な攻撃”にならないようにしたいという狙いがありました。そうすることで、茶島と矢田を使って中の連係を高める。今日のゲームのカギを握っていたのは“両サイド”でした」

同点ゴールは57分。CKを短くつなぐと、矢田が丁寧にクロス。空中戦で頭一つ抜けたエベルトが見事なヘディングシュートを叩き込んだ。

さらに65分、高い位置で相手ボールを奪った船山が右前方にスルーパス。ラリベイがスルーしたボールは町田の足下に転がり、シュートは一度GKに弾かれたものの、こぼれ球を町田自らが押し込んで逆転に成功した。

ジェフの勢いは止まらず、80分にはまたしてもショートカウンターのチャンスから船山が強烈な無回転ミドルシュート。急激に落下したボールはゴール右隅に吸い込まれ、ジェフがリードを2点に広げた。

83分の失点によって終盤はシーソーゲームの様相を呈したが、5分のアディショナルタイムを含めてうまくコントロールしたジェフが勝点3を手にした。

キャプテンの近藤が言う。

「とにかく今日は勝ちきりたいという気持ちが強かったので、そういう意識が、後半、リードしてからの時間帯にも表れていた気がします。シンプルにプレーして、相手ボールになってもそこからしっかり奪いにいく。今週はそれを徹底してきたので、その部分については最後まで一体感がありました」

次節はアウェイでアビスパ福岡と対戦する。J1昇格を争う強敵を相手に、“アウェイ”を克服して勢いを加速させたい。