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2018 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

キャプテンの劇的弾で勝点1



0-1で迎えた後半アディショナルタイム、フアン エスナイデル監督からの指示を受けて最前線に上がっていた近藤直也が、値千金の同点ゴールを奪って苦しい試合を引き分けに持ち込んだ。

試合直後、インタビューを受けたキャプテンは呼吸を整えながら言った。

「なんとか引き分けに持ち込むことができて、勝てはしなかったけど、少しは前に進めたのかなという気がします。早い時間に失点して苦しい時間が続きましたけど、全員が勝点を取りたいという思いを持っていて、それが最後につながりました」

ジェフにとっては、今シーズン初となるアウェイでの勝点。勝利には届かなかったものの、この1ポイントの大きさは計り知れない。

スタメンは3-5-2の布陣。GKはロドリゲス。最終ラインは鳥海晃司、近藤、増嶋竜也の3人。中盤の右サイドに茶島雄介、左サイドに今シーズン初出場となるホルヘ サリーナスが入り、中央はアンカーを務める熊谷アンドリューの脇に町田也真人と小島秀仁が位置。前線には清武功暉と船山貴之が並んだ。

試合は最も警戒しなければならないキックオフ直後の失点から始まった。

5分、ジェフの左サイドをヴァンフォーレ甲府のMF湯澤聖人に突破され、クロスをFWジュニオール バホスに決められて失点を喫する。

その後はジェフがパスを回しながら打開策を探し、組織的な守備を固める甲府はカウンターを狙う展開。25分には左サイドを突破したサリーナスのクロスに清武が飛び込むが、わずかに合わずシュートは右に外れた。40分には甲府に1本の縦パスを最終ラインの背後に通され、ジュニオール バホスが独走。しかし勢いよく飛び出したGKロドリゲスがシュートを阻止し、1点のビハインドのまま前半終了を迎える。

後半も立ち上がりからジェフが攻勢を強め、58分、フアン エスナイデル監督は清武に代えて指宿洋史を投入する。すると流れが少しずつジェフに傾き始め、61分には指宿のポストプレーからカウンター攻撃、65分には右サイドを突破した茶島のクロスに指宿が飛び込むなど、相手ゴールに迫る機会は増えていった。

69分には町田に代えてMF矢田旭を投入。80分には茶島に代えてMF為田大貴を投入すると、ジェフは為田と矢田の連係から左サイドを攻め立て、さらに攻勢を強めた。しかし、時間の経過とともに守備を固める甲府に対し、決定的なチャンスを作れないまま試合は終盤に突入した。

それでも、迎えたアディショナルタイム、最前線で待ち構えた近藤のゴールがチームを救った。この勝点1について、指揮官は言う。

「本当に大きな意味があると思います。アウェイでいい試合をしたこともありましたが、運がなかったことも事実です。ただ、『意味がある』とは、この勝点1を次につなげられた時に初めて言えることだと思います。次の試合に勝つことが大切ですが、勝つだけじゃなく、我々が自信を持ってプレーできるような勝点1になってほしい」

苦しんだ末に、なんとか手にした勝点1だ。指揮官の言うとおり、これを“次”につなげ、昨シーズン終盤に見た強いジェフを取り戻したい。