MANAGER
いまの我々は、緊張感や焦りから苦しんでいるところがあります。チームには、ボールを持ったら落ち着いて、自信を持ってプレーしてほしい。実際に統計を取れば、ボールロストも多いはず。足下のうまい選手が多いチームだから、普通の状態ではありません。だから、いい結果が出ていない、上位に離されているという現状は、そういうところに原因があると見ています。そこから焦りが来ているし、しかも相手に先制点を奪われればさらに難しくなる。今日の試合に関しても、そうした悪い部分がすべて出てしまいました。
ただ、少なくとも引き分けまで持っていくことができました。しかも、攻撃の部分が良くなかった試合で勝点を取ることができた。この勝点1が、次の試合に向けていい準備ができる材料になってほしいと思います。
―― アウェイで勝点を取れたことの意味について。
本当に大きな意味があると思います。アウェイでいい試合をしたこともありましたが、運がなかったことも事実です。ただ、「意味がある」とは、この勝点1を次につなげられた時に初めて言えることだと思います。次の試合に勝つことが大切ですが、勝つだけじゃなく、我々が自信を持ってプレーできるような勝点1になってほしいと思います。何度も言いますが、問題は頭の中にあります。技術の問題でも、戦術の問題でも、システムの問題でもありません。頭の中に解決策があり、選手たちが昨シーズンのように自信を持って、自由にプレーすることができれば、シーズンの終わりには良い状態にいるはずだと思います。
先制点を奪われたことで試合を難しくしてしまいました。今日良かった点は、最後に追いつけたことだけだと思います。相手は1点奪ってから割り切って守っていたので、僕たちにとってはさらに難しくなりました。
チームの状況が悪い中でチャンスをもらったので、こういう時に流れを変えないといけない。自分としては、プレーだけじゃなく、気持ちの部分でみんなを鼓舞したいと思いながらピッチに入りました。3連戦の最初で勝点を取れたことをポジティブに考えたいし、次はホームで、この勝点1を活かせるような戦いをしたいと思います。
厳しい試合でした。早い段階でゴールを奪われてしまい、自分たちのやりたい形で試合を進めることができませんでした。ただ、最後にゴールを奪い、同点という結果に持ち込めたことで、自分たちの姿勢を見せられたのではないかと思います。
(前半25分のチャンスメイクについて)いいプレーでした。キヨ(清武)も狙いを持って飛び込んでくれていました。今日は久しぶりの出場でしたが、もう少しうまくできたと思います。試合から長い間遠ざかっていたし、試合勘という意味では難しい部分もありました。でも、チームが勝点1を取れたことで、少しは貢献できたのかなと思います。チームの一員になれたことに喜びを感じています。
最後のシーンは、イブ(指宿)を狙って前線に蹴りました。そこからゴールにつながってくれたことは良かったと思います。
前線にパスを入れる時は入れるし、クサビのパスを使うことで、少しずつ外が空き始めたと思います。それを使うためのクサビを入れられれば、少しずつ相手をはがせると思っていました。今日は攻撃の部分でチームとしての良さを出せていなかったんですが、守備の部分で崩れなかったことで我慢できた。いままでは攻撃の姿勢を強めすぎて、2点目、3点目を奪われる試合が多かったと思います。そういう意味では、守備で立て直すことができたし、最後にゴールを奪うこともできた。これができれば結果につながるし、最後に追いつけたことは大きいと思います。