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2018 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

攻守が機能してホーム4連勝!



充実の勝利だった。フクアリにファジアーノ岡山を迎えた第12節は、船山貴之が奪ったゴールを守りきって1-0で勝利。3試合ぶりとなる勝利は、ホーム連勝記録を「4」に伸ばす貴重な勝点3となった。

スタメンは4-3-3の布陣。フアン エスナイデル監督は思い切った采配を見せた。

GKは佐藤優也。最終ラインは右から茶島雄介、近藤直也、増嶋竜也、ホルヘ サリーナスの4人。アンカーに熊谷アンドリューが入り、インテリオールには町田也真人と矢田旭が位置。最前線は右に船山貴之、左に為田大貴、中央に指宿洋史が並んだ。

本来なら攻撃的なポジションを得意とする両選手、茶島とサリーナスのサイドバック起用について、指揮官は試合後、次のように話した。

「昨シーズン、せっかく勝ち取ったこのアイデンティティを、ここで見せないという選択肢はありません。もちろんリスクが大きいことも分かっています。チャジ(茶島雄介)とホルヘ(サリーナス)は慣れていないポジションでよくやってくれました。リスクを冒す時期だったと思うので、そういう意味では、選手全員がよくやってくれたと思います」

前半は、岡山の指揮官、長澤 徹監督が「我慢比べ」と評する45分間だった。

ジェフは立ち上がりから左サイドを起点に攻撃を組み立てたが、決定機を作るには至らない。5バック気味のシステムで最終ラインをがっちりと固める岡山は、特に攻撃から守備への切り替えが速く、ジェフのカウンターもそう簡単には機能しなかった。

強風の影響も小さくなかった。ボールは上空に上がると軌道が変わり、運動量を求められる「我慢比べ」で選手たちの体力を奪った。為田が言う。

「ボールを支配することはできていましたけど、今日は天候条件の難しさもありました。風が強くて、みんな前半からかなりの疲労度を感じていました」

26分には高い位置でボールを奪った為田がドリブル突破からクロス。しかし指宿のシュートは枠を外れた。36分には船山のボール奪取から指宿を経由して左サイドの為田へ。サリーナスのクロスから最後は矢田がシュートを放ったが、これも枠を捉えなかった。試合はスコアレスのまま後半へと突入する。

フアン エスナイデル監督は、54分に先手を打った。指宿に代えてラリベイを投入すると、最前線で起点を作れるようになり、これが奏功して攻撃にリズムが生まれ始める。

待望の先制ゴールは直後の56分。右サイドでパスを受けた船山のクロスはDFに当たって跳ね返ったが、再び拾った船山が右足でクロス。しかし、これが逆サイドのゴールポストに当たってラインを割った。船山が振り返る。

「前半に2度、決定機を外しているので、あれが入ってホントにラッキーでした。今日は幅を持ってプレーしようという感じだったので、中に入りたくても我慢して、岡山の弱点を突くことを狙っていました。それができたかどうかはわからないけど、結果的には良かったと思います」

68分には岡山に退場者が出て11人対10人のゲームとなったが、むしろこれを境に岡山は攻勢を強めた。79分、指揮官は為田に代えてエベルトを投入し、システムを3バックに変更して全体の重心を下げた。それでも岡山に押し込まれる時間が続いたが、全員が最後までボールを追い続け、5分間のアディショナルタイムを乗り切った。

増嶋が言う。

「ボールの状況を見ながらラインの上げ下げを調整して、常に前向きに守備をすることができたと思います。今日は相手との距離感だけじゃなく、味方との距離感も良かったので、攻撃面でのパスの回し方も良かった。自信を持ってプレーすることができたし、気持ちのいい90分でした」

次節はアウェイ。相手は大宮アルディージャ。この2試合で奪った勝点4の勢いと自信をぶつけ、リーグ屈指の強豪からアウェイでの初勝利を奪いたい。